さて、みんなは婚活というものをしたことがあるだろうか。婚活という言葉が世に出始めたのは、2010年代前半頃からだったと記憶している。2011年に東日本大震災があったわけだが、この頃から「平和な世の中でも、いつ何が起こって生活が不安定になるかわからない」という意識が人々に強く芽生えた気がする。
さて昨今の婚活事情だが、傍目から見ると、まあひどい有り様である。問題は山積みで、全て書こうと思ったらとても1回分の投稿では足りないのだが、中心的な問題を一つ挙げよう。
それは、女性側の「現実を知らなさすぎる、高望みの現状」である。よくニュースや動画でも取り上げられているから、当事者、非当事者それぞれでご存じの方も多いだろう。
まあ、とにかくひどい。何がひどくて問題なのだろうか。
対人を伴う活動で成果を出すためには、基本として以下の二つの行動指針が必要である。
一つ目は、「自分及び相手の状況とニーズを把握すること」
二つ目は、「その道で結果を出した者と、その道の指導者の教えに耳を傾け、それを元に自分なりの方法で努力すること」
である。
一つ目の「相手」とは、結婚相手候補である異性、女性側でいえばお相手の男性だ。二つ目の「その道で結果を出した者」とは、すでに結婚している既婚の夫婦。「その道の指導者」とは、結婚相談所のカウンセラーなどである。
賢明な読者なら、もうおわかりだろう。このような基本に則って婚活している女性は、とてつもなく少ない!自分の状況、スペックを冷静かつ客観視できない、結婚を求める男性のニーズを学ぼうともしない、既婚の夫婦に教えを乞うというのは機会がないことも多いかもしれないが、結婚相談所のカウンセラーの指導にはさっぱり耳を傾けない女性は多数いる。
では、婚活している彼女たちは、何をやっているのだろうか。それはこんな感じである。
「年収〇〇円以上、身長170cm以上、学歴〇〇以上・・・etc」
と、相手に対する希望ばかりを口にして、私利私欲で暴走しているのである。
例えば、勉強ができるようになりたいとする。まともな大人ならどうするだろうか。まず、自分の学力がどの程度かを測り、自分に合う塾などを探すだろう。そして、すでに勉強ができる人や、塾の先生などに教わりながら、自らも一生懸命勉強する。そうすればおのずと目標は達成されるだろう。この子どもでもわかるような過程を、今の女性がやっている婚活事情に置き換えてみよう。
『勉強ができるようになりたいが、自分の学力を測ろうとはしない。塾には通うが、塾の先生や、すでに勉強ができる人の言葉には耳を傾けず、「教材が悪い、先生の教え方が悪い」など悪態ばかりついて、結局勉強できないまま終わる・・・』
上の様子をよく読んでみて、あなたはどんな感想を持つだろうか。冷静に考えれば、とても滑稽で痛い大人だ。もはやコントのようである。だが、今の婚活ではこんなコントのようなことをしている女性、現状が多数あるのである。
なぜこのような現象が起こるのだろうか。オレなりに色々感じ、分析できる所があるのだが、それは今後の記事で何回にも分けて書いていこうと思う。とても1回で書ききれるものではない。そしてこの婚活の惨状は、少子高齢化と密接な関係がある。だからこそ、真剣に向き合う必要があるのである。
今回はここで締めておこう。ではまた。
(作・イキルちえ)
こちらも合わせてどうぞ→<このブログの紹介>