生きる知恵

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男女それぞれの婚活方法を比較してみた結果

 さて、みんなは男女で婚活の方法やアプローチの仕方が異なるポイントをご存じだろうか。今日の記事は、世の膨大なネット情報の中から、婚活している男性、女性のものを一つずつピックアップして、男女の婚活方法の根本的な違いを検証する内容である。男性と女性は、基本的な思考や行動の違いは様々にあるが、男女の基本的な違いを念頭に置きつつ、「どうアプローチ、行動して成婚に結び付けていくか」を理解することはとても大切である。

 なお、言うまでもなく、人はそれぞれに個性があり、皆同じ思考や行動をするわけではない。ピックアップしたWEBサイトは、あくまで平均的な婚活男女の目安になるであろうものを選んだもので、婚活の参考になり得ると思う。それは以下の二つだ。

男性版 <https://anond.hatelabo.jp/20221113203019>

女性版 <https://ameblo.jp/shimadakonkatsu/>

 これはそれぞれに、30歳男性と、42歳女性が、婚活の体験談を語っているものだ。これを元に記事を進めていく。

 

 最初の30歳の男性は、3人の女性と結婚相談所で出会った出来事を赤裸々に語っている。

 この人の婚活方法は非常に特徴的な部分があり、この特徴は人と信頼関係を結ぶにあたって基本を押さえているものだ。それは、“自己分析”と“事前の計画”が成されていることである。自分がどのようなスペックを持っていて、何が強みで何が弱点かを把握し、女性とお見合いするにあたってどのようにコミュニケーションを取るかという準備を考えて行っているのである。

 このような分析と準備は、仕事などをはじめ、あらゆる人生設計で必要とされる基本スキルである。女性と会った際の振る舞い方も、オレが読んだ限り特に大きな問題は見当たらなかった。

 ただ致命的なのは、女性側に“しっかりコミュニケーションを取ろう”という主体的な行動が、文面からは全く見受けられなかったことだ。結局、出会った3人の女性とは進展がなく終了している。

 

 続いて、女性版の方の体験記事である。

 こちらは42歳の婚活女性で、婚活パーティー、マッチングアプリなどで出会った数人の男性との出来事が語られている。この人の婚活方法だが、“何の手段で婚活するか”を選ぶということのみで、“自己分析”“事前の計画”という重要な行動がほとんど成されていない。

 そして10人ほどの男性とのエピソードが描かれているが、全体の流れはどれもほぼ同じである。

①事前のマッチング、メッセージ

②直接対面

③対面時の男性の振る舞いに不満、文句

④その後交際終了

 こういった流れだ。

 そして一番の問題だが、多数の婚活女性の行動ほとんどに共通する構造的な欠陥といってもよいものが明らかである。ほぼ全ての男性との出会いが、以下のような流れで進んでいくのだ。

①男性を見る

②その場で目に映る欠点のみを大きく捉えてしまう(上から目線で品定め)

③それを見て、負の感情を引きずったまま交際終了

 参考までに、このWEBサイトに出てくる5人目までの男性のエピソードの、冒頭URLページを貼っておく。

<一人目>  <二人目> <三人目> <四人目> <五人目>

 この記事の中では、「私はこういう準備をしよう」「次はこういう工夫が必要だ」といった、主体的な行動と思考がほとんどない。その代わり、男性を見た時の欠点、不満が、次から次へと山ほど語られる。

 その内容は、

「ランチの店まで移動する時に長時間かかった」

「待ち合わせ方法が気に食わない」

「安いお店に連れていかれた」

「割り勘にされた」

「レディーファーストがなっていない」

「言葉の言い回しが変」

「お見合い後に駅まで見送りしてくれなかった」

「プロフィールの年収欄を空欄にしていたのに、年収を聞かれてムカついた」

 こんな内容が延々と続く。

 これらの行動は、言い方を変えると、

〇〇を見て→{感情的な判断}→{文句、または諦める}

これのみで完結しているのである。

 

 さてこれらは、将来結婚して、一緒に家庭を築いて、共に生活を支え合う準備と行動としてふさわしいものだろうか?もちろん、ふさわしいわけがない。

 婚活とは、生身の人間とのコミュニケーションなのだから、“相手を理解し、自らも自己開示する”という姿勢が必要なのだ。

 さらに、現在の婚活市場の凄惨さを表しているのが、こういう人としての基本の立ち振る舞いを理解していない女性が大量にいること、さらに、成人して10数年経っている30代以上の人でも相当数いるという事実だ。

 それでも、結婚するカップルが順調に増え続け、婚活市場の問題点が少ないのならまだいい。しかし現実は、婚姻数は減り続け、婚活市場には問題が山積みなのだから、今のままで良いわけがない。

 なぜこのような事態に陥っているのか、何が原因なのか、どのように改善していったらよいのかは、婚活業界のみならず、社会全体で考えていく必要がある。

 

 まとめに向けて、いくつか補足していこう。

 婚活の場では、女性だけでなく、男性も問題のあるような人も多数いる。今回紹介した女性の体験談記事に登場する男性も、「過剰なボディタッチ」「先走りすぎた発言」「経歴詐称」といった言動の人も何人か登場している。要は、男性も女性も、相手としっかり向き合ってコミュニケーションを取り、大人として非常識な行動をしないことが大切だ。

 また、実際に紹介記事を読んでもらえればわかるのだが、この女性が選んでいる男性のほとんどは、年収700万円以上の高収入男性である。婚活パーティーやマッチングアプリでは年収を盛ることは当たり前のように行われているのでそこを考慮する必要はあるが、年収の高い人は、他の人にはない特徴や癖を持っていることも多い。その辺りも、婚活時には念頭に置く必要があるだろう。

 今日の記事では、男性と女性の婚活方法を比較した上で、

男性は、『“自己分析”と“事前の計画”を行っている』

女性は、『〇〇を見て→{感情的な判断}→{文句、または諦める}』

 という一定の傾向を分析結果として表すことができた。もちろん、これだけで全ての婚活男女の傾向を表しているわけではない。ただ、他の婚活当事者が発している体験談(ブログ、SNSなど)を読んでみると、相当数同じような傾向があることがわかる。

 なぜこういう状況になってしまうのかは、多数の要素が絡んでいると思われる。忘れてはならないのは、婚活は、生涯のパートナーと結ばれる一歩手前の究極の出会いの場だ。コミュニケーションの根幹である“相手を理解し、自らも自己開示する”という点が重要なのは、男女どちらも同じである。

(作・イキルちえ)

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