生きる知恵

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出産の大変さについて、男性(夫)に必要な姿勢

 さて、みんなは子どもの頃に、母親からどんな言葉を聞いて育ってきただろうか。今日の記事は『誰もが生きやすい社会』を考える上で、超基本に則った内容となっている。特に男性が知る機会が少なく、知っておくことが非常に重要な内容だ。とはいえ難しい話ではなく、短めでわかりやすい内容なので、さくっと読んでみてくれ。

 人間は男と女の二種類の性別があり、それぞれに特徴がある。世の中は、性差別やジェンダーに関わることなど様々な男女の問題であふれているが、まず、生命そのものが生まれてこなければ何も始まらない。

 そして、多くの女性が口にしたことがある以下のような言葉。

「出産の時の痛みって、一生忘れないよね」

 女性(母親)は、出産時の記憶、感覚は、一生鮮明に覚えているものだ。産まれてきたその瞬間、子どもがどんな表情や声をしていたのかも、はっきり覚えている。

 これは、男性が同じ経験をするのは不可能だ。想像の範囲が限界だが、それは実体験感覚の1%にも満たないだろう。それはもう仕方ないことで、子どもの出産時期に男性(夫)にできることは限られている。妻をあたたかく受け止め、労い、尊重し、生活のサポートをしながら大切にするしかない。もちろん生まれてきた子どもに対しても。これ以外にない。

 さらに、これは夫婦間だけではなく社会全体が関わることだが、出産期間前後、女性は働くことができない。しかしこの時期は、労働と同等の重要な時期だと捉えるべきだろう。

 性差に関することは、立場や状況によって感じ方は異なる。納得できないこと、理不尽なことは、生きていればほとんどの人が経験する。男女平等という考え方で生きていくのが現代の本流となっているが、出産だけはそうはいかない。女性が大きな負担を背負う分、男性は、 “女性が出産の時にどんな感覚でいるのか”これに理解を示す姿勢は絶対に必要だ。男性が何をするか、どんな声をかけるか、ということよりも、姿勢そのものが問われるといっていい。

 

 大切なことを付け加えておく。

 近年男女の問題について特にネット上では様々な話が飛び交っているが、「出産は女性であれば誰でもできる。だから特別なことではない」というような意見が時折男性側から出ることがある。

 これはあまりにもひどい横暴な意見である。命の冒涜といってもいい。誰でもできるからということ以前に、なぜオレ達人間が産まれて生きていけるのかということを忘れてはいけない。

 出産の大変さ、子どもの誕生ということは、何よりも尊重しなければならない源である。男女間のあらゆる問題や、少子高齢化が深刻な社会問題となる中で、出産そのものの重要性・尊さを落とすようなことだけは、人間は絶対にしてはならない。そういう風潮を作ってはならないのだ。これを前提にした上で、男女共幸福に生きられる社会作り、良い子育て環境、未婚者や子ども無し世帯も生きやすい社会作りを考えていくことが重要だ。

(作・イキルちえ)

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