生きる知恵

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「失敗してもいいよ」と声をかける教育

 さて、みんなは子どもの頃に何かに失敗したことがトラウマになっていたりしないだろうか。おそらく、かなりの数の人が何らかの失敗エピソードを持っているはずだ。子どもの頃の体験の影響とは非常に大きなもので、大人になってからの人間関係、恋愛や結婚や仕事に影響を及ぼすことも多々ある。今回は、子どもへの教育で極めて重要な、“失敗を重ねることを推奨する”という話だ。

 まず基本として、子どもの様子というのは社会の縮図を表している。日本社会の特徴は、失敗を許さない、失敗を責め立てる、失敗を恐れる、こんな異質で息苦しい空気に包まれている。しかし、失敗は誰でもするものだ。失敗を繰り返しながら、その過程で成功への道を学んでいく。

(誤解のないよう付け加えるが、例えば東日本大震災の原発事故は人災であることは皆ご存じだと思うが、こういうことを「失敗して事故起きちゃったけど、許されるよね」と正当化するわけではない。ああいうケースは失敗してはいけないものだ。)

 人間が作り上げるものは、失敗を重ねていく中で、精度が高く失敗しない形が出来上がるものである。子どもへの教育の場合、この視点は非常に重要だ。

 例えば、子どもが縄跳びをしているとする。上手く飛べた時は自然に褒めれば良い。失敗した時は、成功した時以上に笑顔で「いいよ、失敗OK!何度もやってみようよ」と明るく応えると、子どもは前向きに意欲が育っていく。こういう、明るさと寛容さと知恵を持っている大人を、子どもは即座に見抜くもので、すぐに信頼を寄せてくれるようになる。そして時間をかけてじっくりとたくましく育つ。これは教育の基本ともいえることなので、今後仕事でも子育てでも、子どもと接する機会が増える前に知っておきたいことだ。

(作・イキルちえ)

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