さて、みんなは16歳の女の子を好きになる男性をどう思うだろうか。あるいは、19歳の女性と結婚する男性をどう思うだろうか。今日の記事は初歩的な生物学的視点に基づき、現代特有の恋愛や結婚に関わる内容としてまとめている。とはいってもそんなに難しい内容ではないので、気軽に読んでくれ。
現代は医療の発達などによって、平均寿命は昔よりも伸びている。同時に、恋愛や結婚が難しい時代でもあり、男女のいさかいも絶えることがない。そんな中、現代によく起こっている風潮の一つとして、こんな場面、ニュースを読者のみんなもよく目にするのではないだろうか。
男性が、10代あるいは20代前半の若い女性と恋仲になったり結婚するという話に対し、異常なまでに拒否反応や攻撃的な意見が沸き起こる現象である。相当に口汚くドス黒い感情で言語化されることも珍しくない。一般人でも有名人でも、このようなことはよく起こっている。例はもう限りなくたくさんあるが、参考までに以下3つを紹介しておこう。
<参照元:ハライチ岩井さん結婚について、書いちゃいますね、思っちゃったこと(富永晶子)〈not〉>
<参照元:年の差彼女がいる男性に対する女性の意見例、X(旧ツイッター)のポスト>
しかし実は、これは全く騒ぐ必要のない話であり、珍しい話でもなく、過去から未来に向けても変わることのない話だ。
どういうことか。
人間が作り出すシステムや価値観がどのように変わっても、人間の体の本質的なことは変わらないからである。男性は12~13歳頃に精通を迎え、女性は同じく12~13歳頃に初潮を迎える。それが発達上大きなきっかけとなって異性を大きく意識するようになり、性行為を行って子孫を残すために行動するようになる。ただ、それだけの話ということだ。
高度な教育がまだ確立されておらず、職業選択の自由がまだない時代の目安として、江戸時代を例に挙げると、初婚年齢は男性が25~28歳、女性は18~24歳である。社会状況を加味した就学、就労などの適正時期を考慮しないで考えれば、精通や初潮を迎える12歳から、20歳頃までは8年間ある。異性と一定の関係性を持つ形を整えるには、8年あれば充分だ。
今は世の中が情報化社会として成熟しているので、自分に関係がない世界中のニュースや出来事も簡単に知ることができる。さらに、寿命が延びたことで人生は長い。さらに、日本の場合は(記事公開の2025年現在)ここ数十年景気が低迷しているので、生きていく際の不安感も強いのは誰もが感じているだろう。
さらにジェンダー論の観点に立てば、女性が若いうちから結婚すると、出産・子育てと家庭内労働に長期間従事することになる。そうすると、女性が社会に関わる機会がなくなるため、“人権”の視点にて現代のような『男女共に社会参加』の形に変遷してきたことも考慮しておく必要があるだろう。
しかしそれでも、他人が何歳で誰を好きになり、何歳で結婚しようと、本質は何も変わることは無いし、気にする必要もない。どうしても気になり、その感情を何とか収めたいのであれば、もっと違う視点から考える必要がある。
ヒントになるのは、『自分の欲しいものを、他人に取られる(盗られる)』という感情だ。
これは知らないようでみんな実は知っていること・・・現代人はみんな、生きるのに“必要な資源”が徐々に枯渇していくのを、本能的に感じ取っているのである。必要な資源とは、森林、化石燃料、鉱物なども指すが、「若い男性、男の子」「若い女性、女の子」も必要な資源である。さらに女性の場合は、ここ数十年の一定期間「男性が外で働いて養ってくれるのが当たり前」「社会のインフラはほとんど男性が担ってくれる」という恩恵にかなり依存してきた(甘えてきた)過去がある。
これらを踏まえると、女性が若いうちに結婚・出産したり、男性が若い女性を好きになったりする現象に対し、ある意味過剰なヒステリックともいえる拒否反応が沸き起こることも説明がつく。『必要な資源を他人に取られた(盗られた)』ことで、『生きていくのが大変になる』という不安感に直結するからだ。
まとめに向けて、主に若い年代の人に伝えておこう。(とはいっても、賢く考えて将来に向けて行動している人はとっくにやっていて不要かもしれないが)
現代特有の生きにくさがあるのは事実だとしても、いつ、何歳の異性を好きになっても、法の範囲で何歳で結婚しようと、現代は自由なのだ。その自分の行動を、他人にとやかく言われる筋合いはない。文句を言ってくる輩は無視すれば済む話である。
さらに、何の仕事を選んで働くかも自分で選ぶ自由がある。これも他人に文句を言われる筋合いはない。江戸時代や昭和の初期頃までは、自分で結婚相手や仕事を選ぶ余地はほぼなかった時代なので、そう考えれば現代は充分恵まれている。
(作・イキルちえ)
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<参考文献>
https://komonjyo.net/edojinko.html「江戸時代の人口 初婚年齢、子供の数、寿命」(古文書ネット)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/soshioroji/29/1/29_113/_pdf/-char/ja
https://www.jstage.jst.go.jp/article/soshioroji/29/3/29_83/_pdf/-char/ja
「幕末越前農村における人口と家族 宗門人別帳不完全データ利用の試み(1)(2)」(坪内良博, 坪内玲子)