生きる知恵

婚活、恋愛、マッチングアプリ、子育て、教育、健康、心理学、人間関係、男女の話、性の話など多彩な内容を、ブログ・コラムとしてイキルちえがお届け。

人に騙されず悠然と生きるバランス感覚(頂き女子りりちゃんの事件から紐解くヒント)

 さて、みんなは人の弱みに付け込まれないよう、自分なりの信念と生き方を確立しているだろうか。今日の記事は、「人に振り回されない」「自分なりの充実した人生」を確立するためのヒントになる内容を記述する。

 これにあたって、記事の内容と関係する材料を掲載する。まずは以下の画像をご覧いただきたい。

 この画像は、2023~2024年にかけて大きく報道された、頂き女子りりちゃん(本名・渡邊真衣)の事件に関するものだ。渡邊被告が作成した『頂き女子マニュアル』に掲載していたページの一部で、このページ以外の箇所もネット上で広まっている。

 事件の詳細を簡単に説明すると、渡邊被告はパパ活等で相手男性の恋愛感情を利用して現金を騙し取り、さらにその手口を記載したマニュアルを販売した詐欺ほう助の罪として逮捕されたものである。被害総額は1億5000万円以上に上ると言われており、2024年4月22日に、懲役9年・罰金800万円の判決が下されている。

 渡邊被告は、心理学のテクニックも駆使して相手男性を騙すことに長けていたようで、作成した頂き女子マニュアルにもその片鱗が随所に見られる。掲載画像のタイトルの“おぢ”とは相手男性のことで、要は「こういう男性はお金を巻き上げやすく騙しやすい」という特徴を挙げている。ここに書かれていることは、確かに専門的視点で見ても、自己肯定感が低く、他人に付け入る隙を与えやすい特徴をわかりやすくまとめているものである。改めて以下に記載する。(原文の儘(まま)引用)

・夢も希望もない

・毎日働いて寝るだけを過ごしている

・サラリーマン

・オシャレに気を使わない

・癒しを求めている

・人に頼まれたら何でもやる

・自分語りをせずこちらの話を聞いてくれる

・過去に借金経験がある

・特にいい所がない

・趣味がない

・結婚願望があるが出会いがない

・女の子に行為を持たれる経験がなくすぐガチ恋になる。承認欲求が強いので『助けてあげること』が好き

 これを元にさらに話を進めよう。

 人間は、常に充足感に満ち溢れて元気な人ばかりではない。誰でも、良い時もあれば悪い時もある。さらに、人を騙して自分だけ得を得ようとする人もそこら中にいる。自ら騙されて不幸になりたい人などいない。

 頂き女子マニュアルに書かれた上記項目をよく読み込むと、パパ活などで若い女性と接する男性以外にも、こういう特徴を持つ人はあらゆる場所にいることがわかる。例えば、「夢も希望もない」「毎日働いて寝るだけを過ごしている」「趣味がない」「結婚願望があるが出会いがない」の四つを挙げてみると、婚活女性、婚活男性で、このような特徴を持っている人は膨大な数に上る。

 逆にいえば、このような特徴を自分自身が持っていないかを確認し、その特徴を改善していけば、人に騙される確率を減らすことができるというものだ。とはいえ、これはそれぞれ改善していくのは簡単なものではない。例えば最初の「夢も希望もない」という部分、すぐに夢や希望が見つかるようなものでもない。

 しかし、人間は本来、強さと弱さを併せ持っている生き物だ。こういう特徴があって悪いということではないし、人生の質というものは、日々の積み重ねで向上していく。“こういう特徴があると、騙そうとしてくる人が近づいてくる可能性があるから気をつけよう”と心がけるだけで、全然違うものである。

 今回紹介した材料は、パパ活の類似として男性を騙してお金を得ようとするために作られたマニュアルであり、過去実際に販売されて出回っている。ということは、今後もこの手法を使って男性に近づく輩がいることは容易に想像できる。それ以外にも、大きな詐欺のようなものから、ちょっとした商品勧誘に至るまで、人を利用しようとする人の多くは、相手の付け入る隙の特徴をよく把握しているものだ。

 そういったことも生きる知恵として頭の片隅に置いておき、その上で日々生きることだ。こういうバランス感覚を身に付けることに慣れると、人生のクオリティは明らかに向上する。

 

 最後に、今日の内容に関連したおまけを付け加えよう。

 渡邊被告は判決前の検察からの求刑段階では、懲役13年・罰金1200万円を求刑されている。その後の獄中生活の間に本人が書いた手紙がテレビ番組で紹介されたのだが、上記画像はその一部である。

 よーーーく、この画像を見てほしい。読者のあなたは何を感じるだろうか。渡邊被告の人間性、知力、深層心理、心の奥底で本当に考えていること・・・。

 本人が語る言葉、綴る文字というものは、何も身に付けていない裸のように、隠すことのできない真実を映すものだ。

 この例もどうぞご参考に。

(作・イキルちえ)

こちらも合わせてどうぞ→<このブログの紹介>