さて、みんなは“人に対して常に感謝の気持ちを持ち、良い人間関係を築ける子ども”は、どうやったら育つか少しでもご存じだろうか。あるいは、そういう子どもと会ったことはあるだろうか。今日の記事は、子育てに関するちょっとしたエピソードを紹介する。
登場する子どもはAちゃんという女の子で、作者イキルちえの友人の子どもで、オレも何度か会って遊んだことのある実在の人物である。Aちゃんはこの記事作成時点ではすでに大人になっているが、Aちゃんが8歳の時に発した言葉をここでは紹介する。
子育てをしたことのある方はわかるかもしれないが、子どもは時として「人間の知らないどこかの神秘な世界から何かを感じ取って、ここで表現しているのではないか?」と思うような想像を超える発言をすることがある。今日紹介するエピソードはそんな類のものだ。
とある場所に住む8歳のAちゃんはある日、「どうやったら人と仲良くなれるか」という問いに対して、こんな答え方をした。
「あのね、例えば私がハンカチを落としたとして、そばにいた人がそれを拾ってくれたとするでしょ。そしたら私は『どうもありがとう』って言うの。そしたら、もうその人とはお友達になれるんだ」
読者のみんなは、このAちゃんの深い思考と佇まいが理解できるだろうか。価値観が凝り固まって視野の狭い大人だと、この言葉の理解は難しいかもしれない。
Aちゃんのこの行動と言語能力には、大人でも参考になるような、良い人間関係と生き方を築くヒントが詰め込まれている。まず、自分を助けてくれた(ハンカチを拾ってくれた)人に対して、ありがとうという感謝の気持ちをすぐに伝えること。そして、その瞬間から友達になれたという判断には、一つ一つの出会い、その瞬間を大切にすることの重要さが表れている。この行動と価値観は、大人になって生きる際にも非常に重要な要素だ。そして当時のAちゃんは、友達も多くて頭も良く、毎日充実した生活を送っているという現実に反映されている。
そしてAちゃんのご両親だが、他の人があまり取り組まないボランティア活動に率先して関わり、夫婦で協力して信念を持って子育てをしている。ご両親にはAちゃんの他に弟もいるのだが、子どもが寝静まった後には定期的に夫婦で話し合いをして、子どもの日々の様子の確認や今後の子育て方針についてコミュニケーションを取ることを欠かさなかったそうだ。
子どもが育つ過程では、親から受ける影響だけでなく、外部環境の影響も非常に大きいため、親が良い子育てをしていても想定できない方向に行くこともある。その上で、
①普段から人への感謝の気持ちを忘れず生きること
②何気ない瞬間一つ一つを大切にすること
この二点は、子育てにおいては重要な視点だ。シングルではない夫婦二人組の場合、この価値観を共有して協力しながら子育てをすれば、外部環境で(学校や子どもの友達、マスメディアの影響など)多少悪いものを目にしたとしても、子どもが大きく道を外すことはそう起こることはない。
(ちょっと脱線した話を挟むが、今の婚活市場のお見合いなどで、婚活女性が相手男性に対して、食事代をご馳走してもらったりしたのに文句ばかり言って、結局断られて売れ残るという事例が多発しているのはみんなもご存じだろう。これは、子どもを望む相手男性から「こういう感謝の気持ちがない女性と結婚したら、子どもも人への感謝の気持ちを持てない人間に育ってしまい不幸にさせてしまう。だからこの人とは結婚できないな」と見破られているのである)
子育てはこれという正解があるものではないが、基本的な倫理観に基づいた信念を忘れずにいるだけでも、大きな効果を発揮するものだ。
(作・イキルちえ)
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<この記事は、2025年11月10日に加筆修正しています>