生きる知恵

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「ノリが良い人」は要注意(人を見極める知恵)

 さて、みんなは周囲に「ノリが良い人」はいるだろうか。今日の記事は、一般的にはポジティブなイメージで語られることが多い現象の注意すべき点を解説している。まあ気軽に読んでくれ。

 取り上げるテーマは、「ノリが良い」という行動である。一般的には、「明るい表現力と積極的な行動力」という意味合いで使われることが多く、あまり深く考えることもないような言葉で、無意識に発している人もたくさんいるものだ。簡単な例としては、数人で遊びに行った時などに、こんな会話をする場面はよくあるだろう。

「今のお店の食事おいしかったね」

「ホント、大満足だよ」

「次どうしよっか?」

「このまま車で海までドライブ行っちゃおうぜー」

「おお、ノリがいいねー!」

 このような具合だ。

 こんな時、もしこの数人の集まりの中で、このように考えることができる人がいたとしたら・・・

「どの海まで行くか」「海までの距離とかかる時間はどれ位か」「このメンバー全員、海に行きたい気持ちがあるだろうか」「行きたくない人はいないだろうか」「海付近のどこに車を停めるか」「海周辺はどんな状況だろうか、安全だろうか」・・・。

 このように冷静に考えられる人は、極めて貴重な人で、ノリだけで行動するような愚か者ではないことは確かだ。

 

 次に、「ノリが良い」「ノリで行動する」という質を、もう少し深く分析する。

 まず、この行動は、一人でいる時には起きない、使わない言葉(行動)である。二人以上の集団で初めて使われるものだ。人間が二人以上集まると、コミュニケーションが発生し、“感情の交流、高ぶり”が発生する。そこで発生した感情を元に、『より楽しく』『より感情を開放』『より感情を高ぶらせる』方向にいざなうのが、ノリが良い、ノリで行動するというものだ。

 これが、どんな特徴があり、どんな現象を起こすのかだが、以下の二点である。

 一つは、その時のノリで決定されたもの(上記例でいうと“海までドライブに行く”)に対して気持ちが向かない人の考えは、基本的に無視されることになる。その時の集団のエネルギーで決定された意向、あるいはノリが良い人の言葉というものは、非常に大きな力を持つ分、少数意見に耳を傾けることが難しくなる。

 例えば、読者のみんなはこんな経験はないだろうか。

 6人程度の集まりで食事会などに行き、「次は海までドライブに行こう」という話になって、「疲れたし、私はもう帰りたいなあ」と思ったものの、その場が盛り上がっているので何となく断りづらい。結局海まで付き合ったものの、帰ってからくたびれ果ててしまったなんてこと。まさにこういう場合である。最悪の場合だと、「ノリが悪い」という扱いをされ、いじめなどの発端になることもある。(こういうことは特に、子どもなどの若い世代であればあるほど起きやすくなる)ただし、確固たる信頼関係で結ばれている仲間同士であれば、こういうことは起きにくいだろう。

 もう一つの特徴(現象)だが、『望ましくない行動を判断する力が低下する』ことだ。こちらの方がより注意を要する。

 ノリで判断、行動している時は、意識が自分自身と仲間内だけに向いている。さらに、気分が高ぶっているので、判断力が低下する。そうするとどうなるか・・・。

 大きな声で騒いだり、路上に飛び出たり、車で危険な運転をしたり、飲酒の強要をしたり・・・あらゆる危険な行動を招き、人に迷惑をかける恐れが出てくる。

 勘の良い人はもうお気づきかもしれないが、世間で起こっている複数人による犯罪、あるいは交通事故などは、この“ノリ”の集団心理が関わっていることが非常に多いのだ。

 人の見極めという視点で、一つ結論づけた言葉を述べておこう。

「ノリが良いこと」「ノリが良いとよく言う人」「ノリが良いことを重視する人」「ノリが悪いと言ってすぐ人を責める人」「ノリですぐ行動する人」

 このような人は、かなり注意する必要があるだろう。いや、むしろ、かなりの大馬鹿者である可能性も頭の片隅に置いておく必要がある。さらには、人間のおおまかな特徴として、常に人に囲まれていることが好きな人と、一人の時間を大切にする人の二種類がいることを覚えておくのも大切だ。

 

 「ノリが良い」という言葉は、悪いイメージを持たれることはあまりない。しかし、普段使っている何気ない言葉には、思わぬ落とし穴が潜んでいたりする。生きる知恵として、こういうことに気付く視点も持っておきたいものである。

(作・イキルちえ)

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