さて、みんなはスマホを大切に使っているだろうか。そして、自分の行動によって何が起こるかを常識的な範囲で考えて行動できているだろうか。
今日の記事は、普段のように、一つのテーマや題材を分析して記述したタイプのものではない。このブログ作者のイキルちえが、日常生活で遭遇した場面を一つ挙げて簡単に分析して紹介する。この場面というのは決して珍しいものではなく、日本中のわりとどこでもよく見られるものだ。しかし、かなりのリスクを伴う問題行動でもある。
「どんな行動をしたら、どんな問題を引き起こす可能性があるか」という、初歩的なリスク回避を知る意味でも、読んで損はないかもしれない。まあ気軽に読んでくれ。
２０２３年６月２日のこと。この日は、日本各地を線状降水帯が覆う悪天候であり、各地で大雨や強風が吹き荒れた。オレの住んでいる地域も大変な天気で、土砂降りと強風でほぼ台風といっていい状態だった。所々冠水もしており、歩いているだけで吹き飛ばされそうだ。
そんな中、オレは仕事帰りに車で帰宅中の時、ある場面を目撃した。
車で走行している対向車線から、およそ２０代と思われる男性が運転する１台の原付バイクがすれ違ってきた。ここはわりと交通量の多い場所であり、前方の先に信号もあって、軽い渋滞となっていた。運転席の窓は雨が入らない程度に軽く開けていたので、外の音は激しい雨音を中心に良く聞こえる。
渋滞と信号待ちで車が完全に停車し、前方から来た原付バイクがほぼ真横に来た時のこと。“ゴトン”という不思議な音が外から聞こえてきた。
どこから聞こえた音かは、すぐにわかった。真横にいる、男性が運転しているバイクである。“ゴトン”という音は、なんとバイクからスマホを足元に落とした音だったのだ。運転者の男性は、あわててそれを拾う。しかも充電ケーブルらしきコードも付いた状態だ。
男性はスマホを拾うと、びしょ濡れの手でポチポチとスマホをさわって確認し、前方の車の発進と同時にそのまま走り去っていった・・・。
さて、このエピソードを読んで、あなたはどう思っただろうか。
『台風のような天気で、スマホが外にこぼれる状態でバイクを運転する』
もし、何の疑いもなくこのような行動をしていたら、実に多数のリスクに気付けない無能の証ということになってしまう。
大雨の中スマホを落として故障でもしたら、ありとあらゆる支障をきたすだろう。修理や買い替えの間に連絡手段を失い、個人情報などの大事なデータも損失する恐れもあるし、使途によっては買い物や支払いにも支障をきたす。今のスマホはあらゆることができてしまうと同時に、スマホがないと困ることは無数にある。スマホにトラブルが起これば、多くの時間とお金を消耗する。そしてこの大雨強風の中、スマホに気を取られてバイクを急停止させれば、転倒する恐れもあるし、事故につながる可能性も高い。事故の程度によってはシャレにならない状況になる。
この天気の中、仮にバイクで１０分程度の移動が必要だったとしたら、スマホが濡れず、かつ外に飛び出さないようにカバンの中に入れる等対策をしてバイクに乗るだけだ。たったこれだけで済む話である。やむを得ず、もし普段使わない道の長距離移動であったなら、バイクに乗る前にルート確認をして、運転中はスマホを外に出さないようするだけだ。
社会問題ともなっているが、今はスマホに依存している人が急増している。おそらく昨日の悪天候の中、同じようなことをしている人は日本中にいたと思われる。
“こういう行動をしたら、どんなことが起こるか”
当たり前のことを、よく考えて生きたいものだ。
（作・イキルちえ）
こちらも合わせてどうぞ→＜このブログの紹介＞
＜この記事は、２０２５年１０月２４日に加筆修正しています＞
