さて、みんなは普段本を読むだろうか。今日の記事は、世間に数多くある書籍の中から一つをピックアップし、現代に蔓延している男性差別の一つの側面を紹介する。事例としてはこの一つだけで展開していくので、これだけで男性差別全体を網羅するように説明できるものではないが、これからの世の中でますます“男性差別がより見えにくい形で表面化していく”兆候と捉えることができる事例なので、興味があれば読み進めてほしい。
現代は、特定の人や特定の属性を差別したり排除することは望ましいことではないという社会的価値観の元、差別や排除をなくすことを目指して社会が動いている。しかし、なかなか差別や排除はなくならない。
その中でも、「男性」という属性は、現実に過去の社会では女性よりも優位であり恵まれてきたという側面もあるため、現代では「男性を差別しないように」という意識が人々にはたらきにくい。いわゆる、“女尊男卑”“男性差別”といったものである。典型的な所では、電車の女性専用車両に関することなどが挙げられるだろう。元々の目的は女性の痴漢被害をなくすために導入されたものであるが、実際に運用すれば、女性のみ優遇して、男性の被害を無いもののように扱うという視点は拭えない。
このように、いかに人間の平等性を実現していくかということは、 大きな難題として人々にのしかかっている。
続いて、この記事で取り上げる事例は以下である。
<参照元:アメリア・ケリー著『ガスライティングという支配 関係性におけるトラウマとその回復』(日本評論社)>
この書籍は、アメリカの心理学博士であるアメリア・ケリー氏が、ガスライティングについて解説している、密度の濃い専門書である。ガスライティングとは、簡単に言うと心理的虐待の一種であり、「お前がおかしいんだ」という否定的な心情に被害者を追い込んでいくものを指す。
この書籍は非常に好評であり、ネット上のレビュー等でも絶賛されている。この書籍によって救われた人も数多くいることだろう。それ自体は、社会的に非常に意義のあることだ。
しかし。
この書籍に限らず、他の書籍、あるいは世間にある多方面の現象においても、見落としてはならない点を挙げよう。
この書籍のレビュー(Amazon)にて、以下のような投稿が掲載されている。
SNSでお勧めしている方がいて購入。自分は男性ですが、読み始めて1行目で被害者が女性限定の書き出しで「やっぱり救いはないな」と膝から崩れ落ちました。女性には良いですが、男性で深く傷つけられた経験のある方は、1行目で疎外感を覚えるでしょう。あまり調べもせず、藁にもすがる気持ちで飛びついてしまった私が愚かでした。このレビューは何回も投稿していますが、掲載されません。コレこそガスライティングではないか?
文面にある通り、この投稿者のコメントは、数度投稿しても削除された経緯があるようだ。しかし、この記事執筆の2025年12月21日時点では、掲載されていることが確認できた。以下は画像である。

読者のみんなは、この現象をどう思うだろうか。
世の中のありとあらゆる情報を見渡すと、実は・・・全ての人を対象にして「傷ついた」「被害を受けた」という視点で書かれているものが、フタを開けてみると『ほぼ女性が対象で、男性は対象にしていない』といったものは、かなり増えてきている傾向がある。
これは、一刻も早く是正しなければならない事態である。
なぜなら、被害を“無いもののように扱う”ことが最も深刻な差別であるからだ。
人間は、自分が受けた被害(傷)を、無いもののように扱われると、【怒り】【憎しみ】の感情が沸き起こる。この兆候を、誰も指摘せず野放しにしておくと、後々にあらゆる反動が来ることも充分推測できる。
おまけ的な扱いにはなるが、この事例に近いものをあと二つ紹介しよう。
一つ目は、とあるアンケート調査で、男性が設問の選択肢に入っていないことが物議を醸し、X(旧ツイッター)でも炎上した出来事である。
二つ目は、2025年12月4日から10日にかけての人権週間の際に、東京都がキャンペーン動画をYouTubeにアップしたのだが、人権対象を「女性・子供」のみで発信したことが問題視され、同様にXでも炎上を巻き起こした。以下はそれらの情報のリンクである。
(ただし東京都のキャンペーン動画に関しては、記事公開の2026円4月5日時点では、動画、Xのポスト共に閲覧できなくなっているため、URLの紹介だけに留まることはご了承いただきたい)
<参照元:「男性は選択肢にすら入らないのか」 人権アンケートをめぐり波紋 「設問の意図に疑問」の声も(あしたの経済新聞)>
上記の関連ポスト(X)
<参照元:https://x.com/isidai/status/1972135028529463626>
〔以下二つはクリックしても閲覧できません〕
<参照元:2025年人権週間キャンペーン「人を想う、その力が未来をつくる。」(東京都 Tokyo Metropolitan Government)〔YouTube〕>
上記の関連ポスト(X)
<参照元:https://x.com/tocho_shouhi/status/1996882343181639949>
現代は社会の流れが早く、生きている人々にとっては、置かれる立場に変化が生じやすい。お金持ちになるチャンスは大きい分、いつでも貧困に陥る可能性もある。勉強する材料はたくさんあるが、少しでも勉強をサボればあっという間に置いて行かれる。レベルの高い集団に入ればすぐに孤独や孤立を招く可能性もあるし、レベルの低い集団に入ればすぐに王様になることもできる。
つまり、いつ、誰がどうなるかはわからない。いつ、誰が、加害者になって、被害者になるかわからない。その境界に、男女差はないのである。
(作・イキルちえ)
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