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分担に役立つ!家事、育児、仕事の労働指数データ(夫婦+子ども1人編)

 さて、みんなは仕事や家事育児の分担についてどのような考えを持っているだろうか。

 この話題は、常に生活に密着していて散々揉めてトラブルの原因になる。うんざりしている人も多いことだろう。なぜ揉めるのか、それは、既婚の夫婦は基本的にみんな「パートナーより重労働をしたくない」からだ。自分の方が負担が大きいと感じると、損をしている気分になる。そして『その労働をこなすためのエネルギー・負荷力を正確に理解していない』と、解決が難しくなる。

 この記事は、そういった夫婦の問題について正確なデータを元に解決策になるよう作成している。この記事は、2023年9月の記事<分担に役立つ!家事、育児、仕事の労働指数データ(夫婦子なし編)>の続きになっているので、そちらもご参照いただければ幸いだ。

 まずは基本前提だが、家事、育児、仕事(生活費確保)の総数が100だとする。夫婦2人暮らしなら、平等に1人50ずつ分担して行うことである。

 そして実際には、労働を行う“本人のスキル”も大きく影響する。例えば1食分同じものを作るのに30分以上かかる人もいれば、ものの10分で終わる人もいる。ただ基本的には、“客観的に見てこの労働はどの程度大変か”を元に分担を決めるのが筋である。その上で、お互いの得意不得意なども考慮して夫婦で冷静に話し合って分担を決めていくのが望ましい。

 まずは前回の記事で挙げた、子なしの夫婦二人暮らしで家事と仕事のみの労働強度指数の表がこちらになる。

 これを元に今回の記事を進める。今回はこれに子ども1人分の育児が加わるわけだが、一つみんなに注意してほしいことがある。

 世間でこの話題を語る時、“家事育児”として語られることが大半なのだが、これは大きな間違いでトラブルの元になる。なぜなら、家事と育児は別物だ。内容が全然違うのだから当たり前である。

 家事は内容や家族の人数によって労働強度は異なるし、育児は子どもの年齢や個性によってかかる手間が全く違う。なぜ“家事育児”と一緒にまとめて語られるかというと、昔は母親が家事と育児を引き受けるのが主流だった名残りと、検討対象をわかりやすくして議論や記事をまとめやすいようにしているからだ。しかし、内容が異なるものを一緒くたにすれば、正確性に欠けてトラブルになるだけである。そのため、この記事では家事と育児を切り離して、家事の内容と、育児は子どもの年齢ごとに区切って正確に労働強度を一覧にする。

 それではまず、育児の労働強度指数は以下になる。

 ご覧の通り、新生児の頃が一番大変だ。これについてはご存じの人も多いだろう。授乳による体力消耗、慢性的な睡眠不足などもそうだが、何より「初めてのこと、突発的な出来事に対する不安」という精神面の消耗が大きい。この頃の育児、子育ては、周囲の支えがとてつもなく重要になる。

 小学校に入学すると格段に楽になってくるが、これ以降は直接的な養育というより、子どもを心理面で支えて、友達や学校の先生等、周囲の人間関係を調整する方が重要になる。

 ただし、この労働強度指数はあくまでも“客観性と平均”を元に算出している。子どもの個性により、かなり数値は変動することを念押ししておく。

(子どもが障害児の場合、障害の種類等によってもかなり異なるが、基本的に健常児よりはるかに労力を要する。よって障害児の場合は測定不能とする)

 

 それでは、この育児の指数に、家事と仕事を加えた労働指数表は以下になる。

補足

(1)家事は、子どもが幼いうちはもっと手間がかかることもある。さらに、食事や掃除はどの程度凝ってやるかで数値はかなり変動する。

(2)その他業務は、雪国の冬季期間は+30とする。住んでいる地域の天気、降雪量などに応じて調節すると良いだろう。

(3)仕事、年収100万、200万が、300万以上と比べて下げ幅が大きい理由は、労働時間が短いのと、正社員でないため責任が軽いため。

(4)仕事については、基本的に年収と指数は比例するが、例外も多々ある。教育、一部のサービス業、危険を伴う仕事などは指数はもっと上がるだろう。

(5)数値計算にあたって、その業務の強度に加えて、かかる時間(拘束時間)も考慮している。

 以上になる。

 子育てと家庭運営は、夫婦二人で、生活に必要な「仕事(収入確保)、家事、育児」をどう半分ずつ分担するかという視点になる。この表は、オレ自身のこれまでの豊富な経験と見識によって綿密に作成したものなので、必ずや参考になると思う。

 最後におまけを付け加えておこう。

 この記事は、現在子育て中の既婚夫婦もそうだが、まだ未婚で、これから結婚したいと考える人にも是非読んでほしいと思う。それはなぜか。現代は、『自分が一番大変なんだ!』と、相手のことなどおかまいなしに自分の都合ばかり主張する人があまりにも多すぎるからだ。そういう相手と結婚して、ましてや子どもができてしまったら、もう取り返しがつかない。そうならないように、この労働強度指数も参考にして、結婚前の婚活時に相手とよくコミュニケーションを取ってほしい。

 結婚生活、夫婦生活は、互いの努力と歩み寄りが何より大切だ。そして、仕事も、家事も、育児も、それぞれに大変さがあり、どれも生きていく上で重要なものである。

(作・イキルちえ)

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