さて、みんなは何か物事に取り組んだ後に振り返り作業をしているだろうか。
何かに取り組んだ時は、何でも思い通りにうまくいくわけではない。しかし終わった後に、自分の取り組んだ内容を振り返り、次どうすれば良いのかを考えて生かすことで、次の成功率を上げていくことができる。
しかし今の婚活現場の実情として、特に女性の場合、思い通りにいかなかった後は、自分の行動を振り返る人がとても少ない。大人になれば、自分を顧みて行ったことを振り返ることは身に付けていなければならないスキルの一つである。
「思い通りの人じゃなかった・・・いいや次の人会うから」
「この男エスコートが下手だ・・・なんなの」
「会話がつまらない・・・この人もういいや」
「何この人?・・・態度が傲慢なんだけど。次の人に期待しよう」
・・・婚活していてこんなことを繰り返している人、ちょっと待て。お前らはこれで良い結婚に結びつくと本気で思っているのか?
これらの言動は、ただの責任転換や現実逃避だ。常にこんな姿勢では、成婚率を上げることなどできない。そこで今日は、よくある例題を元に、婚活の際に振り返るポイントを記述する。
『A子(26歳)は、結婚相談所でマッチングしたB男(30歳)とお見合いをした。場所はカフェで1時間ほど会話。その後1時間程、外の公園を一緒に散歩をした。B男はあまり会話上手ではなく、A子に積極的に質問をする様子は少なかった。だが、今まで恋愛経験が少ないこと、社会人になってからは仕事を一生懸命してきて出会いがなかったこと、一人暮らしであること、犬が好きで実家の犬の世話の面倒をよく見ていたという話は聞くことができた』
A子の感想
「話が盛り上がらない。地味な人で面白みがない。表情があまり豊かではなく、何を考えているのかわかりにくい。年収は低め。この先B男さんを好きになれるかどうかわからない。結婚後の生活のイメージが沸かない。真面目そうな性格なのはわかる」
さて、もしあなたがA子の立場だったらどうするだろうか。よく読んで、A子の立場に立って考えてほしい。
ここで注意点を一つ挙げておく。こういう内容の質問は、検索エンジンの質問コーナーや、Q&Aサイトのスレッドなどで常に見受けられるのだが、そこで付くレスによく「そんな人ダメですよ。もっと他にも良い男性がいると思うし、次いきましょう」などと無責任に書き込まれる意見がよくある。
こういう意見は、最も真に受けてはいけない。ネット上の他人に対しては、いくらでも無責任なことは言える。婚活は相手を理解しようと歩み寄る姿勢が非常に大切で、少しでも気に入らないからと1回だけですぐ投げ捨てるのは、成婚を遠ざける愚策でしかない。
では、A子の立場に立った振り返るポイントの例としては、以下になる。
☆基本4項目
・自分自身を知ってもらうために自分の考えをはっきり伝えることができたか
・B男の考えや性格を知るために謙虚で穏やかな姿勢で臨むことができたか
・会う時間を取ってくれたことに対してお礼をちゃんと伝えたか
・「B男さんと仲良くなれるために私はできる限り努力します」とはっきり伝えたか
☆次点項目
・なぜあまり話が盛り上がらなかったか、よく考える
(原因考察:初対面ならではの緊張があった、B男が緊張しやすい性格、B男がお見合いの経験や恋愛経験が少ないため、私(A子)がそう感じただけでB男は盛り上がったと感じている可能性・・・etc)
・B男は地味で面白みがないと感じたが、それをどう捉えるか
(原因考察:私(A子)があまり地味な人を好きになった経験がない可能性(それは逆に地味な人を好きになるチャンスでもある)、結婚生活にどんな面白みが必要なのかを考える・・・etc)
・B男が何を考えているのかわかりにくい
(原因考察:私(A子)が、B男の考えを聞き出す話は足りていたか、会話の振り方に問題はなかったか、相手の物事の考え方のどんなことを知りたいのかを事前に整理できていたか・・・etc)
・真面目そうな性格なのは伝わった
(原因考察:真面目そうな性格の人は結婚生活に向いているか、B男の性格は結婚生活にどんなポジティブな要素を与えそうか、私(A子)の普段の姿と相性は良さそうか、今の時点で相性の良さを感じなくても、今後B男とどんな過ごし方をしたら相性良く仲良くなれそうか・・・etc)
以上である。
これはあくまでも一例であり、掘り下げればいくらでも振り返りする内容はある。
もしあなたが今婚活をしていたとして、この振り返り作業の半分もやっていなかったら、はっきりいって時間とお金をドブに捨てているのと同じだ。
婚活でも、どんな人間関係でも共通で、良い人間関係構築にはお互いの歩み寄りが必要なのだ。これは基本中の基本だ。そして、意識すればこういう振り返りはすぐにできるようになり、必ず結果につながっていく。そのために必要なスキルは、たった二つである。それは、“日本語を話し理解できること”と“謙虚さを持つこと”この二つである。
(作・イキルちえ)
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