さて、みんなは周囲の人が幸せそうにしているのを見て嫉妬することがあるだろうか。今日の記事は、メンタルヘルスや心の健康の分野のごく初歩的な話である。解決策というよりも、上手に自分の気持ちと向き合い、バランスを取る視点を持つことを目的にしているので、のんびり気軽に読んでくれ。
『嫉妬』という感情は、一言でいえば「他者のことがうらやましい」と思う感情だ。妬み、ヤキモチという言い方をする場合もある。燃え上がるような怒りに近い感情の質を持つ。
嫉妬という気持ちは、人間らしい豊かな感情の一つだ。人間は、他の動物のように、ただ食べて、寝て、食料を探して、繁殖して、巣があれば生活が成立するわけではない。とても高度な言葉をあやつり、感情のやり取りを紡いで社会を築いているのが人間だ。だからこそ、人間には多様な感情が心の中に沸き起こる。ポジティブで気持ち良い感情だけでなく、嫉妬のように、扱いが難しい感情とも向き合うのは宿命だといえるだろう。
さて、この嫉妬の感情だが、まずは自分の状態を知ることからスタートだ。
「嫉妬ばかりしていないか」
「嫉妬ばかりして余計な時間と労力をムダにしていないか」
その自覚があれば、まずは充分である。
なにせ嫉妬という感情は、絶対にゴールがないマラソンレースと同じだ。そこを走るだけで体力を消耗し続けるだけであり、まずはそこから降りる必要がある。嫉妬は、“他者の行動によって起こる自分の感情”なのだ。
「ずっと好きだったAさんと付き合えることになったんだ!」
「今度この大企業のA社に就職したんだ!」
こういった他人の行動によって嫉妬の感情が起こるので、自分の行動によって起こる余地はない。そこで、自分の行動で生活を動かす視点を持つことがカギになる。それが、ゴールのないマラソンレースから降りることとイコールになる。
具体的に行うこととしては、二段階になる。
一つ目は、“自己資源を見直す”ことだ。周囲に、どんな人がいる?どんな物がある?自分の持っている能力は?そしてこれからやりたいことは?
ここで重要なのは、自分の体調だとか気分の落ち込みだとか精神状態だとか、そういう視点を持たないようにすることである。以外に思われるかもしれないが、これはとても重要なことだ。(もちろん明らかに体の不調がある場合はまず病院に行くのが先だ)
自分の心の状態を知ることは大切なことだが、“それに振り回されている”ことが、嫉妬の感情に大きく結びつくことになる。そもそも人間の感情は常に変化が起こるのは当たり前であり、極論をいえば、それをいくら分析した所で、どうにもならないことはどうにもならないのである。
前述したように、嫉妬は「他人の行動によって起こる感情」なので、まずは、自分の感情を差し引いた「自己資源」にフォーカスして知る必要がある。

自分の自己資源、「周囲の人、物、自分の持っている能力、これからやりたいことなど」が把握できただろうか。
次の二つ目にやること。これは、バランス良い同時進行になるが、わかりやすく説明する。
基本は、自分の資源を生かしながら日々の生活を送るだけで良い。「嫉妬する気持ちを抑えなければ」などと無理やり考えなくてもよい。嫉妬する時はするものなので、ほったらかしておけばよい。(ただしネット上のSNSなどは嫉妬心を誘発する爆弾のようなものなので、これにあまり依存するのは要注意)
そして生きている中で、何かに困っている人は必ず出てくるはずだ。具体的な分野としては、「恋愛・結婚」「友人関係」「生活」「仕事」この四つである。これは嫉妬の気持ちが沸き起こる典型的な四つであり、特に恋愛・結婚は起こりやすいものだ。
そして、周囲に困っている人が出てきて、その人と何らか関わる小さな機会があったら、それを逃さず、自分にできる範囲で何か手助けをしてみよう。これは決まった正答があるわけではない。ほんの小さなことでもかまわないのだ。
例えば、「なかなか異性と会う機会がないんだけど、どうしたらいいかな」とポロッと口にした人がいたなら、あなたがわかる範囲の知識を自分なりに伝えるだけでいい。それがすぐ、解決につながらなくても良い。“訪れた機会に対して、チャンスを逃さず行動すること”が大切なのだ。
こういう積み重ねは、学校の成績のようにすぐ結果がわかるものではない。しかし、明らかに自分の嫉妬の気持ちはゆるやかになり、同時に、自分の知恵、行動力、徳が積み上がっていくものだ。
嫉妬という気持ちは、薬のように特効薬で抑えるものではなくて、自分を知り、日々の生活をしていく中で、訪れた人と関わる機会を『本来嫉妬の対象である他人に力を添える』行動につなげていくことで、嫉妬心との共存が可能になる。
以上である。
世の中は、人々のドス黒い感情が山ほど渦巻いている。読者のみんなにとって、そんな中を掻き分けて生きるヒントになってもらえれば幸いだ。
(作・イキルちえ)
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