さて、みんなは社会のどんな場で生きているだろうか。今日の記事は、カップルや夫婦などの男女関係、社会人としての振る舞い、人間関係、男女平等やフェミニズムやジェンダー論など、幅広いテーマが関わる内容となっている。是非最後までお読みいただけたら幸いだ。
高度な社会に発展した現代、数多くの知恵と技術が詰め込まれた環境で人間は生活しており、多くの大人は何らかの形で社会に関わって生活している。その社会にいる大人一人一人は、未婚者も増えているとはいえ、結婚して家庭を築いている大人がまだまだ多数派となっている。
その大人達の個々の人間関係(男女関係)に焦点を当てると、「夫婦でお互い支え合って生活しましょう」というものが、一般的には“模範”とされ推奨されている。ただ、実態としては、仕事や家事や育児や精神面のサポートを、夫婦が同じ分量を担って支え合い、バランス良い生活ができている人の方が圧倒的に少ない。つまり、夫婦どちらかに負担が大きく、しわ寄せが来ていることの方が多いと言えるだろう。これは、実際に社会で生きている多くの人の声を聞けば容易にわかるものだ。
1対1の男女関係(夫婦、カップル)においては、自分の方がパートナーより負担が大きくなると、必ず不満の気持ちが増幅する。これは男女の問題で発生する基本的な事象だ。だからこそ、夫がお酒を飲む場で家庭や妻に対するグチをこぼしたり、妻がママ友との会話で家庭や夫に対するグチをこぼしたりする場面がどこにでもある。
そんな中一つ、女性のみが特権のように自由に使えていた言葉がある。「甲斐性がない」という言葉だ。
『男には甲斐性が必要です』
『結婚するなら甲斐性ある男を選ぼう』
『〇〇さんの旦那さんは甲斐性があっていいよね』
『うちの夫は甲斐性なしでダメなんだよ』
これらの言葉を、読者のみんなも一度は聞いたことがあるだろう。
さらに世間のメディアでも、こんな情報を平気で発信しているものも珍しくない。以下リンクはその一例である。
<参照元:結婚するなら甲斐性がある男性が良い理由とは?特徴や見極め方を解説(Jmail)>
しかしこれからの世の中は、男女関係で“甲斐性”という言葉を用いる特権は、もう通用しない。
まず甲斐性の意味とは、『物事をやり遂げようとする気力や根性。働きがあって頼もしい気性』といったものを指す。
なぜ甲斐性という言葉を使うことが通用しなくなるかというと、物事をやり遂げる力や働くことは、大人になったら誰にでも求められる当たり前の能力だからだ。この事実は、あまりにも当たり前すぎて、普段意識して気付く人も少ないかもしれない。
大人になったら、一人一人が責任を持ち、自分にできる役割を見つけ出し、自分に合う社会の場に出て力を発揮すること。これが、今現在社会が推奨している生き方である。(女性活躍社会というキーワードも、この価値観を元に推奨されているといえるだろう)人や文化や自然を大切にしつつ、誰もが豊かに生きられる社会にはどういう価値観が必要かを考えた時には、「責任感」「やり遂げる力」「働く力」は中核になる。こういう力を持つ人が人を幸せにすることができるものだ。
これまでは、女性が男性に対して「甲斐性がない」と文句を言ったり、婚活の際に女性が「甲斐性のある男の人がいい」と求めることは、あまり疑問を持たれることなく許されてきた。個人間で口にする程度ならまだいいが、公にそういったことを求めるのはもう時代錯誤であり、男性を極度に責めるような物言いであれば、それはもう人権問題に関わることでもある。
最後におまけを一つ紹介して終えよう。
以下リンクの動画は、女性が「甲斐性がない」という言葉を、男性に対して使うことを許されてきたことが非常によくわかるような内容のものだ。内容はかなり辛辣であり、情報元がどこのものかはやや不明瞭な点もあるが、冷静に読み取るとかなり正確に実態を表しており、これからの日本の男女の人間関係をどう構築していくべきか非常に考えさせられる内容となっている。興味があれば是非視聴してみてほしい。
<参照元:【衝撃!】海外男性、日本の女性はヤバい。働かないのにめっちゃ金を管理しようとする(ハートカフェ)>
(作・イキルちえ)
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