さて、みんなはこんな風に物事を考えてしまうことはあるだろうか。
- 「何で私よりブスでダサい女が、あんなイケメンで高スペック男と結婚できるのよ!」
- 「何で俺より頭悪くてモテない奴が、あんな良い企業に就職できるんだ!」
上に挙げた例は、一瞬湧き上がる感情だけで済むのならまだいい。感情とは、その瞬間に自分の心に湧き上がるものであり、人間である以上、その湧き上がるものはネガティブで攻撃的な場合もあるのが自然である。ただし、そのネガティブな感情が常に続いて、その思考が知らず知らずのうちに自分の行動に表れているなら、ちょっと立ち止まって冷静に考えることをお勧めする。
ネガティブで、他人を羨み、蔑む思考は、良い結果を生み出す道筋が見いだせなくなってしまうものだ。良い結果を導く道を探し出すには、常に「なぜだろう」と冷静に考え判断することが必要である。上記の例①で考えてみる。
「何で私よりブスでダサい女が、あんなイケメンで高スペック男と結婚できるのよ!」
この感情に対して、あなたはどれほど冷静に考えることができるだろうか。
・どんな女性がブスなのか美人なのかの尺度は人それぞれ違う。相手男性から、その結婚した女性の外見はどのように見えているのかはわからない。
・「私よりブス」つまり「私よりその女性の方が外見的魅力は低い」と罵っているが、その基準は誰が測ったものなのか、どの程度正確なのか。
・「ダサい」は、やや曖昧性のある言葉だが、その言葉の中身は何なのか。
・この感情は、ブスでダサい女は結婚できないという無意識の価値観を元に形成されているが、それは果たして正しいのか。
ほんの少し考えるだけでも、これだけ考えるポイントがある。一つ一つの出来事、言葉に対し、なぜだろうと冷静に考えるだけでも、次に自分がどうしたらいいかはおのずと見えてくるものだ。
「私よりブス!・・・ちょっと待てよ。なぜだろう・・・。ひょっとしたら、自分が他人に対してブスと罵る考えが間違っているんじゃないか。もしくは、その男の人は、結婚相手の女性が外見以外に重視している点が優れていたからあの女性を選んだんじゃないか・・・」
これは、冷静に「なぜだろう」と考えて、出てきた思考の一例である。
こういう考える力は、婚活に限った話ではない。あらゆる場面で基本中の基本である。
(作・イキルちえ)
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