生きる知恵

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目立ちたい人、承認欲求の塊・・・そこで知っておきたいこと

 さて、みんなは周りの人より目立って注目を浴びたい欲求がどの程度あるだろうか。今日は、人間の心理現象に関わるちょっとしたお話しである。気軽に読んでくれ。

 人間には元来備わっている様々な欲求があるが、そのうちの一つに「承認欲求」がある。自分の存在や価値を、他者や社会に認めてほしいという欲求のことだ。これは心理学者のアブラハム・ハロルド・マズローによって提唱された概念の一つであり、“マズローの欲求5段階説”は非常に有名な理論である。(ただしこの理論も万能ではなく、実際に用いるには不適切だという意見も多々あることは留意)

<参照元:マズローの欲求5段階説とは?分類の図解とビジネスでの活用事例紹介(unprinted)>

 

 自分の価値を認めてほしいという気持ちは、程度の差は人それぞれでありながら、誰にでもある。

 例えば幼い子どもは、鉄棒の逆上がりに挑戦したり、けん玉の難しい技に挑戦しようとしている時などに「ねえ、ちゃんと見ててよ!」と言ってくるものだ。そして上手にできたら、褒めてもらうことで承認欲求を満たすことができる。

 大人の場合でも、例えば仕事で難しいプロジェクトに挑み、成功すれば、周囲から「すごいね」「〇〇さんはさすがだね」と認めてもらうことができる。社会的評価も高まる。

 これらは、社会のどこにでもある出来事だ。また、子どもの発達において、大人や社会から認めてもらう体験(成功体験)が重要なのも基本である。

 

 さらに、こんな話もある。SNSのX(旧ツイッター)では、ユーザーからの質問を受け付ける機能がある。「Peing-質問箱-」と「マシュマロ」の二つだ。

 これらは受けた質問と回答を公開することができるのだが、これらは自作自演が簡単にできてしまい、それが実際に多数存在することも明らかになっている。(これは実際にXを見てみれば容易にわかるものだ)以下二つはそれに関する情報である。

<参照元:質問箱が暴露「14万人以上が自作自演」⇒反発を受けて実装した新機能とは?(ハフポスト)>

<参照元:マシュマロとかを使って、自作自演したことありますか? たとえば...(cremu)>

 さらに近年は、SNSなどを使って、わざと人の反感を買うような発言をして炎上させて注目を浴びようとする人が後を絶たない。これも、手軽に承認欲求を満たそうとする手段の常套である。

 

 そして、読者のみんなはこのように考えたことはあるだろうか。

 人より目立って注目を浴びる存在になれたとして、その状態は、どんな事態をもたらすだろうか。特に目立つことはなかった今までと、何が違うのだろうか・・・。

 例えば、自分が4歳の子どもだと仮定してみよう。もし、鉄棒の逆上がりが難なくできたとしたら、周囲の人は結構驚くだろう。

 「すごい子だ」「空中逆上がりもすぐできちゃうかもしれない」「運動の才能がある」・・・。(一般的に逆上がりができるようになるのは6~8歳頃。かなり個人差有り)逆上がりができない他の子からは、妬まれることも充分ある。もちろん、大人の生活でもこういうことは様々な場面で多数ある。

 人や社会から認められると、気持ちが満たされていく。生きるエネルギーが充ち溢れてくる気がするものだ。

しかし、良いことだけではない。人間の発言や行動は、必ず何らかの“欠陥”があるのが自然だ。それを指摘し、時には攻撃してくる人が出てくるのもまた自然なことである。

 大人になり、目立つようになると、『自分の発言、行動によって、周囲の人にどのような影響をもたらし、何が起こるのか』を先回りして考える力が必要になってくる。(自分がやりたいこと、認めてほしいことだけで物事が進むのは、子どもの時だけだ)

 目立つようになってから、その後。周囲に影響をもたらし、時には人と衝突したりすることもあるだろう。その段階でさらに、『どうすべきか、どうしたらよいか、何が正しいか・・・』試行錯誤は続く。この試行錯誤の時間は、何物にも代えがたい貴重な時間だ。自分自身が目立つ存在でありながらも、周囲の人を幸せにできるようになるための時間だからだ。

 承認欲求、他者よりも目立ちたい気持ち、社会に認めてほしい気持ちは、決して悪いものではない。それらの気持ちは、どうしたら負の作用を起こさないのか、どうしたら自分自身も周囲の人も心地良い関係へと昇華する形になるのか、その道標は是非知っておいてほしい。

(作・イキルちえ)

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