生きる知恵

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婚活パーティーは、男性にとっては行く価値ゼロ(男性の方が参加費が高い理由を解説)

 さて、みんなは婚活パーティーに行ったことはあるだろうか。昨今の婚活では、ほとんどの場面で男性に高額の負担を強いているのは多くの人がご存じであろう。婚活パーティーの参加費は、男性は7000円、女性は1000円辺りが相場となっている。今日の記事は、婚活パーティーで男性の方が料金が高い理由を述べている世間のWEBサイトから、述べられている理由をいくつかピックアップして紹介する。

 なぜこのような内容を紹介しようと思ったかというと、どのWEBサイトも、明確にはっきりした理由を述べることができているものが一つもないからだ。ほとんどが、無理に女性を優遇しようとしているとしか思えない、苦しい言い訳のオンパレードなのである。

 なお、ピックアップ対象は、google検索で「婚活パーティ 男性料金高い 理由」のキーワード検索で、ここからランダムでチョイスする。検索結果を見たい方は以下のURLを参照してくれ。

<参照元:google検索「婚活パーティ 男性料金高い 理由」>

(検索アルゴリズムは日々常に変動するが、記事執筆は2024年1月5日時点の上位検索結果による)

 なぜ特定のサイトをチョイスしないのかというと、どのサイトも似たり寄ったりな理由しか述べていないからだ。どれも全く正当性がないので、読者のみんなも読んだらバカバカしくなってくると思う。では以下に、「婚活パーティーが、男性の方が料金が高い理由」を五つチョイスして記載する。記載理由の下の青字はオレの解説である。

 

①男性と女性の料金を同額にしてしまうと「需要と供給のバランス」で男性ばかりが集まってしまう

 大間違いである。現状の婚活パーティーでは、多くの地域で女性の方が参加者が多く、男性の数が足りていない。現状の婚活市場から男性がどんどん離れている様相をそのまま表している。

②男性の婚活への本気度をはかるために男性の参加料金を高く設定している

 これは男性に限った話ではなく、また、婚活パーティー以外でも(マッチングアプリ等)同様のことがいえる。人間は、お金をかけたことに対しては真剣になり、無料や安価のものに対しての真剣度は非常に下がる。これは誰でも共通だ。

 婚活パーティーは、男性も女性も真剣に婚活をしている人を集めることが大切なのだから、どちらとも本気度をはかる必要があるのは明白だ。男性だけ本気度をはかる理由はない。男性だけ料金を高くしたら女性が真剣さに欠ける人が集まってしまうわけで、現に今そのような状況になっている。これはマッチングアプリでも同様だ。

③男性の参加費の高さは『男の余裕』というプラスイメージになる

 こういう風潮こそが、男性差別と、男性の婚活離れを促進する。お金を持っていると心に余裕があるのは、男性に限らず、人間は誰でもそうである。男性だけにこういう負担を強いること自体が間違っているわけであり、男性差別そのものである。

④いい女性が集まる可能性がある

 これも大間違いである。高いお金を男性が出して、女性がタダ同然の安い料金で参加できると、まさにお金目的の質の低い女性ばかりが集まる。現状はまさにこれだ。

⑤男性の方が女性より高収入

 すごくシンプルに明快な答えがある。

 お金をたくさん稼ぐ高収入の人とは(ごく例外を除いて)一言でいえば「人並み以上に努力してきて、お金をたくさん稼ぐ力がある優秀な人」である。ただそういう事実があるというだけで、他人がとやかく言うことではない。高収入だからといって(所得で納税額が決まる税金を除いて)買い物やサービス利用料金を他人より多く支払わなければならない理由もない。

 例えば読者のみんなは、レストランの食事代が男女で違うのを見たことがあるだろうか?

<例:ハンバーグ定食、男性1000円・女性1500円>

 あるいは、電器屋で売られている商品が男女で料金が異なるのを見たことがあるだろうか?

<例:掃除機、男性5000円・女性10000円>

 もしこのような値段で売っているお店が実在したらどんな騒動になるか、よーく頭を冷静にして想像してほしい。要は参加料金に男女差をつけるのは倫理に反していることであって、この事実自体が問題なのである。

 現在の日本では、賃金の男女差があるのは確かだが、その部分を本格的に解説すると長くなるので(後日別記事で取り上げるかもしれない)簡潔に言うと、日本の女性は非常に労働時間が短く、ごく限られた職種しか選ばない傾向がある。出産直後の育児期間に一時的に休職したり短時間勤務になるケースは、あくまでも結婚後の場合なので、この話においては関係がない。

 婚活(結婚)は自立した大人同士がするもので、大人になれば(特殊な例外を除き)誰でも働いているのが当たり前だ。大人としてお金を稼いでいる以上、婚活パーティー全ての参加者に対して、同額の参加費を徴収するのが筋だろう。「私は収入が低いから、私だけ参加費安くして」という構図は、社会では通用しない。

 

 以上である。まとめに向けていくつか補足しよう。

 現状の婚活パーティーが各地で概ねどんな状況になっているかというと、女性の方がやる気が低く、真剣さが足りないという意見が各所で出ている。特にひどいと感じるのは、女性は最後のマッチング希望用紙に、何も書かずに帰ることがわりと多く、こうなるとマッチング率は上がらず、男性にとってはお金と時間をかけてパーティーに来た意味がない。

 さらに男性の参加者が少ないので、直前で中止になったり、開催されても女子会とほとんど変わらないような雰囲気になってしまうこともよくある。

 さらに婚活市場全体としては、どのような現状になっているだろうか。

 成婚率が著しく低い、社会全体の婚姻率はいっこうに上がらない、男性がどんどん婚活市場から撤退している、結婚相談所ではクレーマーのような女性が大量発生中、国の少子化対策は全く成果が出ない・・・等、目に余る惨状でしかないのだ。婚活パーティーの男女で料金差をつける行為も、この惨状の一端を担っている。

 これはつまり、“結婚を支援する”という目的に対し、結果が出ていないわけだ。

 結果が出ない方法に対しては、その方法を変えないと結果は出ないままだ。男性だけ料金を高くする方法を、男女同額、あるいはさらに工夫した手を打たないと、状況は変わらないだろう。

(作・イキルちえ)

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