生きる知恵

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少子高齢化問題の解決方法をわかりやすく理解しよう

 さて、みんなは少子高齢化の問題についてどう思うだろうか。これはもう国の喫緊の課題であり、散々ニュースでも騒がれている。誰もが手をこまねいている難題なのだが、この記事では、シンプルにわかりやすく理解することを目的として解説する。

 まず、少子高齢化がどういう現象かというと、

・結婚する若者が減る

・ひと家族あたりの子どもが減る

・高齢者が医療の発達などによって長生きする

 この三点が同時に進むことにより、生まれる子どもの数が減り、人口の高齢者割合が増えることである。

 少子高齢化は、なぜ問題なのか。簡単に言うと二点だ。

(1)出生数が減り続けることが続くと、結果総人口が減り続け、国が滅んでしまう

(2)高齢者比率が大きくなると、若者の経済的負担が増し、結果的に国全体の経済状況が悪化する

 次に、少子高齢化が進む要因と結果を、数学の視点で考えると以下のようになる。

①結婚して子どもを作る若者が少ない→子どもが増えない

②結婚した夫婦の一世帯あたりの子どもの数が少ない→子どもが増えない

 ということは、①と②の反対のことが起きれば、少子高齢化は解決するわけで、それは以下になる。

①結婚して子どもを作る若者が多い子どもが増える

②結婚した夫婦の一世帯あたりの子どもの数が多い子どもが増える

 これらを踏まえて、どうすれば解決に向かうのかを考えると、以下のようになる。

☆[1]低所得者から高所得者、地方在住者から都市部在住者まで、幅広い層の結婚したい若者が結婚できるよう、社会全体で支援する。

[2]第一子を子育て中の世帯に対し、第二子以降の子育てが円滑にできるよう社会全体で支援する。

 この[1]と[2]は、[1]の方がはるかに重要度が高い。そもそも子どもを作る夫婦(世帯)が増えないことには話にならないからだ。種をまかなければ花が咲くことはない。[2]は一輪咲いた花を増やす対応である。

 

 2023年6月に岸田政権が“異次元の少子化対策”実現のための、こども未来戦略方針を閣議決定した。その政策内容は以下になる。

・児童手当の拡充

・出産等の経済的負担の軽減

・高等教育費の負担軽減

・個人の主体的なリスキリングへの支援

・「年収の壁」への対応

・全ての子育て家庭を対象とした保育の拡充

・ひとり親家庭の自立促進

・男性育休の取得促進

・育児期を通じた柔軟な働き方の推進(利用しやすい柔軟な制度へ)

・財源の確保

 これらは、何とほぼ全て、[2]のすでに結婚して子育てをしている人への支援である。まだ結婚していない若者への支援は皆無である。政治家は、土も種も水もない所から花が咲くと思っているのだろうか。これではほとんど少子高齢化対策にならないことは、すでに各方面から指摘されている。

 これらに加えて“少子高齢化”であるから、本来は高齢者の割合の問題もあるのだが、ここはそう大きな問題ではない。長期的視座は必要だが、出生数が増え、若年人口の割合が増えれば、根本的な解決には確実に向かうからだ。

 

 実は、何ら難しい話ではない。細部にわたる未婚化要因は多々あれど、結婚したい若者が結婚できるよう支援することが中核なのは明らかだ。そうすると、まずは賃金、労働環境の整備が土台である。それに加え、恋愛、婚活に対して、多くの若者一人一人が幸せな結果に結びつく形になっていくかがとても重要なのである。(当ブログが、恋愛、婚活、マッチングアプリなどに重点を置いている大きな理由がこれである)恋愛と結婚は別物ではあるが、男女が異性同士の意識で出会い交流する中心は恋愛なので、切っても切り離せない関係であるのは言わずもがなである。

 その上で、オレ達一般人一人一人が、少子高齢化対策に向けてできることは何だろうか。それは、周囲の子ども達、若者が、後に幸せな恋愛や結婚をできるように、倫理観が身に付くよう育てながら、あたたかく見守ることではないだろうか。

(作・イキルちえ)

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