生きる知恵

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現代日本は女尊男卑なのが決定的(統計に基づいた視点例)

 さて、みんなは統計学を少しでも学んだことがあるだろうか。今日は、統計を少し変わった側面から読み取り、現代が“女尊男卑の社会”であることが決定的といえる事象を解説する。

 最初に、読者のみんなは佐藤舞さんという人物をご存じだろうか。この方は通称“サトマイ”と呼ばれている人で、データ分析やマーケティングを行っている会社を経営している専門家である。まだ若い女性で、統計やデータ分析のプロである。さらにyoutubeでも独自の視点と分析で多数の動画を公開している。

<参照元:https://www.youtube.com/@satomai811>

 その内容は、企業運営や商品開発などの専門向けのものから、教育、インターネット、アダルトの分野に至るまで、実に幅広い層に根拠と説得力のある内容を提供しているものだ。そしてサトマイ氏は26歳の時に起業し、人並み以上の努力をしたであろう過程を経て、現在の地位を築いている。しかも統計やデータ分析が専門にも関わらず、学生時代は数学が苦手だったとのことだ。

 これだけで、サトマイ氏が人並み以上に努力し、その苦労も人並み以上であったことは容易に推測できる。

 

 ここからさらに本題に切り込んでいく。

 サトマイ氏は、まだ若い女性だ。(正式公開はされていないが2024年時点で30代前半のようだ)しかも、普通の人が簡単にはできない仕事、専門性を身に付け、なおかつ起業して働くのは、一般の会社員として働くより大変なことだ。

 人並み以上に茨の道を歩むことは、それだけ立ちはだかるハードルは高い。担う責任の大きさは段違いで、強い意志と自己管理能力は必須だし、他者からいわれのない差別をされることだってある。他人とは違う特殊な人生を歩めば、性別や年齢を指して差別的な扱いをされたりすることは現代でもいくらでもあるのだ。

 もし現代が本当に、表向きには言われている男尊女卑の社会(男性が優遇され、女性が低い扱いをされる社会)だったなら、統計が専門で女性のサトマイ氏が、男尊女卑を証明し、正当なデータを用いて問題定義をするような場面があってもおかしくない。

 ところが・・・。

 サトマイ氏がYoutubeで公開している動画は非常に多数あるにもかかわらず、男尊女卑社会であることをテーマにしたものは一つもない。さらに別チャンネルの動画においては、「私は女性に生まれてよかった。居心地良すぎる。生まれ変わっても男にはなりたくない」と語っている。

 さらに同動画内にて、2023年に島根県の道の駅に設置されて問題視されたダンボール授乳室のことについて、「無いよりいいじゃないかと思う」と発言している。

<参照元:https://www.youtube.com/watch?v=mQFr7EFJQgw>

(上記発言部分は、17:15と19:10)

 この事実は、非常に大きな説得力があり、現代は男尊女卑ではなく、明らかに女尊男卑社会であることを決定づけるものだ。

 もちろん、一人の人間の発言、思想、人生だけで、社会全体の風潮を完全に正しく指し示すことはできるものではない。さらに、サトマイ氏がYoutube動画で、自らの思想全てを発信していると断言はできないし、公の場で自らの経験を全てさらけ出す人はほとんどいない。そこは考慮する必要がある。

 だがしかし。

 統計のプロで女性であるサトマイ氏が、男性が優位な社会であることを示す動画を一つも公開していないこと。人並み以上に努力し、苦労もしたであろう人が「女性に生まれて良かった」と感じていること。島根県のダンボール授乳室について、それ自体は問題ではなく「無いよりいい」と感じていること。これらの事実は非常に重みがある。

 さらに言うと、この推論は、いくつかの種類がある統計学の中でも、ベイズ統計学の考えに基づいている。ごく簡単に言うと、ベイズ統計学は、他の統計学よりも過去の経験や主観の部分を許容しているものだ。この記事でいうと、データサンプルはサトマイ氏一人と非常に少数なのだが、

『少数派に属する人生を歩むと、その苦労は人並み以上に大きなものになる』

『起業をするのは大多数が男性である』

『年齢が若い時期に人生に苦労を伴うと、性別を指した差別的扱いをされることは多数ある』

 こういった事象はもう昔から大多数の人が発信していることであり、統計を取るまでもなく歴然としている。この背景があるので、サトマイ氏の発している言葉は非常に説得力がある。

 

 いかがだっただろうか。今日の内容は、現代社会の真の姿を捉える一つの視点である。

 世の中には、人生の模範となるような素晴らしい人物がたくさんいる。サトマイ氏もそのうちの一人だ。そういう人物はなにも著名人だけとは限らない。名前が知られていなくても、影で社会や人を支えて生きている人はたくさんいる。読者のあなたの身近にもきっといると思う。

 そして、人間社会の根源的な価値観として、“男性だけが優遇される”“女性だけが優遇される”こういうことはあってはならない。

 男性も女性も大切にして生きやすい社会を作ることが、全ての大人の責務である。

(作・イキルちえ)

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