生きる知恵

婚活、恋愛、マッチングアプリ、子育て、教育、健康、心理学、人間関係、男女の話、性の話など多彩な内容を、ブログ・コラムとしてイキルちえがお届け。

一つダメだからとすぐ諦めるのは愚かな行為(婚活、それ以外でも)

 さて、みんなは婚活をしているだろうか。婚活以外の場面でも、一つ何かうまくいかなかったとして、すぐに諦めたり投げだしたりしていないだろうか。

 本題に入る前に、みんなは子どもの頃こんなことがなかっただろうか。

 学校の宿題をやっていたとする。なかなか上手くいかず、「うまくいかない!もうやめたい!」そこで親が「すぐあきらめないでもう少しがんばってみなさい!」と声をかける。

 こんなやり取りは誰でも経験があるだろう。一つの物事に対してすぐにあきらめずに再チャレンジする大切さを伝えている、家庭教育のごくありふれた場面である。形を変えて複数のアプローチで解決していくことを伝えることもあるだろう。家庭でも学校でも、ほとんどの子ども達は、”目の前のうまくいかない出来事に対して、アプローチを工夫しつつ辛抱強く目標達成を目指す”ことは学んでいるはずである。

 これを現代の婚活に当てはめて考えてみる。婚活をやっているのは、大人である。結婚は、自立した大人同士が生活を協力して営むものだ。ところが・・・。

 婚活で一人の人と向き合い、一つダメだからとすぐあきらめたり、「この人ダメだ」と決めつけて捨てる人の何と多いことか。こういうことを平気でしている人達は、子どもの頃に受けた基本の教育を忘れてしまったのだろうか。あるいは、そのような教育を受けずに大人になってしまったのだろうか。

 世の中の婚活関連の情報を見ると、“一つダメだからとすぐあきらめる、捨てる、投げ出す”こういう思考、行動の人がとにかく山ほどいる。初回デートでおごってくれなかったから「この人はダメ」と切り捨てたり、会って良い人だったけど、話が合わなかったから「この人は無理」とあきらめたり、こんなエピソードのオンパレードである。

 一つダメだからすぐあきらめるという安直な思考、行動は、目標達成から最も遠ざかるものだ。一定の幸せ確保、対人理解、物事の理解においては、ある程度腰を据えてトライを繰り返すことが必須である。(そして絶妙のバランス感覚が求められるが、本当にダメということに対しては、潔く短期間であきらめる判断が大切な場合もある)

 

 婚活で上手くいっている人の特徴として、相手の良い所を探そうという前向きな姿勢がある。そして、自分にも相手にも(人間誰でも)欠点があることを理解していて、じっくり相手と向き合う思考と行動力がある。これはどんな人間関係でも大切なことだし、仕事や趣味などでもそうである。

 婚活をしていてなかなか上手くいかない人は、自分のことを、恵まれていない、あるいは不幸だと感じたりするだろうか。そう思うなら、もう少し冷静に現実を見てほしい。

 現代人は、贅沢なのだ。婚活の手段はいくつもあり、時間をかければ何百人もの異性と会うことができる。世の中には有益な情報がいくつもあり(そうでない情報も多々あるが)オンラインで簡単に買い物ができて、美味しい食べ物はすぐ手に入り、余暇を楽しむ手段はたくさんある。こんな恵まれた環境で生きている現実に気付けば、婚活に取り組む意識も変わり、成婚が近づくことは間違いない。

(作・イキルちえ)

こちらも合わせてどうぞ→<このブログの紹介>