生きる知恵

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異性の性的魅力を規制し過ぎるデメリット(ドラクエ4マーニャの衣装変更)

 さて、みんなは異性のどんな所に魅力を感じるだろうか。

 先日こんなニュースがあった。有名なゲームのドラゴンクエストに、マーニャという女性キャラクターがいる。露出の多い衣装を着ている踊り子で、初登場時のドラゴンクエスト4の時から大人気のキャラクターだ。

 そのマーニャの衣装が、2023年9月発売のゲーム『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』では、肌着とスパッツを着けて露出が低下した衣装に変更されたというニュースだ。

 理由として、CEROレーティングマーク(ゲームソフトの表現内容にもとづき、対象年齢等を表示する制度)が挙げられている。『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』は、全年齢が対象となるCERO:Aにあたり、マーニャの露出の多い衣装は、性的なものを想起させる表現と判断されたと推測されている。

 

※マーニャの元の衣装

※マーニャの新衣装

<参照元:https://www.inside-games.jp/article/2023/09/15/148594.html>

<参照元:https://www.cero.gr.jp/publics/index/17/>

 そして、このマーニャの衣装についてネット上でも様々な意見が発信されたが、特に顕著なのは、「単純に、衣装としてダサい」「マーニャのキャラクターとしての魅力が薄れた」といったものが多く見られる。

 この件に限らず、昨今は特に性的表現に関するものは規制されていく傾向が顕著だ。むろん、現実的な被害に直結するようなものは規制すべきだが、そうでない視点で考えると、こういう規制が大きなデメリットにつながる側面もあることを知っておきたい。

 人間が成長していくにあたり、異性に性的魅力を感じ、恋愛経験を含めて成長していくことは欠かせない経験だといえる。

 そして、幼少期から思春期にかけて、「女の子ってかわいいな」「男の子ってかっこいいな」と感じる瞬間、性的な魅力を感じる瞬間というのは非常に大切である。その感情や体験が、思春期以降大人に向けて成長していった時に、もっと異性と仲良くなりたい、恋人がほしい、結婚したいという動機、行動力に繋がっていく。(この思春期前後の成長過程の最中は、大人の適切な助言や見守りが、逸脱行為を防ぎ、異性と良い関係を築ける力を育てるのに非常に重要となる)

 今大人として生きている人の大半は、若い頃や子どもの頃に、異性の性的魅力を意識した瞬間(現実、ゲームのような架空双方)というエピソードは一つや二つ持っているものだ。

 こういった側面を削ぎ落とし続けるのは、一見表面上は健全に見えるかもしれないが、人間のあるべき姿から見れば、むしろ不健全な方向に向かっている。

 まず、人間の本能として、隠せば隠すほど、知りたくなり、見たくなるものである。若い人が対象の場合は、表だけ綺麗にしても、性的欲求がアンダーグラウンドの方向に潜って向いてしまう恐れもある。大人にしても、世間では男女共に性的欲求や性的嗜好を満たそうとする人が大量に彷徨っているのは火を見るより明らかだ。

 そして、10~20代をはじめとした若い世代の人は、恋愛や結婚を重要視しなくなり、性行為自体も嫌悪して敬遠する人も増えつつある。これは、異性の性的魅力を、過剰に隠すようにする風潮も決して無関係ではないだろう。若い世代の視点から見れば、表面上はきれいに取り繕っていても、ひとたびネットを開けば、簡単に異性の裸や性行為の描写などの性情報があふれているという、歪(いびつ)な現実が映っているのである。この歪さは、未婚化や少子高齢化とも決して無関係ではないだろう。

 「男女それぞれに、外見、内面共それぞれに魅力がある」「相手を尊重する関わりを覚えていけば、異性と良い関係を築ける」

 こういう視点を持ちつつ、異性の性的な魅力も大切にすれば、異性との関わりも良い方向に向かっていくだろう。

(作・イキルちえ)

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