生きる知恵

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「女性だから」という理由で、男性より不利な扱いをされたエピソード(女性差別・男性差別)

 さて、みんなはあからさまに自分より他人を優遇されたら、どんな気持ちになるだろうか。

 あなたが女性だとして、「〇〇さんは男性なので、〇〇さんを優遇しますがよろしいですか?」と面と向かって言われたら、どのような気持ちになるだろうか。

 あなたが男性だとして、「〇〇さんは女性なので、〇〇さんを優遇しますがよろしいですか?」と面と向かって言われたら、どのような気持ちになるだろうか。

 このエピソードは、あなた自身がこの人物になったと思って読み進めてほしい。

 

 A子(29歳)は、とある研修施設に1ヶ月間通うことになった。A子は子育てをしながら仕事をしており、その仕事はかなりハードなものである。その合間に1ヶ月間、どうしても必要なもので研修に行くことになったのである。

 幸いにも子どもは面倒を見てくれる身内が見つかったが、問題なのは、自宅から研修施設まで往復5時間かかるということだ。そして、ただでさえ慣れない場所の研修のストレスがある上、なおかつ毎日研修後のまとめ作業をやり、なおかつ普段やっている仕事も少しずつ進めなければならない。あなたはこの過酷さが想像できるだろうか?

 しかし幸いにも、数は限られているが、研修施設が近隣のビジネスホテルを用意してくれることになっている。研修が決まった人から順番で研修施設が確保してくれることになっており、早い段階で研修が決まっていたA子は、ビジネスホテル宿泊ができることになった。これで往復5時間の移動はしなくて済むし、なんとか研修中は体と心を休めることができそうだ。

 ところが数日後、研修先からA子に、耳を疑うような内容の電話がかかってきた。

「もしもしA子さんですか?今度の研修についてのご相談なんですが、ホテル宿泊ではなく、ご自宅から通っていただくことは可能ですか?

A子「え?どうしてですか?」

「いや、他に2名の研修参加者がいらして、若い学生さんなんですが、男性ということなんで、このお2人をホテル宿泊にさせてあげたいと思いまして」

 

 この電話のやり取りを読んで、あなたはどう思っただろうか。あなたがA子の立場ならどうするだろうか。

 重ねて言うが、A子は子育てをしながら別の本業の仕事(かなりハードな)を持っており、自宅から研修先まで往復5時間かかるという状況である。要は、人並み以上に大きな負担と責任を抱えているのである。そして、先にホテル宿泊が決まっていたのはA子である。ところが、それを性別の違いだけで不利な扱いをされそうになったという事案である。

 このエピソードの続きとしては、A子は研修先からの「自宅から通ってほしい」という提案を5時間かかるという理由で断っている。あくまで提案であって、強制ではなかったというのもある。そして研修も無事終了している。

 このエピソードのように、男性であっても、女性であっても、性別だけが理由で不当な扱いを受ける可能性は様々な場所である。このエピソードはあえて、オレなりのまとめ、総括はしないので、読者の皆さん自身が問題を感じ取り、今後生きる上での知恵として役立ててほしい。

(作・イキルちえ)

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