さて、みんなは婚活で出会った相手について「この人と結婚して大丈夫だろうか?」と悩んだことはないだろうか。あるいは、今現在そういう悩みがあるだろうか。結婚相手にふさわしいかを見るポイントは、無数にある。その中でも今日は、お相手の言葉や姿勢から人柄を見抜くポイントを記述する。
まず最初に、国民的アニメ「ドラえもん」から一例を紹介しよう。
ドラえもんのコミックス25巻に、「のび太の結婚前夜」という話が収録されている。この中で、のび太と結婚するしずかが父と話す場面があり、しずかの父がこのような言葉をかける。
「のび太くんを選んだきみの判断は正しかったと思うよ。あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね」
この言葉は、人間の結婚生活に大切なことが凝縮されている名言である。ドラえもんは、世界中で愛されている名作品だ。あらゆる層の多くの人が支持するということは、それだけ重要なことが記されている証でもある。
人の幸せを願って当たり前のように行動できるかどうかは、常にその人の無意識行動に表れる。一番わかりやすい所では、友人に何かあった時に「大丈夫?ケガはない?」等、即座に気遣う言葉をかけているかどうかで判断できる。また、普段からの声の出し方や雰囲気も、人間の気質は強く反映される。この辺りは感覚的に感じ取るものなので、普段からアンテナを張って人を見抜く力を養っておきたいものだ。
婚活はどうしても、お互いだけの密な関係になりやすく“相手が自分にどう接してくれたか”という視点だけになりがちだ。しかし、“相手が他者にどう接しているか”を観察するのは非常に重要である。
人間は、感情が元になって行動に表れる生き物だ。結婚で共同生活をした時に、“人の幸せを願うことができる”という感情を分かち合うことができるのは、どんな困難をも共に乗り越えることができる無限の絆となる。“人の不幸を悲しむことができる”のも同様だ。これらは、外見や年収などよりもはるかに大事なことだ。
そして、お見合いやデートなどで3回程度お相手と一緒に時間を過ごせば、その人がそういう感覚を持っているかどうかはわかると思う。ただし、自分に何をしてくれたかという受動視点のみに偏っていると見抜くのは難しい。
婚活は、新たに人と出会うかけがえのない場でもある。自分自身も、『人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことのできる』よう磨きながら、新たに出会う人を大切にしていけば、成婚確率はより高まるだろう。
(作・イキルちえ)
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