さて、みんなは結婚マウントを取ってくる人にイヤな思いをしたことはないだろうか。リアルでもネットの世界でも、そのような行為をしてくる人は一定数いる。今日は、そんな人達のことは気にする必要はないという話だ。
昨今は結婚するのもなかなか難しい時代になっている。一般的に結婚マウントとは、様々な状況を乗り越えて結婚できた人が、結婚していない人に対して優位に立ちたいがために、結婚生活やパートナーのことを誇らしげに語る言動を指す。マウントを取る当人の言動だけを見れば確かにそうなのだが、必ずしもこういう言動をしている人が、未婚者や婚活している人より幸せとは限らない。人に対して攻撃的になる時には、必ず背後に原因がある。
話を進める上で一つ前提を挙げておこう。
それは、既婚者にとっては、周囲の未婚者達とは基本的に、利害関係が全くないということだ。自分のパートナーが未婚者にストーカーでもされていない限り、未婚者は本来何の害もないのである。自分の結婚生活を脅かすわけではない未婚者に対し、既婚者が結婚マウントを取ってくるというのは必ずわけがある。
最も基本の理由は、現状の結婚生活が自分の思い通りに上手くいっておらず、他者を貶めたいという思いが増していることである。特に同性同士の人間関係では、優位に立ちたい相手に対して攻撃的な意識が向くことはいつでも起こりうる。平常の精神状態の人は、そう簡単に攻撃的な感情は起こらず、自らの生活に集中したり、他者を大切にしようという理性によって感情を安定させている。
未婚者の人、婚活をしている人は、よく考えてほしい。他者を貶めたいという感情を持ち、結婚生活が上手くいっていない既婚者の意見に耳を傾ける必要があるだろうか？全くないだろう。
続いて、ネット上に溢れている結婚マウントに関して注意する話も挙げていく。ネット上の話はでたらめも多く、どんなジャンルの情報収集も正しいものを見極めるのが難しいのは皆ご存じだろう。結婚マウントの話で言えば、以下のような話は特に気に留める必要もないものである。
・夫の年収がいくら、新築で買った家がいくら等、お金が絡む話
・〇〇に旅行に行った等、遊興に関する話
・年収１０００万の１０歳年下の彼氏にプロポーズされて結婚した等、客観的に考えて極めて低確率の非現実的な成婚エピソード
この手の話はネット上で非常によく見かけるものなのだが、実際にはこの手の話はほとんどウソや作り話である。もちろんごく稀に事実である場合もあるが、実際に多くの夫婦、親子、その他様々な人と関わった経験がないと見抜くのは難しいかもしれない。いずれにしても、こんな俗な話をわざわざ披露してマウントを取ろうとする人の話を真に受ける必要はないことには変わりない。この手の話は、発言〇町、掲示板〇クルのような代表的な掲示板サイトから、ニュースサイトのコメント欄、Q＆A（質問）サイトなどに多く見られる。
オレは今まで、かなりの数の夫婦（子あり、子なし）、親子、独身者、その他様々な人と関わってきて、既婚者にネットの利用状況などもかなり聞いたことがある。そこで一つはっきり言えるのは、そもそも、結婚してそれなりに忙しい生活をして、一生懸命生きている人は、ネットにいちいち他人の未婚者のことに口を突っ込んで書き込むようなことはしない。基本的に一定の自信と幸福感のある人は、無意味に他者にマウントを取ろうとはしない。そんな必要がないからだ。
そういうわけで、今一生懸命婚活をしているそこのあなた。結婚マウントを必要以上に気にすることはない。正しい意見、情報に耳を傾けて、自分の婚活に集中すれば、ちゃんと結果はついてくるはずだ。
（作・イキルちえ）
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