生きる知恵

婚活、恋愛、マッチングアプリ、子育て、教育、健康、心理学、人間関係、男女の話、性の話など多彩な内容を、ブログ・コラムとしてイキルちえがお届け。

日本中に蔓延している男性差別、女尊男卑の例

 さて、みんなは今の社会は生きやすいだろうか。生きにくいだろうか。当ブログでも度々取り上げているテーマだが、現代は男性差別が平然と行われており、女尊男卑の傾向がある。これは冷静に社会を俯瞰して見ている人ならすでに気付いているだろう。今日は、男性差別と女尊男卑に関する事例を二つ紹介する。

 この二つの事例の特徴としては、まず、どちらも大きく報道されていない。さらに、すごく差別的で深刻な問題に発展する可能性があるにもかかわらず、さも当たり前のように世間で行われているという点にある。人権を侵害するような差別につながる問題というのは、このような特徴があることが多い。冷静に物事を判断するためにも、こういう側面も覚えておこう。では、以下二つの事例だ。

 

①男子大学生などが特殊な装置で生理痛を疑似体験

 2023年11月に、東京都内の大学の学園祭にて、女性の生理痛の痛みを体験する機会が設けられた。電流を流す特殊な装置を下腹部に付けて行うものだ。企画したのは、ジェンダー問題やその解決に取り組む学生団体である。

 以下のURLはgoogle検索の結果画面なので、興味のある人はこの中から好きな記事を選んで閲覧してみてくれ。

<参照元:google検索「男子大学生などが特殊な装置で生理痛を疑似体験」>

 これ自体は有意義な取り組みであり、不必要なものではない。人間が進歩するためには、日常では経験できない経験を積むこと、相手を思いやることを学ぶ場が必要である。

 しかし問題なのは、現在、「女性のことを理解しよう」という試みはそこら中で行われているが、「男性のことを理解しよう」という試みはほとんど社会で行われていないことだ。

 日本もかつては男性優位の社会だったのは明白だが、現代社会は違った方向に進んでいる。その方向とは、“男性を悪と決めつけた上で女性を優遇する”方向である。これが今の社会の歪みに大きく関与しているのだ。

 この事例では、生理痛の大変さを男性が体験して理解してもらうという内容だが、正しい方向の観点に立てば、

「男性ならではの大変さを女性が体験して理解してもらう」

「女性ならではの大変さを男性が体験して理解してもらう」

 この両方の機会を同じ分量用意することが必要である。例えば、男性が大多数を担っている労働は、建築業、運送業などをはじめ非常に多岐にわたるので、そういった体験の場を用意するのも一考である。

 

②男女共同参画の女性専用の離婚講座で、隠し口座で隠し財産を作る違法な方法が指南される

 以下のURLはツイッター(現X)のページなのだが、この講座の音声データがあるので、興味のある方は視聴してみてくれ。

<参照元:https://twitter.com/Dwo64V1QeIGJKG/status/1705442288917422551>

 日本の司法は、離婚の場合、男性に著しく不利な設計となっている。これは周知の事実なので、これから結婚する若い男性は、結婚前に法律や制度について充分に下調べしておかなければならない。そして、離婚時には財産分与が揉める原因の一つだが、結婚後から離婚時までに築いた資産は、夫と妻で半分ずつ分けるのが原則である。

 そこで問題の財産隠しだが、もちろんやってはいけないことである。刑事罰には当たらないが、民事上の不法行為に該当する恐れがある。損害を受けた側は、例え離婚後であっても、財産分与請求にプラスして民事上の損害賠償請求ができる可能性もある。

 上記URLの音声データの男女共同参画の講座では、「隠し口座を作り、現在使っている口座から少しずつ現金を引き出して隠し口座に移して夫にバレないようにしましょう」と、堂々と参加者女性に教えている。そして、似たような講座は、日本中各地で行われているといわれている。これはもう大問題である。男性差別、女尊男卑という他ない。

 また、男女共同参画の意味もおさらいしておこう。本来の意味は、「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会」である。(男女共同参画社会基本法第2条)

 ところが、この記事で取り上げた例を含め、実態は全くこの内容に反しているのは賢い読者のみんなならおわかりだろう。

 

 今後もこういった話は取り上げることもあると思うが、一応まとめておこう。

 賢い人はとっくに男性差別や女尊男卑に気付いているし、差別的なものはいずれ見捨てられていき、自滅する。そして、真に価値があるものを見出し、人と良い関係を築く方法を学びながら理解している人が、最終的には幸せになっていくものだ。

(作・イキルちえ)

こちらも合わせてどうぞ→<このブログの紹介>