生きる知恵

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性風俗店は今後ますます重要性が高くなる現実(恋愛離れ、結婚離れの影響)

 さて、みんなは性風俗店をどのような存在だと認識しているだろうか。普段から利用している人、利用していない人、もしくは毛嫌いする人もいて、認識は様々であろう。今日の記事は社会の流れから読み取れる簡単な話なので、気軽に読んでくれ。

 性風俗店とは、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(通称・風営法)に準拠して運営されているもので、お客に対して性サービスを提供するお店である。市場規模は5.6兆円あまりといわれており、これはインバウンド需要(訪日旅行消費)や映像系コンテンツ市場などと同じ位の規模である。想像以上に需要のある市場だといえるだろう。

 そして性風俗店は、今後の社会でますます重要度が高くなるのが明らかである。(大半は男性向けだが、女性向けのものもそうなるであろう)大きな理由は以下の二つだ。

①結婚しない男性の増加。この一因には、結婚制度が男性に著しく不利なことも関係している。独身男性が増えることで、性行為のパートナーの代替えとして風俗店利用者が増える。

②恋愛離れ(特に男性)がさらに進み、恋人がいない男性が増加すること。2023年に施行された不同意性交罪も関係している。女性よりも男性の方が本能的に性行為を必要とするため、恋人の代替えとして風俗店利用者が増える。

 今までも兆候はあったが、今後もますます男性が、恋愛や婚活市場から離れていくことが濃厚である。その影響として、性風俗店の重要性はますます高まることになる。それはなぜか。

 根幹としては、各種インフラをはじめ、社会システムの様々な労働は主に男性が支えているからである。さらに労働の稼働年齢の中枢である20~50代頃は、性行為によって得られる精神的安定感を必要とする年代とも重なる。つまり、恋愛や結婚生活によって得られる充足感がない代わりに、代替えとなる性風俗店の重要度が増すということだ。これはつまり、性風俗店が間接的に社会を支え、インフラを担うといってもいい。性風俗店の重要性というものが世間で語られる機会は少ないが、社会的に見ても実は非常に重要である。社会を支え、働く人が健康でないと、世の中の生活の質は必ず落ちるものだからだ。

 

 これと併せて、次に挙げる別の視点も忘れてはならないだろう。

 本来は、男女お互いの好意と信頼関係にて結ばれる恋愛・結婚が普遍的で望ましいという価値観だ。性風俗店利用よりも、本来は、恋人、夫婦という関係性で営む性行為が望ましいというのが、根強く多数派であろう。ただ、現実的に考えれば、無いものや無理なことを望んでも仕方ない。

 つまり、性風俗店の重要性が増し、今後数十年社会インフラの一部として稼働し続けるという事実は、誰もが恋愛や結婚をしやすくなるよう社会が変わるまでの暫定措置と考えることもできる。そんなふうに社会が変わるには、どう考えてもかなりの時間がかかる。現代は、恋愛や結婚の有り方、男女平等やジェンダーの観点で変革の真っただ中だ。

 誰もが恋愛しやすく、結婚しやすい社会作りを行うことは、今後も取り組まなければならない。それは、これからを生きる全ての人達の意識にかかっているのである。キーワードは以下の三つだ。

・人を好きになる気持ちは素晴らしいものだという基本に立ち返り、それを後世の子ども達に伝えていくこと。

・婚活の難易度を下げ、男女共に結婚しやすいように変えていく。

・男女不平等な結婚制度を、男女共幸せになれる結婚制度に変えていくこと。

(作・イキルちえ)

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