生きる知恵

イキルちえが執筆する生きる知恵ブログ・コラムのサイト。婚活、恋愛、マッチングアプリ、子育て、教育、仕事、健康、心理学、人間関係、少子高齢化、男女やジェンダーの問題、性の話などをお届けする。

頭を使い過ぎている現代人

 さて、みんなは頭を使い過ぎて疲れると感じることがあるだろうか。今日は、現代社会の特徴を大きな枠で捉えた上で、少しでも健康な体を維持して生きていけるよう、わかりやすい指針をまとめたものである。よかったら気軽に読んでくれ。

 現代の生活はありとあらゆる技術が具現化され、便利な社会になった。その代償として、学歴を求められ、知識を求められ、人間関係は複雑化し、ストレスを生みやすい社会になった。そしてこの傾向は、この記事掲載の2025年も、おそらくこれ以降も、止まる気配はなく、さらに加速していくことだろう。医療・健康面でいえば、生活習慣病、がんの発症率、精神疾患などは特に増加傾向にあり、これらの発生要因は現代社会の特徴が大きく影響していると言われている。

 これらの基本を踏まえて、簡単なことを一つ知っておきたい。

『人間の体は、数千年前から変わっていない』

 それなのに、オレ達現代人は、数千年前とはあまりにも異なる生活をしている。だから、とても疲れるし、病気になるし、生きづらさを感じるわけだ。

 例えば約八千年前。(人類は、今の人間と同じと括られるホモ・サピエンスが存在している。つまり直系の祖先)

 何十キロも歩いて物を運び、ウサギや鹿を狩り、畑を耕し、草や石を積んで建物を建てる・・・そんな生活をしていたわけである。

 現代の生活は・・・もうわざわざ言うまでもないだろう。特に、座りっぱなし、立ちっぱなし、常にパソコンなどの機械と向き合っている人はかなり多い。そして、常に複雑なコミュニケーションの渦の中にいる。

 つまり、元々の体のつくりに対して、あまりにも頭を使い過ぎ、あまりにも体を動かす機会が少ないのだ。これは、元々の体の摂理に反する生き方をせざるを得なくなってしまっているのが、オレ達現代人が置かれている状況である。

(都会での生活に疲れ、田舎の生活に憧れて移住する人が一定数いるのも、こうした影響があることだろう)

 しかし、この生活の根幹は、もう変えようがない。進化した文明を適度に逆戻りさせて生活を組み直すことは、人間がやったことのないもので、実現はまず不可能だろう。今を生きるオレ達は、体を動かす分量があまりにも少なく、頭を使う分量があまりにも多い環境に置かれることを前提とした上で、生きる方法を考えていかなければならないのである。

 そこで、こういう視点を是非持っておきたい。

『頭を使う生活をしながらも、並行して体を動かすことに慣れる』

 これは、すでに意識して実践している人も多いことと思う。例えば、電車通勤の仕事で帰宅の際、わざと最寄り駅から一つ遠い駅で降りてから、徒歩で自宅まで歩いて帰る機会を持っている人などは多いだろう。これは、わかりやすく実践できる最たるものだ。他の例としては、デスクワークの仕事中に、足首を上下に動かす運動をするだけでも、体の血行の流れを良くする効果がある。洗濯や掃除などの家事をしながら、わざと室内をムダに多く歩いて運動量を増やすこともできる。

 自分なりの生活の中で、頭を使いながらも、並行して体を動かす方法を見出していくこと。逆にいえば、現代人はそれ位しか対処方法がない。車もスマホも一切使わない生活や、運動場のように広い庭を持つことは、ほとんどの人にとって非現実的だ。

 

 最後に一つおまけを付けくわえておこう。都会から田舎暮らしを始める際、事前のイメージと現実が違い過ぎて挫折するというのはよくある話だ。そこで、田舎暮らしに役立つ情報・準備として、特に有益と思われるHPを以下に掲載する。

<参照元:【田舎暮らしの現実や失敗】リアルな田舎での生活|それでも憧れますか?(ゼロから始める田舎暮らし)>

 現代は、どういう社会なのか?

・頭を使い過ぎる

・体を動かす機会が少なすぎる

・どう工夫して生きていくか、自分なりに考えて構築していく必要がある

(作・イキルちえ)

こちらも合わせてどうぞ→<このブログの紹介>

セックスレスにならない良好な夫婦関係を築くコツ

 さて、みんなは一緒に住んでいる人のどんな所に不満を持つだろうか。今日の記事は、夫婦関係のセックスレス防止について多角的に解説する。夫婦で良い関係を築くための包括的な内容も関わっているので、是非最後まで読んでくれ。

 

〈1〉セックスの定義と、1対1の人間関係の基本

 まず、セックス(性行為)とは何なのかを簡単に定義してから本題に入ろう。セックスは、親密な関係の男女が一緒にいれば自然にしたくなるものであり、生物として生命保持に繋がる根幹である。基本的には定期的にしたい人が多いものだが、「子作りのために、必要な時に限定的に行うもの」という考えで、そこまでしたくない人もいる。

 つまり、いつどのようにやるかは本人達が決めれば良いことなのだが、「性欲が健全にあって、パートナーとセックスしたいのにできない」という状態であるなら、それは夫婦関係、恋人関係、健康の重大な問題に発展する。セックスレスとはつまり、“人間関係・家族関係の問題の一部”と考えることができる。この記事では、その問題を引き起こす要因や解決策を探っていこう。

 まず、男女の関係(夫婦、恋人)において、良好な状態とは?

「何を、どうしてほしいかをお互いが理解し合えていて、生活がうまく回っている」状態を指す。

 それでは、男女の関係(夫婦、恋人)において、悪い状態とは?

「お互いどうしてほしいかを、お互いにわかっておらず、してほしくないことばかりやりあってしまう。その結果、生活もうまく回らなくなる」

 これが、関係性の良くない状態である。

 関係性が悪化すると、パートナーに対して不満が溜まり始める。この構図は、あらゆる人間関係トラブルの基本の型である。セックスは、“お互いしてほしいことを本能に身を任せて行う”ため、パートナー同士の関係性の良し悪しは、些細なことも含めて非常に大きく影響するのだ。

 

 読者のみんなの中には、「なぜパートナーがセックスをしたくないのかわからない・・・普段は仲良しなのに」と思い悩んでいる人もいるかもしれない。そこで、「普段から、お互いどうしてほしいかを理解し合えるように」よく話し合うことだ。セックスレス防止は、ここが要になる。

「してほしくないことをやりあってしまう」

 これは、日常生活の様々なことが挙げられる。

『片付けないですぐ散らかす、家事をしない、話をちゃんと聞かない、一度言ったことを覚えていない、デートの時に歩くのが早すぎる、すぐ責任逃れをする、言い訳をする、お金を浪費する、酒癖が悪い・・・・・』

 こういった積み重ねが、セックスには、大きく大きく影響する。

 人間は誰でも欠点があるものだから、完璧に振る舞うことはできない。例えば、忙しくて疲れている時に、じっくりパートナーと話し合うことは難しいことは誰でもあるだろう。そういう時はあってもいい。しかし、普段からパートナーと腹を割って理解し合う姿勢を持ち続けることは、セックスレス防止を含めて、人間関係を築く上で最重要課題である。

 

 以上が一番基本となる関係構築の基本なのだが、ここからは、もっとセックスレス防止に特化した原因と対策を述べていく。

 

〈2〉「これが当たり前だろう」と思い込んでしまう影響

 これは身近な心理的な作用がセックスに影響するもので、あまりにも当たり前すぎて多くの人が気付かないポイントなので、是非覚えておきたい。

 人間は、正しいと思っていることを、一から考え直すことは非常に難しい。なぜなら、その作業はとても頭を使うからだ。現代人は非常に頭を使う生活をしているため、多くの人がこの作業を苦手にしている。セックスについては、多くの人が以下のように考えていると思う。

『結婚して子どもができたら、セックスは回数が減ったり、しなくなるもの』

『いつも同じ相手とセックスしていたら、そのうち飽きるもの』

 これは、事実としてこういう現象は起こる。

 しかし重要なのは、“これが当たり前だろうと思い込んでいないか”という、自分自身の心のはたらきに着目することである。

「結婚して子どもができたら、セックスは回数が減るだろう」と当たり前のように思い込んでいたら、本当にそうなってしまう。「いつも同じ相手とセックスしていたら、そのうち飽きるだろう」と思い込んでいたら、本当にそうなってしまう。こういう思い込みが人間の行動に与える影響は、想像以上に大きい!

 結婚して何年経とうが、何歳になろうが、セックスは飽きるものではないし、年齢に応じた楽しみ方というものがある。ずっと同じパートナーとセックスすることも、全くおかしなことではない。(むしろ、子どもができたり、年齢を重ねたらセックスはしなくなると考えてしまう方が異常であるという視点に気付くべきであろう)

 

〈3〉時間不足

 これは、現代人に課された宿命ともいえる課題である。時間不足は、全ての人にとって、生活の質を狂わせる原因になる。長時間労働、スマホ依存などに苦しんでいる人もたくさんいることだろう。

 セックスは、時間の余裕と精神的な余裕が必須であり、これらが足りてないとセックスレスに陥るきっかけになってしまう。まずは、日常の時間の過ごし方全体を見直すことは、セックスレス防止と同時に、あらゆる生活の質向上につながるはずだ。

 また、セックスは夜やるものという考えの人が多数だと思うが、実は、夜よりも昼間の方が良い。午前中にしっかり日光を浴びて少し体を動かし、昼食を摂った後のタイミングがベストである。

 なぜかというと、まず睡眠欲と(昼食で)食欲が満たされた状態であれば、性欲が自然に沸き起こりやすくなる。そして、セックスに重要な体の部位のはたらきは下垂体というホルモンが関係しているのだが、下垂体の活動は日光で活発に促進される。さらに、人間の体は朝目覚めてから14時間程経つと、メラトニン(睡眠ホルモン)が分泌され、性腺刺激ホルモンが抑制される。つまり、夜のセックスは、眠くなると同時に性欲も昼間より落ちるので、ふさわしくないのである。

 

〈4〉好みの把握不足や外的要因、その他

 セックスの方法の好みは千差万別である。好きな食べ物や趣味が人それぞれ違うのと同じだ。お互い好むやり方を、話し合いながら回数を重ねてやることが大切であり、これはセックス以外の他のことと同じである。

 性的興奮を感じるポイントは、男女でかなり違いがある部分だ。それに加えて、それなりに付き合いの長いカップルや夫婦でも、相手の好みや嫌がることに気付かなかったり、本当に言いたいことをなかなか言えなかったりすることも珍しくない。

(浮気や不倫など絶対にしそうもない大人しそうな人が、影でこっそり浮気をしていて、しかもアブノーマルなセックスのプレイをしていたなんていう事例が多いのは、こういう所に原因がある)

 セックスにおけるコミュニケーションは、他のことに比べてハードルが高いことは念頭に置いておこう。

 

 以上ここまでは、パートナー同士の関係性においてセックスレス防止について記述してきた。最後に、これら以外に、外的要因でセックスレスになる可能性がある点を三つ挙げておこう。

・他に気になる異性がいる状態(不倫、浮気)

・アダルト動画などにのめりこんでいる状態

・過去に性に関するトラウマがある

 これら一つ一つは、多くのしがらみがあり、感情の揺れがあり、厄介に感じるかもしれない。人によっては、もう二度とセックスはしたくない人もいるだろうし、常にセックスがしたくてたまらない人もいるだろう。こういう状態にならないために、事前に少しでもセックスレスにならないようにする指針を最後に簡潔に記述しておこう。

 セックスは、いわば裸を見せ合う行為であり、信頼するパートナーに丸ごと自分自身を見せることである。そして、それは男女の親密な関係でなければ、そうはならない。

 人間が一生生きている上で、そのような関係性になる相手は、どの位人数がいるか?大抵は、そう多くはないはずである。その親密な相手以外との付き合いは、服を着たまま、ある程度は取り繕って、友達なら友達、仕事の同僚なら仕事の同僚ならではの距離感を保って、皆人付き合いをしているはずだ。

 つまり、裸を見せ合うほどの仲になるパートナーと出会うことは、何物にも代えがたい貴重な出会いなのだ!決して、いつでも木の上から降ってくるどんぐりのようなものではない。

 裸を見せ合う大切な人と出会ったならば、できる限り自分の心をオープンにして、自分を知ってもらうよう努力し、同時に、相手のことも知ろうと努力すべきだとオレは考える。その姿勢を持って、幾重にも信頼関係を築くことが、外的要因からセックスレスを招いたり、不幸な夫婦やカップルの関係になってしまうことから防ぐ手立てとなる。

「俺さ、すごく惚れっぽくて、すぐ女の子好きになっちゃうんだよね・・・浮気とかしないか心配」

「そうだったの。浮気なんかしないでよ。したらとっちめるからね」

「私、昔痴漢に遭ったことがあって・・・最初は触られるのが少し怖いんだ」

「そうなんだ。じゃあ怖くないように色々考えながらやるから、楽しくセックスできるようにしていこうね」

 例えば、交際開始からある程度早い段階でお互いのコミュニケーションが円滑であれば、こういう話もしっかりできるようになる。お互いをよく知らないまま時間が過ぎていくのと比べると、違いは大きく表れる。

 人間の生きている環境は、常に平穏ではない。何らかの影響を受けるのは、誰にとっても当たり前にあることだ。そういったことも知っておき、パートナーとコミュニケーションを取っていけば、セックスレス防止になり、必ず良い関係を築くことができるだろう。

(作・イキルちえ)

こちらも合わせてどうぞ→<このブログの紹介>

<参考文献>

齋藤梓編著『臨床心理学146 Vol25No,2 性暴力』(金剛出版)

体内時計と睡眠のしくみ(健康サイトbyアリナミン製薬)

山下美保著『下垂体のホルモンを知ろう』

「仕事したくない」「働くのが怖い」・・・こういう気持ちはどうしたよいか(労働の考え方とひきこもりに関する話)

 さて、みんなは仕事をするのが好きだろうか。嫌いだろうか。今日の記事は、“働くことに対する恐怖感”という部分に着目し、労働に対する考え方の一つを解説する。ひきこもりなどの社会問題や経済の部分にも関与する内容だ。前半は、働くことを難しくする状況を生み出す背景を概要としてまとめてあり、後半部分がメインになる。是非最後まで読んでくれたら嬉しい。

 

 内閣府の2022年度「こども・若者の意識と生活に関する調査」によると、全国のひきこもり状態の人はおよそ146万人といわれている。

<参照元:特定非営利活動法人KHJ全国ひきこもり家族会連合会WEBサイト>

 さらにひきこもりによる経済的損失は、当事者全員の個々の生涯収入として換算すれば、なんと380兆円にもなるという。

 成人した後、働くことができずにひきこもりになる理由、事情は、人それぞれ異なる。おおざっぱに分けると以下の二つだ。

①本人の経験が引き金になるもの(労働時、あるいはそれ以前の学生時代の人間関係のトラブル、意欲や自信を喪失する体験など)

②過剰な長時間労働、パワハラなどの外的要因。

 このような状況は、人間の心に“恐怖感”を植え付けてしまう。仕事、労働とは、少なからず向き合わなければならないものが複数あるため、恐怖感が心にあると働くことができなくなるのは当然のことだ。そして、恐怖感(怖さ)という感情は、人間の防衛本能として誰にでも備わっているものなので、「自分はダメだ」などのように否定する必要は全くない。

 続いて、ひきこもりに対してどう対処すべきか。世間一般では、以下のような対応・助言がされる場合が多い。

・朝起きて夜寝るという、基本的な生活リズムの確立。

・運動などによる体力づくり。

・心療内科、精神科などの専門治療(薬物療法含む)及びカウンセリング。

・自助グループ、市民団体等の地域のサポート。

・信頼できる友人等と交流をして、精神的安定を図る。

・簡単なアルバイト等職種は問わず、続かなくてもいいからやってみる。

 これらの方法の、誰にどんな方法が効果的なのかは、人それぞれ異なる。

 

 この記事のメインはここからだ。

 なぜ働くのか?なぜ仕事をしなければならないのか?お金のため?家族のため?社会貢献のため?

 こんなことを考えても、きっと頭が痛くなって堂々巡りになるだけだろう。そこで、こういう物事を難しく考えるのではなく、「働くとは?」の問いに対しては、一つあるモノを思い浮かべてみたい。『砂場の山』だ。

(AI作成イラスト)

 働く力とは、“砂場で山を作ることと同じ”だ。オレ達の周りには、砂がたくさんある。どんどん砂を集めて、水をかけて固めていけば、山(働く力)はどんどん大きく、どんどん丈夫になる。崩れても、形が変になっても、周りにはいくらでも砂がたくさんある。また集めて、自分の好きな形にしていけばいい。

 ただし・・・砂を集めることを辞めてしまったら、山はいつまで経っても大きくならない。

 過去に体験したこと、嫌な思い出、外れの職場に入ってしまったこと・・・人間には、自分では変えようのないことがたくさんある。そういうものに真正面から立ち向かおうとすると、つい“難しい手段” で立ち向かおうとする人も多くいることだろう。しかし、『砂場の山』という特徴は、決して難しいものではない。手に取れる簡単なものから手に取ってみれば、必ずそれは大きな山に繋がっていく。

(作・イキルちえ)

こちらも合わせてどうぞ→<このブログの紹介>

嫉妬の気持ちを減らして心の安定を図るヒント

 さて、みんなは周囲の人が幸せそうにしているのを見て嫉妬することがあるだろうか。今日の記事は、メンタルヘルスや心の健康の分野のごく初歩的な話である。解決策というよりも、上手に自分の気持ちと向き合い、バランスを取る視点を持つことを目的にしているので、のんびり気軽に読んでくれ。

 『嫉妬』という感情は、一言でいえば「他者のことがうらやましい」と思う感情だ。妬み、ヤキモチという言い方をする場合もある。燃え上がるような怒りに近い感情の質を持つ。

 嫉妬という気持ちは、人間らしい豊かな感情の一つだ。人間は、他の動物のように、ただ食べて、寝て、食料を探して、繁殖して、巣があれば生活が成立するわけではない。とても高度な言葉をあやつり、感情のやり取りを紡いで社会を築いているのが人間だ。だからこそ、人間には多様な感情が心の中に沸き起こる。ポジティブで気持ち良い感情だけでなく、嫉妬のように、扱いが難しい感情とも向き合うのは宿命だといえるだろう。

 さて、この嫉妬の感情だが、まずは自分の状態を知ることからスタートだ。

「嫉妬ばかりしていないか」

「嫉妬ばかりして余計な時間と労力をムダにしていないか」

 その自覚があれば、まずは充分である。

 なにせ嫉妬という感情は、絶対にゴールがないマラソンレースと同じだ。そこを走るだけで体力を消耗し続けるだけであり、まずはそこから降りる必要がある。嫉妬は、“他者の行動によって起こる自分の感情”なのだ。

「ずっと好きだったAさんと付き合えることになったんだ!」

「今度この大企業のA社に就職したんだ!」

 こういった他人の行動によって嫉妬の感情が起こるので、自分の行動によって起こる余地はない。そこで、自分の行動で生活を動かす視点を持つことがカギになる。それが、ゴールのないマラソンレースから降りることとイコールになる。

 

 具体的に行うこととしては、二段階になる。

 一つ目は、“自己資源を見直す”ことだ。周囲に、どんな人がいる?どんな物がある?自分の持っている能力は?そしてこれからやりたいことは?

 ここで重要なのは、自分の体調だとか気分の落ち込みだとか精神状態だとか、そういう視点を持たないようにすることである。以外に思われるかもしれないが、これはとても重要なことだ。(もちろん明らかに体の不調がある場合はまず病院に行くのが先だ)

 自分の心の状態を知ることは大切なことだが、“それに振り回されている”ことが、嫉妬の感情に大きく結びつくことになる。そもそも人間の感情は常に変化が起こるのは当たり前であり、極論をいえば、それをいくら分析した所で、どうにもならないことはどうにもならないのである。

 前述したように、嫉妬は「他人の行動によって起こる感情」なので、まずは、自分の感情を差し引いた「自己資源」にフォーカスして知る必要がある。

 

 自分の自己資源、「周囲の人、物、自分の持っている能力、これからやりたいことなど」が把握できただろうか。

 次の二つ目にやること。これは、バランス良い同時進行になるが、わかりやすく説明する。

 基本は、自分の資源を生かしながら日々の生活を送るだけで良い。「嫉妬する気持ちを抑えなければ」などと無理やり考えなくてもよい。嫉妬する時はするものなので、ほったらかしておけばよい。(ただしネット上のSNSなどは嫉妬心を誘発する爆弾のようなものなので、これにあまり依存するのは要注意)

 そして生きている中で、何かに困っている人は必ず出てくるはずだ。具体的な分野としては、「恋愛・結婚」「友人関係」「生活」「仕事」この四つである。これは嫉妬の気持ちが沸き起こる典型的な四つであり、特に恋愛・結婚は起こりやすいものだ。

 そして、周囲に困っている人が出てきて、その人と何らか関わる小さな機会があったら、それを逃さず、自分にできる範囲で何か手助けをしてみよう。これは決まった正答があるわけではない。ほんの小さなことでもかまわないのだ。

 例えば、「なかなか異性と会う機会がないんだけど、どうしたらいいかな」とポロッと口にした人がいたなら、あなたがわかる範囲の知識を自分なりに伝えるだけでいい。それがすぐ、解決につながらなくても良い。“訪れた機会に対して、チャンスを逃さず行動すること”が大切なのだ。

 こういう積み重ねは、学校の成績のようにすぐ結果がわかるものではない。しかし、明らかに自分の嫉妬の気持ちはゆるやかになり、同時に、自分の知恵、行動力、徳が積み上がっていくものだ。

 嫉妬という気持ちは、薬のように特効薬で抑えるものではなくて、自分を知り、日々の生活をしていく中で、訪れた人と関わる機会を『本来嫉妬の対象である他人に力を添える』行動につなげていくことで、嫉妬心との共存が可能になる。

 

 以上である。

 世の中は、人々のドス黒い感情が山ほど渦巻いている。読者のみんなにとって、そんな中を掻き分けて生きるヒントになってもらえれば幸いだ。

(作・イキルちえ)

こちらも合わせてどうぞ→<このブログの紹介>

この記事はこちらのピックアップ記事です→☆詳細テーマ別・記事紹介ページ☆

婚活疲れの原因と解消法(婚活以外の精神的疲労の視点も関連)

 さて、みんなは“気疲れ”した時に、自分で対処方法を身に付けているだろうか。今日の記事は、婚活で疲れた時にどう対処、解消したら良いかを分析した上で示していく内容である。なお、これは婚活に限らず、他の要素で気疲れや精神的疲労を感じた時に対処する方法と、基本はほぼ同じである。ただ、婚活は、他の気疲れと比べてかなり特殊な面も多いので、そこを踏まえた上で記述していく。それではスタートだ。

 

1)個人差の影響と、婚活独特の疲れの原因

 まず最初に知っておきたいこと。

 疲れの感じ方、ストレス耐性、心と体のタフさ、これらは・・・人によって全く異なるということだ。生まれながらのもの、性格、気質、積んできた経験・・・これらによって、かなりの個人差がある。例えば、少しのことでしょっちゅう風邪をひいて体調を崩す人と、バリバリ動いても全然風邪をひかない人がいるだろう。あれと同じである。

 そういうわけなので、同じ対処方法をやるとしても、この個人差をかなり考慮する必要がある。

 次に、“なぜ婚活は疲れを引き起こすのか”という部分の、特に特徴的なことを一つ挙げておこう。これは、大きく分けてこの二つになる。

『結果がいつ出るかわからない』

『どうしたら結果が出るのか、他のことに比べてわかりにくい』

 説明しよう。

「結果がいつ出るかわからない」という状況は、人にとても大きな精神的負荷、ストレスをもたらす。これは、人生を生き抜く上で必ず知っておくべき重要な事柄だ。例えるなら、出口がわからない真っ暗の洞窟を進んでいるのと同じである。普通のメンタルの人間なら、早々にあきらめて退散したくなるのが健全な証である。

 そして、「どうしたら結果が出るのか、他のことに比べてわかりにくい」ということは、受験や就職活動と比較して考えるとわかりやすい。受験や就職活動は、婚活と同じく、人生の大きな分岐点である。受験と就職活動は、“相手の動向次第”という点は婚活と共通でもある。しかし、必要な情報と対策は婚活よりも目途が立ちやすい。自分の学力、受験する学校のレベルや特徴、自分の資格やスキル、企業の特性や方向性といった材料で、「どうしたら結果が出るのか」が把握しやすいからだ。

 しかし婚活の場合は、これらの点が受験や就職よりも高難度だ。お相手と会った時のフィーリング、様々な価値観、外見的魅力など、非常に多様かつ曖昧で、個々の感性に基づいた条件が成婚という結果につながるからだ。

 さらに、『いつまでも結果が出なかったらどうなるか』という点も非常に大きく関連している。もっともこれは、「結婚できなくても、収入はちゃんとあるし、独身で気楽に生きていけばいいや」という人には関係ないのだが、「結婚できなかったら、親も高齢でいつまで生きているかわからないし、将来が不安」という場合は、さらにストレスや負荷がかかることになる。

 

2)疲れを感じるポイントの男女差

 ここまで、婚活特有の疲れの原因や背景を解説した。対処方法を記載する前に、もう一つ大切な視点に触れておこう。

 婚活は、受験や就職活動とは違い、男女で疲れを感じるポイントがかなり異なる点がある。まず、男女共通で、婚活疲れを感じるポイントは以下の二点になる。

・時間の消耗

・ファッション、美容など、外見を整えることに費やすエネルギー

 言うまでもなく、時間を際限なく消耗することは、人生における大きな損失となり、大きなストレスとなる。さらに、ファッションや美容というものは、それなりの基準があるとはいえ、「これが完成でゴール」という明確な形はない。

 時間の損失と、美容やファッションの「ゴールがない」という要素は、冒頭で挙げた『結果がいつ出るかわからない』という点とも関連している。

(余談だが、以前SNSのX(旧ツイッター)の自称婚活事業者のアカウントで、「男は外見整えてキモくないようにすれば結婚は簡単」とポストしていて、軽く炎上している案件があった。賢い読者のみんななら、これがいかに世間知らずで横暴な意見なのかは一目でわかるだろう。SNSやネットの情報を正しく見抜き、振り回されないことも、婚活疲れを防ぐ上で大切なことである)

 

 続いて、男女で疲れを感じるポイントが異なる点だが、以下の6項目になる。ただ、これを正確に理解するために、注意して読み取ってほしい。

 婚活で男女の置かれる立場と、性差による特徴は明確に異なる。その上で、以下6項目は、男女共に同じように感じることもあるのだが、その負荷具合はかなり明確に異なるということだ。

 

※【男性が特に疲れを感じること】

・申し込んで(アプローチして)、断られることをくり返して溜まる疲労

・メッセージ作成の労力

・金銭的負担(お茶代、デート代、結婚相談所やマッチングアプリ利用料)

・デート時、会話時の気遣い

 

※【女性が特に疲れを感じること】

・お相手を探し続けることによる疲労

・自分の理想とは異なる相手とばかり出会うことによる疲労

 

 例えば、申し込んで断られることをくり返すことで疲労を感じることは男女共にある。しかし、男女差で考えれば、女性は男性よりも受け身である。結婚相談所などでは、登録して自分からほとんど申し込むことなく、ただ待っているだけの女性も非常に多い。この事実を踏まえると、申し込んで断られることをくり返すことで疲労を感じるというのは、男性に比重が大きいポイントといえる。

 

3)解消方法・対策の指針

 ズバリ、以下の二点である。

①時間管理能力を身に付ける。

②睡眠時間は絶対に削らない。よく寝ること。

 「いつ結果が出るかわからない」「時間を際限なく消耗する」ことが、大きなストレスになることは再三申し上げてきた通りだ。そこで、できれば婚活を始める前から、適切な時間管理能力を身に付けておくことが、最も解決につながる軸になる。食事や料理にどの程度時間をかけ、リラックスする時間(できれば公園などで自然に触れる時間が適度にあると望ましい)をどのタイミングでどの程度確保し、デートやお見合いをどの程度の頻度で行っていくのかなど、自分の体力と生活リズムを考慮して決めておきたい。

 人間の体は、自分に合ったリズムを一度決めれば、必ずその“型”に適応する力がある。そうすれば、疲れやストレスは驚くほど減らすことができるのだ。生きていく上で、こういう人間自身の質を知っておけば、婚活のようなエネルギーを使うこともやりきることができる。

 逆に、何も“型”を決めないでダラダラやるのは、余計に疲れやストレスを招く要因になる。例えば、夜遅くまで仕事やお見合いをして、風呂も入らずに夜更かししてSNSにグチばかり書いて、睡眠時間を削ってしまい、さらに翌朝・・・などの悪循環は、すぐに改善すべきである。

 そして、これは婚活に限った話ではないのだが、睡眠時間は絶対に削ってはならない。これは鉄板だ。

 睡眠不足は、心身共に疲労の回復を鈍らせる。肌荒れの原因にもなる。よく睡眠を取れば、心は軽やかに、頭はスッキリ働き、デートやお見合い時にも気持ちの余裕を持ってお相手と向き合えるようになる。大事な局面で、冷静な判断もできるようになる。基本中の基本ではあるのだが、これが最も婚活疲れの解消に最も有効である。

 

 以上である。

 最後におまけを添えておこう。2024年の夏、こんなニュースが少し話題になった。料理人が天ぷら屋で働くと、客前で料理を出せるようになるまでに10年の修行を要するというもので、ネット上で様々な意見が沸き起こった。他にも類似の出来事として、数年前に実業家のホリエモンこと堀江貴文氏が、「寿司屋で10年も修行するのはバカ」と発言したのをご存じの方も多いだろう。

<参照元:「日本の生産性の低さが凝縮された画像」として挙げられた天ぷら屋での10年の修行→むしろ現代ではこういう自分の力で見て覚える技術が衰退しているのでは(togetter)>

 今日の記事内容は、時間の管理というものが大きなキーワードになっている。時間をかけてスキルを身に付けるのは、人間には欠かせない。しかし、婚活は時間を割かなければできないし、時間をかければかけるほど不利になる。

 人生は長いようで短く、時間には限りがある。この事実は、今後の婚活、また人生の他の事柄においても、重要な考えどころになるだろう。読者のみんなは、時間の使い方、疲れとの向き合い方はどのように考えているだろうか。今日の記事が、そんなことを考えるきっかけになれば幸いだ。

(作・イキルちえ)

こちらも合わせてどうぞ→<このブログの紹介>

この記事はこちらのピックアップ記事です→☆詳細テーマ別・記事紹介ページ☆

<参考文献>

梶本修身著『すべての疲労は脳が原因』(集英社新書)

中野信子著『自己肯定感が高まる脳の使い方』(セブン&アイ出版)

 

誹謗中傷された時の対処方法、受け流し方

 さて、みんなは自分が信念を持って一生懸命やっていることを、他人から誹謗中傷されたらどう感じるだろうか。今日は、主にネット上のコミュニケーションを上手に利用することに関する内容だが、現実のリアルな世界でもよく起こる内容だ。この記事では、他人から誹謗中傷された時に、どういう心持ちで対処すればよいのか、また、誹謗中傷の言葉の種類と質についても分析・解説していく。是非最後まで読んでくれ。

 

 人間の言葉は、人の心に大きな安らぎや感動を与えることもあれば、刃物のように人を簡単に傷つけることもある。「ペンは剣よりも強し」という語り継がれる言葉もある。

(エドワード・ブルワー=リットン卿作の戯曲『リシュリュー』に登場する主人公のリシュリュー(17世紀のフランス宰相)が言った言葉)

 人と対話する時に言葉の選び方に気を付けるのは、多くの人が子どもの頃から学ぶ機会があるだろう。

 そこで、“誹謗中傷” を分析する前に、一つ前置きを述べておく。

 これは、主にSNSやネット上で非常に勘違いしている人が多いのだが、自分がどんな言葉を発していても「批判されたくない」と主張するのは、間違った主張であるということだ。大人になれば、自分の発言に対して責任を持つことを問われる。明らかに間違った考えに対しては反論の言葉が返ってくるのは当然であるし、自分自身が攻撃的な言葉を発すれば、相手からも攻撃的な言葉が返ってくるのは自己責任である。これらを全て「相手がおかしい、自分は悪くない」と相手に責任転換するのは、自分勝手な幼い考え方である。まずはこれが前提だ。

 その上で当然、人を攻撃する言葉、誹謗中傷は決してやってはいけないことなのは明白であり、これから解説していこう。

 

(1)誹謗中傷とは、どんな言葉を指すか

 主に以下の三種類に分類される。

・攻撃性を伴う言葉

・人の存在、人格、容姿を嘲り、否定する言葉

・性別、国籍、家柄等を指して差別的に扱う言葉

※具体的な言葉の例

「バカ」「アホ」「ボケ」「ブサイク」「ブス」「ガキ」「ジジイ」「ババア」「無能」「消えろ」「気持ち悪い」「キモイ」「役立たず」「うざい」「殺すぞ」「お前は使えない奴」「お前には無理」「お前は迷惑な奴」など。

 これらの言葉をよく使う人か、全く使わない人かで、その人の人格や本性を見分けるコツにもなる。

 

(2)誹謗中傷された時の心の持ち方

 他人の言葉を自分の心に取り入れる前に、普段から意識しておきたいことが以下のように三つある。

①基本として人間は、法に触れなければ、何を考え、どこで何をやっても自由である。それを他者に口を挟まれる筋合いはない。しかし生きている以上、世間には何かしら口を挟んでくる人はいるのが自然なこと。

②普段から自分で、「人を心地よくする言葉」「人を攻撃し不快にする言葉」の質の区別がついていること。

③普段から自分の行動に対して、ある程度の「自信」「道を踏み外すようなことはしていない方向性」を身に付けていること。

 

 どうしたら、こういった物の見方が身に付くか。それは普段から、よく自分自身の行動と言葉を振り返り、生きていく中で精査していくことの積み重ねだ。そうすると自然に、自分に対して言葉を発してくる“相手の言葉の質”が見えてくる。攻撃性がない人の言葉は笑顔の子犬のような質があり、攻撃性のある人の言葉は汚らしいブタのような質を感じることができる。

 今回の話題に限った話ではないのだが、人を見分けて心の安定を保つには、やはり人生経験がモノを言う。そして、一つ魔法のような解決方法があるわけではなくて、複数段階的に準備があって効力を発揮するものだ。

 それでは次に、具体例を五つ挙げて、現実のコミュニケーション、誹謗中傷の場面を想定して解説していこう。自分自身が発した言葉に対し、他人から返ってきた言葉を《A》と《B》の二つに分けてある。どちらが誹謗中傷に値するかは読めば一目瞭然だ。これを受けて、他人の言葉をどう捉えればよいかを解説する。

 

(3)具体例

【その1】

自分の発言:「自分はとても貧乏で、学歴も中卒です。外見も良くないです。アルバイトをして毎月15万円稼いで一人暮らしをしていますが、毎日つらいです。」

他人の言葉《A》「バカ」「お前は無能」「役立たずだ」

他人の言葉《B》「そんな収入で生活できるの?」「今は良くても将来どうするの?」

 《A》の言葉は誹謗中傷であり、真に受ける必要はない。ブタが騒いでいると思って放っておけばよい。自分で働いて生計を立てて生活しているので、事情を知らない人に何も指摘される筋合いはない。

 しかし、《B》の言葉は質が違う。やや言い方はキツイと感じるかもしれないが、月15万円の収入では生活や将来設計について不安があるのは事実であり、事実に則って指摘をしている場面である。こういう場合、自分自身の生活を自分なりに向上していくので充分である。「毎日つらい」という気持ちをなぐさめてほしいという感情が大きい場合は、その感情を受け止めてくれる他者と関わる機会を持つことが必要で、コミュニケーションの場を選ぶ必要がある。

 

【その2】

自分の発言:「自分は今40歳。20歳位の金持ちイケメンと結婚したい。特に何もしてないけど、これからマッチングアプリを始めれば、すぐ簡単に相手は見つかるよね」

他人の言葉《A》「バカ」「アホ」「身の程知らず」

他人の言葉《B》「現実見ろよ」「せめて何か努力しろよ」「何もしてなくてそんな結婚できるわけがない」

 《A》の言葉は誹謗中傷であり、真に受ける必要はない。ブタが騒いでいると思って放っておけばよい。どんな人と結婚したいか、願望を持つのは自由だからだ。

 しかし、《B》の言葉は質が違う。言い方はキツイが、現実的に相当難しい結婚であり、何も努力せずマッチングアプリだけで簡単に相手が見つかるのは非現実的であることを指摘しているからだ。これは誹謗中傷とは言わない。婚活や恋愛では、特に現実と理想の乖離が起きやすく、他人の指摘も厳しくなる傾向があるので、そういった側面も知っておきたい。

 

【その3】

自分の発言:(仕事の場面、会社内で上司と会話)「先ほど取引先の会社に行ってきました。足を運ぶのは3回目でしたが、今回も契約は取れませんでした」

上司の言葉《A》「バカ」「お前は無能だ」「相変わらず使えない奴だ」

上司の言葉《B》「また契約取れなかったのか、いい加減にしろよ」「もっと頭使ってやれ」

 これは現実世界で非常に多いパターンだ。言葉の質としては、《A》は明らかに誹謗中傷である。《B》は、言葉の質としてはギリギリ誹謗中傷には当たらないのだが、上司としての指導という面を差し引いても、かなり高圧的な物の言い方であり、微妙なラインである。『誹謗中傷には当たらないが、心にダメージを負うような言葉』といってよいだろう。こういう場合、二つ留意しておきたいことがある。

・他の同じような場面で、その上司があなたにどう接しているか。真摯に寄り添ってくれる姿勢があるか。

・他の人にも、あなたと同じような接し方、言葉遣いをしているか。

 人間の言葉は自分で完璧にコントロールできるものではないので、タイミングの悪い時や機嫌の悪い時に強い口調になってしまうことは誰にでもある。そして、相手によって態度が違い過ぎる人は、特に上司や管理職などの人の場合は、他人に与える悪影響が大きい。この辺りを判断基準にしておきたい。

 なお、《A》のような言葉(誹謗中傷)を発する上司はパワハラそのものだ。やるべきことは、迷うことなく転職、そして労働基準監督署への通報だ。

 

【その4】

自分の発言:「自分は今50歳だが、20歳の女の子とセックスしたい。だから、外見も磨きつつ積極的に出会いの場に行っている」

他人の言葉《A》「バカ」「気持ち悪い」「キモイ」

他人の言葉《B》「年齢差がありすぎる」「それは難しいんじゃないか」

 これはその2と似たケースだ。《A》の言葉は誹謗中傷であり、真に受ける必要はない。ブタが騒いでいると思って放っておけばよい。年齢差があれど、どんな異性とセックスしたいかという願望を持つのは自由だからだ。

 しかし、《B》の言葉は質が違う。言い方はキツイが、現実的に相当難しいことを望んでいることを指摘しているからだ。これは誹謗中傷とは言わない。

 

【その5】

自分の発言:「自分は今50歳だが、この前15歳の女の子とセックスしちゃいました」

他人の言葉《A》「バカ」「アホ」「マヌケ」

他人の言葉《B》「犯罪なので捕まるよ」

 これは一見その4と似ているが、全く違う。もはや誹謗中傷を論じる余地はない。15歳(未成年)と性行為をするのは刑法に該当する犯罪だからだ。似た例としては、バイトテロと呼ばれる行為(アルバイト先の商品を雑に扱う等)などや、飲食店の調味料にいたずらを仕掛ける行為なども挙げられる。これらは、刑事、民事両面の罪の他、就業規則違反なども該当する。

 つまり、「やって良いことと悪いことの分別が付いているかどうか」が、他人からの誹謗中傷を論じる前提としてあるということは忘れてはならない。

 

 以上である。

 最後に一言。世の中には数多くの言葉が飛び交っているが、実際の所、真摯に生きて堂々としていれば、誹謗中傷を受けるような機会はそうあるものではないと作者のオレは考えている。普段生きているコミュニティの質にもかなり左右されるだろう。

 そして、誹謗中傷以外にも、“自分の身を守る”ということについては、その場の対処方法よりも、『事前準備』『事前の知恵』がはるかにモノを言う。今日の記事が少しでも読者のみんなの役に立てば嬉しく思う。

(作・イキルちえ)

こちらも合わせてどうぞ→<このブログの紹介>