生きる知恵

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婚活で、些細な理由で交際を断ってしまう理由

 さて、みんなは自分が物事を判断する時の、自分なりの傾向を把握しているだろうか。今日の記事は、婚活に関わることと同時に、“物事を判断する時の脳の働き”という点も交えて解説する。そんなに難しい話ではないので気軽に読んでくれ。

 世間の婚活市場では相変わらず数多くのエピソードが溢れかえっているが、そのうちの一つの傾向として、「そんな理由で断るのか?」と交際を断ってしまう事例が多数ある。例えば、「デート代を割り勘にされた」「着ている服がダサかった」「エスコートが下手だった」などなど、枚挙にいとまがない。こういう、結婚生活の本質とは無関係の些細な理由で断るケースは女性の方が多い。しかも、こういう婚活をしていてはなかなか成婚できず長引くだけなのを、本人もわかっているのにやめられないケースも多い。

 なぜ、こうなってしまうのか。

 ちゃんとヒントがある。そのために、脳の働きについて知っておこう。

 オレ達人間は、普段無意識のうちに数多くの判断を行って行動している。そこで、ちょっと判断が難しい場面に出くわしたら?そう、婚活でお相手と対面した時のように。

 脳の基本的な働きとして、『複雑な判断を迫られた時、脳は最も負荷がかからない判断をしようとするのである。つまり、慣れていて楽な判断ということだ。これは、過去の経験則が大きく影響する。例えば、「顔が何となく好みじゃない。断ろう」という判断をした時、過去の恋愛などの経験で、外見の好みで相手を判断してきたという経験を積み重ねてきて、その判断に今自分自身が慣れているからということだ。

 しかしだ。実際に結婚したら外見の良し悪しなどほとんど関係ないのは、多くの人がご存じだろう。また、結婚相手にふさわしいかどうかを判断する際、人柄、お互いの相性、コミュニケーション能力、考え方、人生観、結婚観、雰囲気、家族関係、仕事や収入、普段のライフワークなど、多くの視点から判断が必要なものだ。

 このように多様な視点を持ち、真剣に相手と向き合うということは、想像以上に頭を働かせるので疲れるものなのだ。脳が、経験則だけにとらわれず、普段使っていない慣れない判断を必要とするからだ。婚活の時には、『自分が楽な判断をしようとしている無意識の働きにあらがっていく』という言い方もできる。そうしないと、相手を深く理解もできないし、成婚に至るような信頼関係も築けないからだ。

 これは、“ただ知っておけば良い”ということで収まる話である。婚活で相手と真剣に向き合うことは当たり前のことであり、その際、『普段慣れない脳の使い方をするから疲れるけど頑張ろう』という気持ちでお見合いを重ねていくのみである。頭が疲れたと思ったら、自分なりの休息を充分に取り、また次のお見合いに向かえば良い。

 誰でも、自分なりの“無意識の判断基準”というものがある。自分自身のそういう特徴を知った上で物事を判断することに慣れていくと、婚活などの深い人間関係に関わることは上手くいくようになる。

(作・イキルちえ)

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