さて、みんなはファミレスで食事をすることがあるだろうか。その時に、どんなことに気をつけているだろうか。今日は、街中で起こったごく平凡なエピソードだ。
とある郊外の、どこにでもある大手ファミリーレストラン。ここには、ランチタイムにスープバーが設置されており、ランチメニューを注文した客はおかわり自由でスープが飲める。そのスープバーに、60代ほどと思われる男性が来た。この男性客は、一度使用したカップを座席から直接持ってきて、スープバーの前に来た。そして、使用済みのカップに再びスープを入れようとしている。
(注:新型コロナウイルス流行後、ほとんどのファミレスでは、感染防止の観点からおかわりスープは新しいカップを使用するようお客に伝えている)
そして男性客は、スープを注ぐお玉をカップに直接接触させてスープを注ぎ、お玉を再びスープタンクに戻したのだ!
こうしたらどうなるか、もう読者のみんなはわかるだろう。男性客の唾液などがお玉に付着し、それがスープタンクに戻されているわけだから、男性客の唾液がスープタンク内に混入している。そして、この後のスープを飲むお客は全員、この唾液入りスープを飲むことになる。もし男性が、新型コロナでなくとも何らかの感染症だったら・・・何ということだろう!
このような光景は、常に注意深く周囲を観察している人なら見たことがある人もいると思う。この男性客の行為を、みんなはどう思うだろうか。
ファミレスに限らず、誰もが使える、出入りできる場所というのは街中にある。そこでは必ず、マナーやルールというものがある。このケースは基本的なマナーや周囲に対する配慮という範疇の話であるが、言い方を変えると、“これはどういう形で提供されていて、周囲の状況はどうで、自分はどうすべきか”という想像力が欠けているといえるのではないか。
まず、感染症防止の観点から、新しいカップを使用する方が衛生的だというのは、普段からそれなりに世間で生きていれば把握できることだ。加えて、「自分が使ったカップを、他人も使用するお玉に近づける際に何に気をつけるか」ということは、行動する前にイメージができているかどうかである。もし自分の家族などがこのような行為をしていたら、これは容赦なく指摘する必要がある。
このブログでよく取り上げるテーマでもある婚活時に、お見合い相手がこのような行為をしていたら?もちろん、これは指摘すべきだ。まだ関係性が深まっていないうちは指摘しづらいこともあるが、良い伝え方の一例としては以下になる。
「〇〇さんはこういう部分がとても素敵ですよね。逆に、この前ファミレスで一度使ったカップをお玉に接触させてスープを入れていたのは、正直言って少し気になってしまいました。私も何か至らないことが何かあったら遠慮なくいつでも教えてください」
このように、相手の良い部分も同時に伝え、なおかつ自分自身も向上心を持っている気持ちを伝えることが大切だ。
公共の場では、周囲へのマナーと気遣いを忘れずに生きたいものである。
(作・イキルちえ)
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