その3はこちら→<正しいダイエットの方法(その3、運動編)>
さて、みんなは今適正な体型を維持できているだろうか。ストレスを軽減しつつバランス良い生活を送れているだろうか。今回は、ダイエットに関する記事の第4回目だ。1回目は基本編、2回目は食事編、3回目は運動編で、今回が最終回となる。前回の記事まで、食事と運動について取り上げてきた。ここまで実行できてきたなら、あなたは充分ダイエットに成功している。きっと成果が表れることだろう。この最終回では、まとめとして二つ大事なことを記載する。
(1)ストレスと肥満の関連性、対応策
その1基本編で挙げたように、肥満の原因は①食生活の問題②運動不足③ストレス④遺伝の4つである。ストレスは、ダイエットに限らず、人間の健康を損なうバカにできない要因だ。いくら食事管理や運動を的確に行っても、強いストレスを日常的に受けていたら、それだけでダイエットが思うように上手くいかないことがよくある。
ダイエットをやろうとしているあなたが、もし常に人間関係でイライラしたり、経済的な問題で常に不安な気持ちに駆られていたりしているのなら、食事管理や運動の前に、ストレス軽減策を行うことをお勧めする。(ただし、運動をすること自体でストレス軽減にはなるので、運動をすることは推奨する)
ストレス対策について本格的に述べると長くなるので、ここはポイントだけ上げていく。
ストレスとは何を指すのかというと、『身体に何らかの外部刺激が加わった際に生じる反応』である。精神的緊張と捉えてもよい。ストレスを与える原因を、『ストレッサー』と呼ぶ。ストレッサーの主なものとして、日常的な人間関係、家や職場などの生活環境、戦争などの社会的不安、自然災害、大切な人を失うなどの喪失体験、「将来仕事を失うかもしれない」などの将来的な不安、過去の体験のフラッシュバックなどである。
続いて、ストレス軽減に対して基本の枠組みを二つ挙げる。
一つ目は、“ストレッサーから離れる“ことである。ストレッサーから離れれば、ストレス反応はおのずと消失する。二つ目は、” 自分の気持ちが落ち着く場所・時間を確保する“ことである。多くの人にとって、1日の中でどこかはストレスを感じる場所、時間があるのは自然なことだ。自分の部屋、家族と過ごす時間、趣味の時間など、部分的にストレスを感じない時があれば人間の精神状態は落ち着く。
ストレスから回復した状態、ストレスが少なく落ち着いている状態としては、
①生活リズムが一定している
②食欲、性欲、睡眠欲が常に一定して有る
③食事を美味しく食べられて、睡眠をよく取れている
④休みの日などに「何をしようかな」と考えるなど、先のことを楽しみに考えることができる
この辺りを目安に考えるとよい。
(2)ダイエット失敗を防ぐ
あなたがもしダイエットに取り組んで、頑張って食生活を調整し、運動をしても、上手くいかずに体重が落とせなかったらそれはとてもショックであろう。そうならないために、ダイエットを失敗しないためのポイントをお伝えする。
人間の生活は、とてもシンプルなものだ。子どもの頃から、大人になり、年を取って死ぬまでの間、少しずつ何かに取り組み積み上げていく。生後数ヶ月の後に歩く、話す、幼稚園などの集団生活の適応、友達を作る、勉強して知識を身に付ける、社会に出て仕事の経験を積む、教習所で車の運転の練習をする、病気にならない体作りをする・・・などなど、ありとあらゆることだ。ダイエットもそのうちの一つである。
そして、ダイエットに成功するか失敗するかは、これまでの人生で、“目標に向かって物事をやり遂げてきた経験”が、今までどうだったかがモノを言うのである。成功したか失敗したかの結果だけではなくて、生きてきた姿勢そのものが問われると言ってもいい。
読者のあなたは、今まで本気で何かに取り組んできた経験があるだろうか。困難なことがあった時、こうすれば何とか上手く乗り越えられるという、自分なりの方法を持っているだろうか。そういう方法を持っているなら、ダイエットも必ずやり遂げられると思う。もし、そういうものが何もないというのであれば、どんなことでもいいから、今まで自分がやり遂げられた過去の出来事を思い出して、成功するイメージを持ってダイエットに取り組んでほしい。どんな人でも、子どもの頃から様々な力を積み上げてきて、今がある。あとは自信を持って取り組んでみよう。
(作・イキルちえ)
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