さて、みんなはある集団を見た時に、その集団の特徴を見分ける方法をご存じだろうか。今日の記事は、婚活市場の問題点と社会的な男女間の問題(ジェンダーや差別)が関わる内容である。気軽に読んでくれ。
今日の記事は、最初にまず結論をはっきり記述する。
《結婚相談所は、女性を優遇し、男性を差別する体質が抜け切れていない》
これは歴然とした事実で、結婚相談所で婚活をする人は必ず念頭に置いておいた方が良いだろう。
こうなってしまう理由として、まずは日本全国の結婚相談所の仲人(婚活カウンセラー)の男女比が、女性の方が多いことが挙げられる。(正確なデータは無いのだが、男女比4:6~1:9程といわれている)集団を構成する男女比が、男性が多ければ男性優遇の傾向になるし、女性が多ければ女性優遇の色が強くなる。これは集団特性を把握する上での基本知識だ。そうすると必然的に、仲人が女性比率の多い結婚相談所は、女性優遇の色が強くなる。
さらに、現代はまだまだ、“男性が差別される”事象に対して認知が進んでおらず、適切に理解している人も少ない。社会的にも、女性は弱い立場で男性が強く、男性は女性を守るべきというジェンダーバイアスは根強いものがある。
これはもう現代は多々指摘されるようになっているが、婚活は、女性よりも男性の方が非常に求められる条件が多い。年収を始めとして、外見の良さ、清潔感、性格、仕事内容、女性への気遣い、家事スキルなど、多岐に渡る。
次に、事例を紹介しよう。
内容としてはお見合いのお茶代の男性負担に関するものなのだが、一連の流れを順に説明していく。
2024年8月14日、東京都の結婚相談所のあおぞらマリアージュの婚活カウンセラーのゆり氏が、X(旧ツイッター)にて以下のような投稿をするが、これが大炎上する。
「ホテルのラウンジのお茶代が高すぎて、婚活者さん(特に男性)の負担が大変だと思うのと、今後お見合いのお茶代が割り勘になって行く可能性もあり、男女共に負担になっていくならカフェでも良いのでは?という声もあるので一都三県で落ち着いて話せるリーズナブルなカフェご存知の方教えてください!!今後お見合いで使っていけたらと思います。
今弊社でお見合い利用しているカフェは、星乃珈琲、椿屋珈琲、イノダコーヒー。神乃珈琲、あとデパート内にあるカフェを使っています。使ってここは良かった、ここはお勧めしない等の意見、感想も頂けたらと思います。(仲人さんからのご意見も嬉しいです)」
現在この投稿は削除されているので、以下URLのポストと画像を参照元として記載しておく。
<参照元:https://x.com/yamane_ou/status/1841297694477955244>
<参照元:https://x.com/gSLt3wMJ7bkvUh5/status/1823922146630099186>

炎上中にて特に多かった反応は、以下のようなものだ。
「お茶代が割り勘になっていく流れが出てきて、なぜそのタイミングで安いリーズナブルな場所を探そうとするのか。今まで男性が奢りだったことには何の対応もしないのに、これから女性にも負担がかかるとなった時点でこうするのは、女性優遇で男性差別である」
このような批判が相次いだ。
この後、発言したゆり氏は以下リンクのYouTube動画で弁明しているのだが、炎上を招いた背景と社会状況を的確に理解できているとは言い難く、答えになっていない弁明に終始している。
<参照元:https://www.youtube.com/watch?v=FzNfYBL00iE>
さらに、関連する情報をいくつか付け加える。
ゆり氏はこの炎上よりも前に、別動画にて、奢らない男性を馬鹿にするような発言をしていることも明らかになっている。(以下参照リンク)
<参照元:https://x.com/numamatougenzi/status/1824209847744860399>
さらに、ゆり氏は複数人の婚活カウンセラーにて発信しているYouTubeの別チャンネル(イノまり婚活チャンネル)に参加しているのだが、その動画内容(以下リンク)のいくつかでは、「弱者男性」「チー牛」といった蔑称が平気で使われている。このような言葉を使用するのは、婚活カウンセラーのような男女平等の視点と専門性が求められる職業には全くふさわしくないのは明白である。
<参照元:https://www.youtube.com/@innomari/videos>
(余談だが、このチャンネルに出演する婚活カウンセラーは、男性4人女性2人で構成されている。なぜこの男女比になっているかというと、女性のみ、あるいは女性の方が多い比率にすると、『女性の意見ばかり尊重する女尊男卑だ』という印象を与える心理作用がある。それを避けるために、わざわざ男性カウンセラーの比率を多くして、女尊男卑、女性優遇の印象を和らげようとする意図があると推測できる。しかし、婚活業界が女性優遇体質なのはもうかなり多くの人が気付いており、この仕掛けは手遅れかもしれない)
(2025.10.7追記:ゆり氏は2025年9月、インターネット番組内で「おぢアタック」という蔑称発言をしたことで炎上騒動を起こし、大きなニュースになった。それがきっかけでイノまり婚活チャンネルを脱退することを発表した。以下はその参照動画である)
<参照元:https://www.youtube.com/watch?v=Ysn7DOcxZUc>
なぜ、このような炎上騒動が起きたのだろうか。読者のみんなはどう思うだろうか。全体を分析した上で、一つ最重要と思われる点を抽出しよう。
炎上騒動の一連の流れをよく見ると、『結婚を目指す男性は、元々社会的に大きな負担と男性性を過剰に求められており、それがすでに社会問題として表出している』という視点があっただろうか?
もしあったなら、「これからお茶代は割り勘になっていく風潮だよな・・・じゃあ、もっと安い喫茶店を探そう」という発想に直結はしない。(該当ポストの文章のリズムをよく見ると、そこまで深く考えず、無意識的に作成したリズム感があるものだ)
「これからお茶代は割り勘になっていく風潮だよな・・・じゃあ、もっと安い喫茶店を探そう。・・・いや、待てよ・・・今ただでさえ、お茶代を男性に負担させて批判もあるのに、こういうタイミングで安い喫茶店に切り替えると発信したら、世間の人にどう思われるだろうか」
こういう視点に気付かなければならない。
もっといえば、男女の生活、国民の生活に関わる結婚を支援するプロであれば、“社会的な性差によって置かれている人の心理状態を理解しておく”ことは必須である。
婚活カウンセラーゆり氏の発言は、他の多数の女性カウンセラーも同じような考え・感覚を抱いていた可能性は非常に高い。現状の結婚相談所の多くは、この事例のように、女性を優遇する体質が根強く、抜け切れていないといえるだろう。
以上、この事例から何を学び、どうしていけばよいだろうか。結婚を支援することは、少子化対策も関連して、重要な課題である。もちろん、結婚を目指す個人の人達にとっても大きく関わる事柄だ。
婚活をする当事者の立場に立つと、「自分が申し込もうとしている結婚相談所の、仲人の男女比を必ず確認する」ことは、一つの目安になるだろう。仲人の男女比が1:9のように著しく偏っているようなら、適切な支援からかけ離れる可能性が高くなる。理由は冒頭で述べた通りで、集団を構成する男女比が、男性が多ければ男性優遇の傾向になるし、女性が多ければ女性優遇の色が強くなるからだ。
読者のみんなも、生きている中で何度も、学校、職場など、いくつかの集団と関わる機会があるだろう。男女それぞれの社会的な立場、集団の男女比は、必ず何らかの影響をもたらし、時には“歪み”をもたらす。その影響が自分にどう関わってくるのかを、充分に知っておきたい所である。
(作・イキルちえ)
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