生きる知恵

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「痛い人」を受け流す技術(ジェンダー、恋愛、婚活関連)

 さて、みんなは人から相談事を受けておきながら、自分からキレてわめき散らす人に遭遇したことはあるだろうか。世の中は広く、想像以上に様々な価値観が混在しているものだ。そんな中でも、物事を俯瞰して捉えようとせずに“自分が正しい“と頑なに主張するタイプの人間は、最もタチが悪いといえる。

 今日はそんなことを感じさせるエピソードであり、そういう“痛い”タイプの人に会った時の簡潔な対処法をお伝えする記事である。シンプルだが効果が高い対処法だ。エピソードはネット上の話であるが、長い話のため、わかりやすく要約して記載する。

 

 話の発端は、30代の男性が恋愛や結婚についての悩みの相談を発信したことである。その相談内容は以下のようなものだ。

「最近、コミュニケーションに難のある女性との出会いが増えてきたことに、歪んだ世間の状況を表している感じがする」

「婚活している友人も、高望み女性ばかりと遭遇して苦労している」

「パパ活目的や倫理観のない女性が急増して、良い出会いが急激に減ってきた。どうしたらよいのか」

 この内容はまさに、現代の恋愛、婚活現場を象徴しているものだ。同じような思いをしている男性は今相当数いると思われる。

 さて、この相談内容に対し、一つ、このような反応である。

「若い女と付き合うなら、男は金を出せ!女の方が偉いんだ!」

「金やオプションがないなら恋愛では男より女の方が優位なんだ!」

「私は30代だけど20代のイケメンと恋愛結婚したんだ!」

「年上男が年下女と付き合うなら、金やオプションを用意するべきという価値観が世間に広まるべきだ!」

 この反応を読んでみて、賢明な読者の皆さんなら、「歪んだ感性を持ってしまったら、自己中心的で、幸せから遠ざかることになってしまう」ことがよくわかるだろう。

 一つ補足すると、20代の男性が30代の女性に恋をして恋愛結婚するというのは、天文学的に低確率である。ごく例外を除いてあり得ないことなので、この「私は20代のイケメンと恋愛結婚した」というのは作り話し確定といってよいだろう。その根拠となりうる点として、20代男性が心惹かれるような30代女性は、このような表現で夫に対して「イケメン」というような俗な言葉はまず使わない。

 現代においては人の命の価値は平等であり、性別に関係なく男女平等であるというのは基本的概念だ。特に、男女の話、ジェンダーをめぐる理論は、最も火種になりやすい。正当な根拠もなく、自分から「女(男)の方が偉い、女(男)を優遇しろ」などと、一定の立場の人間に優位性を感情的に求める人というのは、かなり接し方に注意しなければならない。そういう人間はかなりの数どこにでもいるので、生きる知恵として身に付けておきたい。

 こういう痛いタイプの人間に会った時に受け流す技術で大切なのは、こちらが無暗に感情的にならないことである。そして心理的に一定の距離を取った上で、「かわいそうな人だ」と憐み(あわれみ)の感覚のようなもので対応すると、メンタルヘルスの観点としては対処しやすくなる。そして、自分からキレてわめき散らすような痛い人は、絶対に幸せになることはないので気にする必要はない。それは過去の歴史が証明している。

 逆にいうと、どの人も尊重して関わろうとし、どんな意見もまずは冷静に聞いて判断しようとする人は、人と信頼関係も築けるし、明るい光が差し込んでくるものだ。

(作・イキルちえ)

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