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住まいは持ち家と賃貸どちらが良いのか(比較論)

 さて、みんなは住まいは持ち家と賃貸どちらが良いと考えているだろうか。これもよく話題に挙がるテーマである。

(この記事は3部作シリーズの第2回目になる。あと2作については記事下部のリンクを参照してくれ)

(※注:この記事における持ち家は、一軒家のことを指し、マンションなどの集合住宅は指さないものとする)

 この記事は、まず結論を先に記載した上で話を進めていく。

 長い目で考えて、充実した生活を送ることを考えると、『持ち家一択』である。もちろんこれはオレ自身の個人的な考えだが、これは断言する。

 持ち家と賃貸それぞれの特徴は調べればすぐにわかることだし、多くの人がご存じだと思うのでこの場では記載しない。また、住まいに求めることは人それぞれだ。あくまでもそこが前提になるが、それでもどちらがよいかといったら、持ち家をお勧めする。

 なぜなら、安心して住める心身への安定度が段違いだからだ。金銭的負担、ご近所付き合い、音やペットへの配慮等全てにおいてだ。(特定の地方でご近所付き合いが密接で面倒といった例外はあり)

 そこでだ。収入や仕事などの生活状況の都合で、持ち家を持てない人もいる。数年ごとに必ず転勤があるような人だったら持ち家は難しいだろう。そういう場合は致し方ないとして、実の所、収入面の問題は、実はそこまで問題にならない。ただしある程度若い時から準備は必要にはなるが、そこまで飛びぬけたハードルでもない。

 以下の条件に当てはまる人なら、充分持ち家購入が可能だ。

・安定して一定の収入がある(必要以上に高収入でなくても大丈夫)

・ある程度将来設計のメドを立てる力がある

・若い時から少額でもコツコツお金を貯めている

 それでは、以下四項目に分けて解説する。

 

①お金の問題(定期的にかかるお金)

 賃貸は家賃を一生払い続ける必要があるが、持ち家の場合は住宅ローンを完済すれば毎月払うお金はない。住まいが安心して過ごせることが重要なのを考えると、精神的な安心感ではこのメリットはとてつもなく大きい。そして持ち家では修繕費が必要になるが、この金額は“状態の良い家を見抜いて選ぶかどうか”でかなり金額は変わる。定期的に必要なのは5年に1度位行うことが必要なシロアリ防止の消毒(点検)位だ。

 この他に固定資産税がかかるが、この金額は資産の評価額によって変わり、さらに自治体ごとに税率が変わる。よってかかる金額は家によって異なるが、すごくざっくり言えば、年間6~10万円程度で考えておく必要がある。

 次に賃貸の場合だが、家賃以外にかかる費用として、 “更新費用”“駐車場代”“引っ越し代”がある。更新費用は家賃額によって大きく変わるが、2年に1回更新で10万円以上かかることが大半だ。車がある場合、賃貸はたいてい別途駐車場を借りる必要がある。(持ち家の場合は大半は敷地に駐車スペースがある。もちろん無い家もあるが数は少ない)

 持ち家の場合は諸事情で手放すことを除いて引っ越すことはないが、賃貸の場合は、一生何十年も同じ物件に住み続ける人の方がおそらく少数だろう。そうすると、引っ越しの度に、新たな契約金や引っ越し代がかかる。これは軽く20万円以上はかかるのでバカにならない金額だ。

 まとめると、定期的にかかるお金は、持ち家はある程度計算しやすいし、賃貸と比べてもそう大きな違いは出ない。賃貸は、引っ越しが多かったり駐車場代が高かったりすると、意外に負担額は大きい。

 

②お金の問題(持ち家を買う時)

 これは人それぞれ収入も違うので、目安となる概要をざっと記載する。

 持ち家を買う場合、頭金がいくら用意できるかが重要になる。例として、22歳で就職したと考え、30歳35歳を一区切りとし、毎月3万円を貯金すると考える。すると貯まる貯金額は、30歳で288万円35歳で468万円になる。買う家の金額にもよるが、これで購入を視野に入れることは充分に可能なのだ。以下、2千万円の家を購入すると想定した一例の計算表である。

 このケースでは、60歳までの月々の住宅費は47555円だ。これは賃貸を借りた時の家賃と比べても安い方に入る。しかも、60歳で完済したらあとはタダだ。さらに、もし結婚して家を買う場合、夫婦が二人共こういう準備をしていれば、返済額はさらに減る。

 この表は、22歳~30歳の間に毎月3万円貯金というのを前提としているが、まだ収入が少ない若い時期に月3万円というのは、なかなか難しいとは思う。とはいえ、頭を使って工夫すれば、そこまで超難度というわけでもない。それこそ30歳までの間は実家住まいにすれば簡単に貯金はできるので、30歳までは一人暮らしをせずお金を貯めるのも一手である。

 繰り返し言うが、これはあくまでも目安である。あとは読者のみんなが自分の生活状況に応じて工夫していける部分だ。

 

③結婚と子ども

 独身の人は考える必要はないが、そうでない場合は、結婚と子どもが関連してくるケースも考える必要がある。これは、デメリットもあるが、メリットも非常に多い。

 まずデメリットは、結婚前に持ち家に住んでいた場合だ。結婚相手が遠くに住んでいた場合、結婚相手に持ち家(自宅)まで引っ越してきてもらうか、自分が持ち家を売却して結婚相手側に引っ越す必要がある。しかし多くは、結婚相手が賃貸(実家)住まいなら、持ち家のこちら側に来てもらうことになるだろう。環境も変わり、仕事を変えたりする必要もあり、負担に感じさせてしまうことも多いだろう。しかし、賃貸住まいよりは確実に広くなって住まい環境は向上し、金銭的負担は確実に減る。結婚前に持ち家があれば、引っ越すデメリットがあっても喜ばれるケースも多い。

 子どもができた場合だが、まず、一軒家だと小さめの家でも50㎡(平米)位の広さはある。これでキッチンや浴室などを除き、リビングを含めれば大体3~4部屋は個室がある。これは4人家族(夫婦2、子2)なら充分住めるのだ。(これは最低ライン基準に近いので、できたら55~60㎡位の余裕はほしいが)子ども3人だとさすがに厳しいが、このご時世子ども3人作る人は、そう多くはないだろう。どうしても結婚して子どもが3人以上欲しいなら、若いうちから更なる準備を行うのが望ましい。

 

④災害のデメリット

 これがおそらく最大のデメリットだ。災害で家が全損などしたら、各種保険で補償したとしても、一から生活を立て直す必要があり、金銭的負担は甚大になる。そこで重要な対策を二つ挙げておく。

・建築基準法の耐震基準を満たしている家を必ず購入。1981年と2000年に制度改正されている。2000年以降に建築されたものがベスト。

・持ち家購入時に必ずハザードマップを確認。同時に、過去30年程度の水害記録も確認する。

 以上である。なおおまけとして、芸能人などの裕福な人は、少し郊外の閑静な住宅街に持ち家を買って住んでいる人が多いと言われている。都心部住まいの人が多いものの、山口百恵が東京都国立市に住んでいるのはわりと有名な話である。多くの選択肢を持てる人が、わざわざ持ち家を購入するというのはそれなりに意味がある。

(作・イキルちえ)

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