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セックスレスにならない良好な夫婦関係を築くコツ

 さて、みんなは一緒に住んでいる人のどんな所に不満を持つだろうか。今日の記事は、夫婦関係のセックスレス防止について多角的に解説する。夫婦で良い関係を築くための包括的な内容も関わっているので、是非最後まで読んでくれ。

 

〈1〉セックスの定義と、1対1の人間関係の基本

 まず、セックス(性行為)とは何なのかを簡単に定義してから本題に入ろう。セックスは、親密な関係の男女が一緒にいれば自然にしたくなるものであり、生物として生命保持に繋がる根幹である。基本的には定期的にしたい人が多いものだが、「子作りのために、必要な時に限定的に行うもの」という考えで、そこまでしたくない人もいる。

 つまり、いつどのようにやるかは本人達が決めれば良いことなのだが、「性欲が健全にあって、パートナーとセックスしたいのにできない」という状態であるなら、それは夫婦関係、恋人関係、健康の重大な問題に発展する。セックスレスとはつまり、“人間関係・家族関係の問題の一部”と考えることができる。この記事では、その問題を引き起こす要因や解決策を探っていこう。

 まず、男女の関係(夫婦、恋人)において、良好な状態とは?

「何を、どうしてほしいかをお互いが理解し合えていて、生活がうまく回っている」状態を指す。

 それでは、男女の関係(夫婦、恋人)において、悪い状態とは?

「お互いどうしてほしいかを、お互いにわかっておらず、してほしくないことばかりやりあってしまう。その結果、生活もうまく回らなくなる」

 これが、関係性の良くない状態である。

 関係性が悪化すると、パートナーに対して不満が溜まり始める。この構図は、あらゆる人間関係トラブルの基本の型である。セックスは、“お互いしてほしいことを本能に身を任せて行う”ため、パートナー同士の関係性の良し悪しは、些細なことも含めて非常に大きく影響するのだ。

 

 読者のみんなの中には、「なぜパートナーがセックスをしたくないのかわからない・・・普段は仲良しなのに」と思い悩んでいる人もいるかもしれない。そこで、「普段から、お互いどうしてほしいかを理解し合えるように」よく話し合うことだ。セックスレス防止は、ここが要になる。

「してほしくないことをやりあってしまう」

 これは、日常生活の様々なことが挙げられる。

『片付けないですぐ散らかす、家事をしない、話をちゃんと聞かない、一度言ったことを覚えていない、デートの時に歩くのが早すぎる、すぐ責任逃れをする、言い訳をする、お金を浪費する、酒癖が悪い・・・・・』

 こういった積み重ねが、セックスには、大きく大きく影響する。

 人間は誰でも欠点があるものだから、完璧に振る舞うことはできない。例えば、忙しくて疲れている時に、じっくりパートナーと話し合うことは難しいことは誰でもあるだろう。そういう時はあってもいい。しかし、普段からパートナーと腹を割って理解し合う姿勢を持ち続けることは、セックスレス防止を含めて、人間関係を築く上で最重要課題である。

 

 以上が一番基本となる関係構築の基本なのだが、ここからは、もっとセックスレス防止に特化した原因と対策を述べていく。

 

〈2〉「これが当たり前だろう」と思い込んでしまう影響

 これは身近な心理的な作用がセックスに影響するもので、あまりにも当たり前すぎて多くの人が気付かないポイントなので、是非覚えておきたい。

 人間は、正しいと思っていることを、一から考え直すことは非常に難しい。なぜなら、その作業はとても頭を使うからだ。現代人は非常に頭を使う生活をしているため、多くの人がこの作業を苦手にしている。セックスについては、多くの人が以下のように考えていると思う。

『結婚して子どもができたら、セックスは回数が減ったり、しなくなるもの』

『いつも同じ相手とセックスしていたら、そのうち飽きるもの』

 これは、事実としてこういう現象は起こる。

 しかし重要なのは、“これが当たり前だろうと思い込んでいないか”という、自分自身の心のはたらきに着目することである。

「結婚して子どもができたら、セックスは回数が減るだろう」と当たり前のように思い込んでいたら、本当にそうなってしまう。「いつも同じ相手とセックスしていたら、そのうち飽きるだろう」と思い込んでいたら、本当にそうなってしまう。こういう思い込みが人間の行動に与える影響は、想像以上に大きい!

 結婚して何年経とうが、何歳になろうが、セックスは飽きるものではないし、年齢に応じた楽しみ方というものがある。ずっと同じパートナーとセックスすることも、全くおかしなことではない。(むしろ、子どもができたり、年齢を重ねたらセックスはしなくなると考えてしまう方が異常であるという視点に気付くべきであろう)

 

〈3〉時間不足

 これは、現代人に課された宿命ともいえる課題である。時間不足は、全ての人にとって、生活の質を狂わせる原因になる。長時間労働、スマホ依存などに苦しんでいる人もたくさんいることだろう。

 セックスは、時間の余裕と精神的な余裕が必須であり、これらが足りてないとセックスレスに陥るきっかけになってしまう。まずは、日常の時間の過ごし方全体を見直すことは、セックスレス防止と同時に、あらゆる生活の質向上につながるはずだ。

 また、セックスは夜やるものという考えの人が多数だと思うが、実は、夜よりも昼間の方が良い。午前中にしっかり日光を浴びて少し体を動かし、昼食を摂った後のタイミングがベストである。

 なぜかというと、まず睡眠欲と(昼食で)食欲が満たされた状態であれば、性欲が自然に沸き起こりやすくなる。そして、セックスに重要な体の部位のはたらきは下垂体というホルモンが関係しているのだが、下垂体の活動は日光で活発に促進される。さらに、人間の体は朝目覚めてから14時間程経つと、メラトニン(睡眠ホルモン)が分泌され、性腺刺激ホルモンが抑制される。つまり、夜のセックスは、眠くなると同時に性欲も昼間より落ちるので、ふさわしくないのである。

 

〈4〉好みの把握不足や外的要因、その他

 セックスの方法の好みは千差万別である。好きな食べ物や趣味が人それぞれ違うのと同じだ。お互い好むやり方を、話し合いながら回数を重ねてやることが大切であり、これはセックス以外の他のことと同じである。

 性的興奮を感じるポイントは、男女でかなり違いがある部分だ。それに加えて、それなりに付き合いの長いカップルや夫婦でも、相手の好みや嫌がることに気付かなかったり、本当に言いたいことをなかなか言えなかったりすることも珍しくない。

(浮気や不倫など絶対にしそうもない大人しそうな人が、影でこっそり浮気をしていて、しかもアブノーマルなセックスのプレイをしていたなんていう事例が多いのは、こういう所に原因がある)

 セックスにおけるコミュニケーションは、他のことに比べてハードルが高いことは念頭に置いておこう。

 

 以上ここまでは、パートナー同士の関係性においてセックスレス防止について記述してきた。最後に、これら以外に、外的要因でセックスレスになる可能性がある点を三つ挙げておこう。

・他に気になる異性がいる状態(不倫、浮気)

・アダルト動画などにのめりこんでいる状態

・過去に性に関するトラウマがある

 これら一つ一つは、多くのしがらみがあり、感情の揺れがあり、厄介に感じるかもしれない。人によっては、もう二度とセックスはしたくない人もいるだろうし、常にセックスがしたくてたまらない人もいるだろう。こういう状態にならないために、事前に少しでもセックスレスにならないようにする指針を最後に簡潔に記述しておこう。

 セックスは、いわば裸を見せ合う行為であり、信頼するパートナーに丸ごと自分自身を見せることである。そして、それは男女の親密な関係でなければ、そうはならない。

 人間が一生生きている上で、そのような関係性になる相手は、どの位人数がいるか?大抵は、そう多くはないはずである。その親密な相手以外との付き合いは、服を着たまま、ある程度は取り繕って、友達なら友達、仕事の同僚なら仕事の同僚ならではの距離感を保って、皆人付き合いをしているはずだ。

 つまり、裸を見せ合うほどの仲になるパートナーと出会うことは、何物にも代えがたい貴重な出会いなのだ!決して、いつでも木の上から降ってくるどんぐりのようなものではない。

 裸を見せ合う大切な人と出会ったならば、できる限り自分の心をオープンにして、自分を知ってもらうよう努力し、同時に、相手のことも知ろうと努力すべきだとオレは考える。その姿勢を持って、幾重にも信頼関係を築くことが、外的要因からセックスレスを招いたり、不幸な夫婦やカップルの関係になってしまうことから防ぐ手立てとなる。

「俺さ、すごく惚れっぽくて、すぐ女の子好きになっちゃうんだよね・・・浮気とかしないか心配」

「そうだったの。浮気なんかしないでよ。したらとっちめるからね」

「私、昔痴漢に遭ったことがあって・・・最初は触られるのが少し怖いんだ」

「そうなんだ。じゃあ怖くないように色々考えながらやるから、楽しくセックスできるようにしていこうね」

 例えば、交際開始からある程度早い段階でお互いのコミュニケーションが円滑であれば、こういう話もしっかりできるようになる。お互いをよく知らないまま時間が過ぎていくのと比べると、違いは大きく表れる。

 人間の生きている環境は、常に平穏ではない。何らかの影響を受けるのは、誰にとっても当たり前にあることだ。そういったことも知っておき、パートナーとコミュニケーションを取っていけば、セックスレス防止になり、必ず良い関係を築くことができるだろう。

(作・イキルちえ)

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<参考文献>

齋藤梓編著『臨床心理学146 Vol25No,2 性暴力』(金剛出版)

体内時計と睡眠のしくみ(健康サイトbyアリナミン製薬)

山下美保著『下垂体のホルモンを知ろう』