さて、みんなは看護師、保育士、幼稚園の先生の仕事をしている女性と結婚したいと思うだろうか。女性から見て、これらの仕事をしている人と結婚したいと思っている男性をどう思うだろうか。
看護師、保育士、幼稚園教諭、この3職業は、男性が結婚したい女性の職業ランキングで常にトップ5には入る人気職業なのだ。では、なぜ人気なのか。様々な理由が挙がる中、「子ども、患者に接しているように、自分も癒してもらえそうだから」こういった理由がよく挙がる。
今日はこれについて、事実に基づき深めていく記事である。
まずは、それぞれの職業についてざっとまとめていく。
[看護師] 正確には、看護職として「保健師、助産師、看護師、准看護師」を包括した言い方となる。病院勤務に限らず、保健、福祉、教育などの現場でも多くの看護師が働いており、療養上の世話をしたり、診療の補助をはじめ、人の命と生活を支える専門職だ。国家資格であり、人間の生活には不可欠な仕事だ。言うまでもなく仕事はハードである。
[保育士] 子どもの養護や、保護者への助言指導などを専門とする専門職の総称。保育園以外に、障害福祉関係の職場などで多くの保育士が働いている。いわば子どもを育て成長を支援する専門職だ。国家資格であり、人間の生活には不可欠な仕事だ。もちろん仕事はハードである。
[幼稚園教諭] 幼稚園にて就学前の子どもの心身の発達を促すための教育に携わる専門職。看護師や保育士とは違い、資格ではなく、学校教員と同様に免許という形で交付されて就労する。幼児期の子どもの教育を担う、人間の生活には不可欠な仕事だ。もちろん仕事はハードである。
これらの仕事は、社会的に極めて重要な役割を担っており、世間のイメージ以上に重労働である。はっきり言って、多くの女性が従事している一般的な事務職よりもとてもハードな仕事だ。
では、この職業に就いている女性は、結婚生活にどのような要素を求めているのだろうか。男性側にしてみれば、まずはこれを知っておくべきだろう。しかし、この構図は極めてシンプルなものだ。家庭という場が、人にとってどのような場でいてほしいか、それは“気が休まる場所”としての機能である。つまり、夫という存在は、安心して気が休まるような落ち着いた存在であってほしいものであり、一定以上の安心感、包容力が、彼女達にとっては重要になる。それは当然であろう。重労働が終わって家に帰ったら、体と心をゆっくり休めたいのは男女限らず同じである。
つまり、はっきり言うと、冒頭で述べた「子ども、患者に接しているように自分も癒してもらえそう」というのは、男性側が抱いている幻想でしかない。残念ながらこれが事実だ。夫は、子どもや患者ではなく、妻にとってはパートナーだからである。むしろ他の職業の女性と結婚するよりも、とても多くのスキル、すなわち安心できる存在感、包容力が必要だといえる。
さらにもう一つ深く事実を掘り下げると、これらの職業は人(子ども、患者)に奉仕する仕事であり、感情をコントロールする高度な技術が求められる。仕事中にそのような振る舞いをしている分、家に帰ったら、その鬱積(うっせき)した感情がオープンになりやすい。(この点は個人差がある)男性にとっては意地悪な言い方になるが、他の職業の女性よりも、グチを聞き、イライラした感情を受け止め、受け流す器量が必要になってくるのだ。
しかし、看護師、保育士、幼稚園教諭の仕事の大変さを理解し、支えていく力を示せば、この職業の女性の信頼を得られて、結婚も近づくのは間違いない。そして、こういう専門的な職業であるため、家族の病気や子育ての時には非常に役立つのは確かである。
看護師、保育士、幼稚園教諭の女性と結婚したい男性は、「自分が癒されたい」という自己視点だけではなく、この職業の特徴、大変さ、本人が必要としていることを忘れずに、お相手と接してほしいと思う。
(作・イキルちえ)
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