生きる知恵

婚活、恋愛、マッチングアプリ、子育て、教育、健康、心理学、人間関係、男女の話、性の話など多彩な内容を、ブログ・コラムとしてイキルちえがお届け。

人に騙されず悠然と生きるバランス感覚(頂き女子りりちゃんの事件から紐解くヒント)

 さて、みんなは人の弱みに付け込まれないよう、自分なりの信念と生き方を確立しているだろうか。今日の記事は、「人に振り回されない」「自分なりの充実した人生」を確立するためのヒントになる内容を記述する。

 これにあたって、記事の内容と関係する材料を掲載する。まずは以下の画像をご覧いただきたい。

 この画像は、2023~2024年にかけて大きく報道された、頂き女子りりちゃん(本名・渡邊真衣)の事件に関するものだ。渡邊被告が作成した『頂き女子マニュアル』に掲載していたページの一部で、このページ以外の箇所もネット上で広まっている。

 事件の詳細を簡単に説明すると、渡邊被告はパパ活等で相手男性の恋愛感情を利用して現金を騙し取り、さらにその手口を記載したマニュアルを販売した詐欺ほう助の罪として逮捕されたものである。被害総額は1億5000万円以上に上ると言われており、2024年4月22日に、懲役9年・罰金800万円の判決が下されている。

 渡邊被告は、心理学のテクニックも駆使して相手男性を騙すことに長けていたようで、作成した頂き女子マニュアルにもその片鱗が随所に見られる。掲載画像のタイトルの“おぢ”とは相手男性のことで、要は「こういう男性はお金を巻き上げやすく騙しやすい」という特徴を挙げている。ここに書かれていることは、確かに専門的視点で見ても、自己肯定感が低く、他人に付け入る隙を与えやすい特徴をわかりやすくまとめているものである。改めて以下に記載する。(原文の儘(まま)引用)

・夢も希望もない

・毎日働いて寝るだけを過ごしている

・サラリーマン

・オシャレに気を使わない

・癒しを求めている

・人に頼まれたら何でもやる

・自分語りをせずこちらの話を聞いてくれる

・過去に借金経験がある

・特にいい所がない

・趣味がない

・結婚願望があるが出会いがない

・女の子に行為を持たれる経験がなくすぐガチ恋になる。承認欲求が強いので『助けてあげること』が好き

 これを元にさらに話を進めよう。

 人間は、常に充足感に満ち溢れて元気な人ばかりではない。誰でも、良い時もあれば悪い時もある。さらに、人を騙して自分だけ得を得ようとする人もそこら中にいる。自ら騙されて不幸になりたい人などいない。

 頂き女子マニュアルに書かれた上記項目をよく読み込むと、パパ活などで若い女性と接する男性以外にも、こういう特徴を持つ人はあらゆる場所にいることがわかる。例えば、「夢も希望もない」「毎日働いて寝るだけを過ごしている」「趣味がない」「結婚願望があるが出会いがない」の四つを挙げてみると、婚活女性、婚活男性で、このような特徴を持っている人は膨大な数に上る。

 逆にいえば、このような特徴を自分自身が持っていないかを確認し、その特徴を改善していけば、人に騙される確率を減らすことができるというものだ。とはいえ、これはそれぞれ改善していくのは簡単なものではない。例えば最初の「夢も希望もない」という部分、すぐに夢や希望が見つかるようなものでもない。

 しかし、人間は本来、強さと弱さを併せ持っている生き物だ。こういう特徴があって悪いということではないし、人生の質というものは、日々の積み重ねで向上していく。“こういう特徴があると、騙そうとしてくる人が近づいてくる可能性があるから気をつけよう”と心がけるだけで、全然違うものである。

 今回紹介した材料は、パパ活の類似として男性を騙してお金を得ようとするために作られたマニュアルであり、過去実際に販売されて出回っている。ということは、今後もこの手法を使って男性に近づく輩がいることは容易に想像できる。それ以外にも、大きな詐欺のようなものから、ちょっとした商品勧誘に至るまで、人を利用しようとする人の多くは、相手の付け入る隙の特徴をよく把握しているものだ。

 そういったことも生きる知恵として頭の片隅に置いておき、その上で日々生きることだ。こういうバランス感覚を身に付けることに慣れると、人生のクオリティは明らかに向上する。

 

 最後に、今日の内容に関連したおまけを付け加えよう。

 渡邊被告は判決前の検察からの求刑段階では、懲役13年・罰金1200万円を求刑されている。その後の獄中生活の間に本人が書いた手紙がテレビ番組で紹介されたのだが、上記画像はその一部である。

 よーーーく、この画像を見てほしい。読者のあなたは何を感じるだろうか。渡邊被告の人間性、知力、深層心理、心の奥底で本当に考えていること・・・。

 本人が語る言葉、綴る文字というものは、何も身に付けていない裸のように、隠すことのできない真実を映すものだ。

 この例もどうぞご参考に。

(作・イキルちえ)

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マッチングアプリの女性に要注意!(常識とコミュニケーション)

 さて、みんなは普段から人との出会いを大切にしながら生きているだろうか。今日の記事はマッチングアプリで出会った男女のエピソードなのだが、本題に入る前に、この記事の内容がどんな事実を示しているかを前置きしておこう。

 世の中は、良い人生を送れる人もいれば、良い方向に行かず思い通りにならない人もいる。

①人間関係、仕事、勉強など、何事も一生懸命向き合い努力する人

②人間関係、仕事、勉強など、何事も適当でいい加減にしかやらない人

 さて、この①と②の両者は、どちらが良い人生を送れる可能性が高いだろうか。もちろん言うまでもなく①の方だ。あの大作曲家のベートーヴェンも、「努力した者が成功するとは限らない。しかし、成功した者は必ず努力している」という名言を残している。

 現代のマッチングアプリ、あるいは恋愛や結婚、婚活の場面では、大人としての常識やコミュニケーション能力が欠けていたり、何事も適当でいい加減な人が“正当”になってしまうような構造がそこら中にある。各種マッチングアプリなどの問題、恋愛や性を取り巻くあらゆる倫理観の問題、婚活市場の混乱等、これらの事象は、『社会の進化と共に、人間の倫理観は崩壊に向かっている』ことを示している。決して大げさではない。

 このエピソードは、そんな視点で読むと新たな発見につながることと思う。それではスタートだ。

 

 30代の男性A男は、とあるマッチングアプリで20代の女性B子と会うことになった。何度かメッセージのやり取りを行い、写真交換も行い、一度電話で話もしていた。初回は、昼間にカフェでお茶をした後、気が合えば周辺の他の場所も一緒に散策する予定である。そして待ち合わせ場所で無事対面した後、二人はカフェに移動した。

 このカフェは、入口前のレジで注文してから席に移動するタイプである。A男はB子に「お先にどうぞ」と順番を譲ったのだが、この時にB子は少し驚いた表情をした。

(※この時のB子の驚いた反応が、後のB子の行動を表すカギになっている)

 それぞれ飲み物を注文してから二人は席に着いたが、B子の様子がおかしい。A男とほとんど目も合わせず、ずっとスマホをいじっている。A男が何を話しかけても、気の抜けた返事しか返ってこない。こんな調子が20分、30分経っても続き、全くラチがあかない。

 A男は、「会ったばかりで、B子さんはまだ緊張しているのではないか」と思い、カフェを出てすぐ近くの大きな公園を散策することを提案。B子は了承し、二人はカフェを出た。

 この公園は、敷地も広く、非常に有名な公園で、たくさん散策するポイントがある。明るい陽射しが差し込み、散策するには心地よい陽気である。A男とB子は、最初は普通に世間話をしながら歩いていた。しかしこの後B子は、人間としての常識が欠落した突拍子もない行動に出る。

 歩く速度を不自然に速めて歩き始め、A男を置き去りにして単独行動を始めたのである。貴重な掲示物が並んでいる小屋、明るく咲き誇る色とりどりの花、美しい池の水面上にかかっている橋・・・B子は好き勝手に動き回って、もうA男が見失う距離まで遠のいていた。

 A男は、B子は自分に興味がないのが明らかだと感じた。一応メールと電話をしてみたが連絡はつかず、これでA男とB子の出会いは終わった。

 

 さて、このエピソードを読んで、読者のみんなはどう思っただろうか。読み取る視点については冒頭で述べた通りだが、もう一点、見落としてはならない重要な視点を記載しておこう。

 それは、人生において「逃げずに向き合わなければならないこと」「何をおいても逃げるべきこと」の二つがあり、その見極めが非常に重要だということだ。

 人間の気質は人それぞれ違うものだが、無理をして何事も我慢してしまう気質の人というのが一定数いる。その多くは真面目なタイプの人で、勉強や仕事で燃え尽きてしまったり、悪い環境で働き続けて心身を病んでしまったり、家庭の中で仕事や子育てを頑張りすぎてしまったりする人などが多い。そういう人には、何事も気楽に構えて、時には目の前のことから無理せず逃げることを助言することが有効なことが多い。

 しかし、この「無理せず逃げていいよ」というアドバイスは、言う相手をよく注意しなければならない側面がある。楽観的すぎる傾向があり、自分勝手で、周囲の迷惑など顧みないような気質の人には、「無理せず逃げていいよ」などのアドバイスは、全くの逆効果に働くことがある。逆効果とは、もう自分の気分で全て、気が向かないことから逃げ続けて、最終的には全く人徳が積み上がることなく能力が皆無な人間に育ってしまう。

 では、「何をおいても逃げるべきこと」とは一体何だろうか?

 災害、犯罪に遭いそうな時、DVを行う配偶者と暮らすこと、極度の長時間労働などで体調を崩す可能性のあるブラック企業で働くこと、などが挙げられる。

 では、「逃げずに向き合わなければならないこと」とは一体何だろうか?

 数多くあって挙げきれないが、どんな人間関係も築く際には、逃げずに向き合うことが必要なのは多くの人が理解しているだろう。自分なりに充分向き合い、それでも「この人とは理解し合えない」と感じたら、一定の距離を保ちつつ付き合うということも大切だ。

 

 A男とB子の話に戻そう。なぜA男とB子は、良い関係を築けなかったのだろうか。よく冷静に読み込めば、問題点はすぐにわかる。

 A男は、おそらくB子の異変にすぐに気づいて、一生懸命何とかしようと行動している。カフェを出て、公園を散策することを提案している。

 B子の場合は、良い関係を築くために一生懸命何か行動していただろうか?エピソードを読む限り、何もしていないに等しい。これでは良い人間関係など築けるはずもない。

 一つ読み取れることとしては、おそらくB子は、A男が自分のお茶代も払ってくれるものだと思っていた可能性が高い。なぜなら、席に着いてすぐに、B子はスマホばかりいじってコミュニケーションを放棄しているからだ。その後の公園での身勝手な行動は当然問題外だ。

 たった一つ、自分の思い通りにならなかっただけでこんな行動に出るのは、幼児がお菓子を買ってくれなかっただけで店内で泣いて騒ぐのと同レベルだ。幼児並みに幼く、クズと言っていい。

 

 そろそろまとめに入ろう。

 良い人間関係の構築は、お互いの努力と歩み寄りが必要である。これは基本だ。そして、現状のマッチングアプリでは、まともな人の常識的な価値観と行動が通用せず、逆に人間的に問題のある人が身勝手に振る舞って野放し状態になっている面もある。

 A男とB子の場合は、会う前にどんなメッセージをやり取りしていたのかは不明だが、電話で会話していたこともあり、それなりに事前のコミュニケーションは取っていたと思われる。それでもこんな結末を迎えるのだから、マッチングアプリのように対面していない状態で相手の人間性を見抜くのが、いかに難しいかといえる。

 マッチングアプリで人と出会うのは、良いこともあるが、多くのリスクもある。それでも、B子のように自己中心的で幼い人間にならないよう、常に自分を磨いていれば、必ずそういう部分に着目してくれる人はいる。

(作・イキルちえ)

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「女性だから」という理由で、男性より不利な扱いをされたエピソード(女性差別・男性差別)

 さて、みんなはあからさまに自分より他人を優遇されたら、どんな気持ちになるだろうか。

 あなたが女性だとして、「〇〇さんは男性なので、〇〇さんを優遇しますがよろしいですか?」と面と向かって言われたら、どのような気持ちになるだろうか。

 あなたが男性だとして、「〇〇さんは女性なので、〇〇さんを優遇しますがよろしいですか?」と面と向かって言われたら、どのような気持ちになるだろうか。

 このエピソードは、あなた自身がこの人物になったと思って読み進めてほしい。

 

 A子(29歳)は、とある研修施設に1ヶ月間通うことになった。A子は子育てをしながら仕事をしており、その仕事はかなりハードなものである。その合間に1ヶ月間、どうしても必要なもので研修に行くことになったのである。

 幸いにも子どもは面倒を見てくれる身内が見つかったが、問題なのは、自宅から研修施設まで往復5時間かかるということだ。そして、ただでさえ慣れない場所の研修のストレスがある上、なおかつ毎日研修後のまとめ作業をやり、なおかつ普段やっている仕事も少しずつ進めなければならない。あなたはこの過酷さが想像できるだろうか?

 しかし幸いにも、数は限られているが、研修施設が近隣のビジネスホテルを用意してくれることになっている。研修が決まった人から順番で研修施設が確保してくれることになっており、早い段階で研修が決まっていたA子は、ビジネスホテル宿泊ができることになった。これで往復5時間の移動はしなくて済むし、なんとか研修中は体と心を休めることができそうだ。

 ところが数日後、研修先からA子に、耳を疑うような内容の電話がかかってきた。

「もしもしA子さんですか?今度の研修についてのご相談なんですが、ホテル宿泊ではなく、ご自宅から通っていただくことは可能ですか?

A子「え?どうしてですか?」

「いや、他に2名の研修参加者がいらして、若い学生さんなんですが、男性ということなんで、このお2人をホテル宿泊にさせてあげたいと思いまして」

 

 この電話のやり取りを読んで、あなたはどう思っただろうか。あなたがA子の立場ならどうするだろうか。

 重ねて言うが、A子は子育てをしながら別の本業の仕事(かなりハードな)を持っており、自宅から研修先まで往復5時間かかるという状況である。要は、人並み以上に大きな負担と責任を抱えているのである。そして、先にホテル宿泊が決まっていたのはA子である。ところが、それを性別の違いだけで不利な扱いをされそうになったという事案である。

 このエピソードの続きとしては、A子は研修先からの「自宅から通ってほしい」という提案を5時間かかるという理由で断っている。あくまで提案であって、強制ではなかったというのもある。そして研修も無事終了している。

 このエピソードのように、男性であっても、女性であっても、性別だけが理由で不当な扱いを受ける可能性は様々な場所である。このエピソードはあえて、オレなりのまとめ、総括はしないので、読者の皆さん自身が問題を感じ取り、今後生きる上での知恵として役立ててほしい。

(作・イキルちえ)

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現代日本は女尊男卑なのが決定的(統計に基づいた視点例)

 さて、みんなは統計学を少しでも学んだことがあるだろうか。今日は、統計を少し変わった側面から読み取り、現代が“女尊男卑の社会”であることが決定的といえる事象を解説する。

 最初に、読者のみんなは佐藤舞さんという人物をご存じだろうか。この方は通称“サトマイ”と呼ばれている人で、データ分析やマーケティングを行っている会社を経営している専門家である。まだ若い女性で、統計やデータ分析のプロである。さらにyoutubeでも独自の視点と分析で多数の動画を公開している。

<参照元:https://www.youtube.com/@satomai811>

 その内容は、企業運営や商品開発などの専門向けのものから、教育、インターネット、アダルトの分野に至るまで、実に幅広い層に根拠と説得力のある内容を提供しているものだ。そしてサトマイ氏は26歳の時に起業し、人並み以上の努力をしたであろう過程を経て、現在の地位を築いている。しかも統計やデータ分析が専門にも関わらず、学生時代は数学が苦手だったとのことだ。

 これだけで、サトマイ氏が人並み以上に努力し、その苦労も人並み以上であったことは容易に推測できる。

 

 ここからさらに本題に切り込んでいく。

 サトマイ氏は、まだ若い女性だ。(正式公開はされていないが2024年時点で30代前半のようだ)しかも、普通の人が簡単にはできない仕事、専門性を身に付け、なおかつ起業して働くのは、一般の会社員として働くより大変なことだ。

 人並み以上に茨の道を歩むことは、それだけ立ちはだかるハードルは高い。担う責任の大きさは段違いで、強い意志と自己管理能力は必須だし、他者からいわれのない差別をされることだってある。他人とは違う特殊な人生を歩めば、性別や年齢を指して差別的な扱いをされたりすることは現代でもいくらでもあるのだ。

 もし現代が本当に、表向きには言われている男尊女卑の社会(男性が優遇され、女性が低い扱いをされる社会)だったなら、統計が専門で女性のサトマイ氏が、男尊女卑を証明し、正当なデータを用いて問題定義をするような場面があってもおかしくない。

 ところが・・・。

 サトマイ氏がYoutubeで公開している動画は非常に多数あるにもかかわらず、男尊女卑社会であることをテーマにしたものは一つもない。さらに別チャンネルの動画においては、「私は女性に生まれてよかった。居心地良すぎる。生まれ変わっても男にはなりたくない」と語っている。

 さらに同動画内にて、2023年に島根県の道の駅に設置されて問題視されたダンボール授乳室のことについて、「無いよりいいじゃないかと思う」と発言している。

<参照元:https://www.youtube.com/watch?v=mQFr7EFJQgw>

(上記発言部分は、17:15と19:10)

 この事実は、非常に大きな説得力があり、現代は男尊女卑ではなく、明らかに女尊男卑社会であることを決定づけるものだ。

 もちろん、一人の人間の発言、思想、人生だけで、社会全体の風潮を完全に正しく指し示すことはできるものではない。さらに、サトマイ氏がYoutube動画で、自らの思想全てを発信していると断言はできないし、公の場で自らの経験を全てさらけ出す人はほとんどいない。そこは考慮する必要がある。

 だがしかし。

 統計のプロで女性であるサトマイ氏が、男性が優位な社会であることを示す動画を一つも公開していないこと。人並み以上に努力し、苦労もしたであろう人が「女性に生まれて良かった」と感じていること。島根県のダンボール授乳室について、それ自体は問題ではなく「無いよりいい」と感じていること。これらの事実は非常に重みがある。

 さらに言うと、この推論は、いくつかの種類がある統計学の中でも、ベイズ統計学の考えに基づいている。ごく簡単に言うと、ベイズ統計学は、他の統計学よりも過去の経験や主観の部分を許容しているものだ。この記事でいうと、データサンプルはサトマイ氏一人と非常に少数なのだが、

『少数派に属する人生を歩むと、その苦労は人並み以上に大きなものになる』

『起業をするのは大多数が男性である』

『年齢が若い時期に人生に苦労を伴うと、性別を指した差別的扱いをされることは多数ある』

 こういった事象はもう昔から大多数の人が発信していることであり、統計を取るまでもなく歴然としている。この背景があるので、サトマイ氏の発している言葉は非常に説得力がある。

 

 いかがだっただろうか。今日の内容は、現代社会の真の姿を捉える一つの視点である。

 世の中には、人生の模範となるような素晴らしい人物がたくさんいる。サトマイ氏もそのうちの一人だ。そういう人物はなにも著名人だけとは限らない。名前が知られていなくても、影で社会や人を支えて生きている人はたくさんいる。読者のあなたの身近にもきっといると思う。

 そして、人間社会の根源的な価値観として、“男性だけが優遇される”“女性だけが優遇される”こういうことはあってはならない。

 男性も女性も大切にして生きやすい社会を作ることが、全ての大人の責務である。

(作・イキルちえ)

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あなたの主感情は「怒り?」それとも「ハッピー?」(心の健康、ライフワーク、フェミニズム、男女平等の視点から分析)

 さて、みんなは自分自身の“怒りの感情”をコントロールできて生きているだろうか。今日の記事は、先に結論を書いてしまうが、『怒りに身を任せるとロクなことにはなりません。だから、自分の感情を見つめ直して生きましょう』というごくシンプルなものだ。実際、非常に多くの事柄は、これで片付いてしまう。だがこの一言で終わらせても仕方ないので、テーマを絞って分析して記述する。

 そこで“怒り”という人間の感情による表出行動を分析しつつ、それが社会に与える影響の考察を行い、「男女の問題、ジェンダー、フェミニズム」に焦点を当てる。

 世間は相変わらず、男女の問題や争い事で常に騒がしいものだ。そして、「男性の、女性に対する不満」「女性の、男性に対する不満」は、双方になかなかわかり合えないまま時代は進んでいる。かつての男性優位社会から様々な変遷を経て女性への人権意識も高まり、男女平等を通り越して女性優遇社会へと傾きつつある。フェミニスト、ツイフェミという言葉、存在も広く世の中に知れ渡るようになっている。

 では今後、フェミニスト、フェミニズムのような女性の権利や地位向上を目指す活動が同じ方向性を目指す人以外の人にも受け入れられて浸透するだろうか?

 断言しよう。

 現状のままでは100%それはない。

 

 それはなぜなのか。まずは、以下の記事が参考になるものだ。

<参照元:https://president.jp/articles/-/40982「完全に私怨です」上野千鶴子はなぜフェミニストになったのか(プレジデントウーマン)>

 上野千鶴子氏は日本のフェミニストの代表的な人物だが、上記記事を読んでわかる通り、“怒り”という感情を主の原動力としている。怒りの矛先は、ほぼ全ての男性を指している。そして、この傾向は他のほとんどのフェミニストも同様である。何事も、どんな集団においても、代表者の感情というものは、属する他者や仲間などに確実に伝わる。

 ここで非常に重要な点を挙げておく。怒りという感情が第一の主原動で物事を見ると、人間は平等的視点を見失うのだ。これはほとんどの人間に当てはまるといってよい。

本例を含めて、下記にいくつか例を記載しよう。

①フェミニスト代表者『怒りを主原動に活動、平等的視点がない』

※この結果、他のフェミニスト『怒りを主原動、平等的視点がない』

※総合結果『平等的視点がないために正確性を欠き、人の信頼を得られない』

②子育てする親『明るく健康的な状態で子育てをする』

※この結果、育てられる子ども『明るく健康的に育つ』

※総合結果『親子共明るく健康的』

③子育てする親『感情が不安定で常に怒る』

※この結果。育てられる子ども『感情が不安定で常に怒る子どもに育つ』

※総合結果『親子の関係悪化や、子どもが周囲の人と良い人間関係を築けない等が想定される』

④会社の社長『独善的で横暴で社員を大切にしない』

※この結果、働く社員『独善的、横暴、仕事仲間や顧客などを大切にしない』

※総合結果『社員のモチベーション低下や離職率増加等で、会社の業績が低迷する等が想定される』

 このような結果になる。

 フェミニスト、フェミニズムについて一つ補足するが、“ツイフェミ”という存在をご存じの方も多いだろう。ツイッター(現X)上でフェミニストを名乗り、個人で意見を発信している人達のことだが、これも既存のフェミニストの特徴を受け継いでおり、“怒りを主原動に活動、平等的視点がない”特徴は全く同じである。匿名で発信できて、かなり自由に発言できるというSNSの特徴があるので、より怒りの感情が増幅しやすくなる。すると結果的に、平等的視点、正確性、冷静さを欠くことになるので、ますます世間の人の反感を買い、真の意味でのフェミニズム、男女平等からはかけ離れていくことになる。

 一つ参考までに、現状のフェミニズムについて冷静に客観分析した記事を紹介しておこう。一見雑多な文面だが、『代表者の感情というものは、属する他者や仲間などに確実に伝わる』という現状の構図をわかりやすく表しており、興味深く読めるものだ。

<参照元:https://anond.hatelabo.jp/20210905025143「ツイフェミまじ迷惑」(はてな匿名ダイアリー)>

 

 次に、“怒り”という感情について。

 人間の感情は様々な種類があり、誰にでも怒りの感情は沸き起こる。そして、人間が意を決して大きな行動をする時、怒りは重要かつポジティブな原動力にもなるものだ。怒りの感情を否定する必要はないということである。

 例えば、夫婦関係が悪化して生活の危機に陥り、離婚を決意したとしよう。何度も話し合い、離婚調停や裁判を行い、引っ越しや転職をしたり、様々な出来事を乗り越えなければならない場面が訪れる。こういう時には、離婚相手に対する怒りの感情は、誰しもが持つはずだ。その怒りの感情が大きなエネルギー源となり、離婚して新しく生活を築く力に繋がっていくものだ。

 こういう“怒り”を元にした局面は、生きていればほとんどの人が経験する。

 だが、大切なのはこの後だ。

 自分が抱えた怒りの感情とどう向き合う?どう処理する?

 これは、人間が社会的な生物である以上、全ての人間が一人一人意識してやっていくしかない命題だ。自分自身の感情と冷静に向き合い、自己の物の見方を客観視していくしかない。

(作・イキルちえ)

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「困難女性支援法」がバッシングされる理由

 さて、みんなは「困難女性支援法」という法律が2024年4月から施行されるのをご存じだろうか。(正式名称:困難な問題を抱える女性への支援に関する法律)今日はこのことについて簡潔に述べていく記事である。

 この困難女性支援法は、発表されてからツイッター(現X)などをはじめ、ネット上でかなり批判(誹謗中傷のようなものも含め)されている。困難女性支援法の詳細内容や、どのような批判が起こっているのかは、詳しく書くと長くなるのでごく簡単にまとめると以下のようなものだ。

 困難女性支援法とは、『「性的な被害、家庭の状況、地域社会との関係性その他の事情」により困難な問題を抱える女性の福祉の増進を図る。』ことを目的とした法律である。

 そして、問題点や批判の内容としては、主に以下のような点が挙げられている。

①どんな女性を対象にどこまで支援を行うかなど、境界線が不明瞭で、弱者ビジネスを増長させるという指摘

②年齢、国籍、障害の有無などを問わずに支援対象にしている所

③売春や性の視点に関する問題(主に、女性が売らなきゃ男性は買えないという指摘)

④colaboの不正会計問題

(colaboとは、虐待や性被害などを受けた少女達の支援を行っている一般社団法人で、代表理事の仁藤夢乃氏が困難女性支援法の有識者会議構成員にも名を連ねている。このcolaboが、東京都監査委員の調査を受けて不正な経費計上を行っていたことが発覚して騒ぎになったもの)

 概要としてはざっとこんな感じである。一応以下に三つ参考URLを記載しておくが、調べればもっと多くの有意義な情報はあると思うので、興味があればみんなも探してみてくれ。

<くつざわ亮治氏ブログ「困難女性支援法が激ヤバだった20230116」>

<【どうして女性支援の政策が必要なのか】NPO法人ウイメンズアクションネットワーク>

<困難な問題を抱える女性への支援のための施策に関する基本的な方針(厚生労働省)>

 この困難女性支援法は非常に多々問題があるのだが、わかりやすく記載していこう。

 例えばみんなは、こんな状況に置かれたらどう思うだろうか。

 

 あなたは職場で暴力を受け、瀕死の状態になり、今すぐにでも救急車を呼んで病院に連れていってほしい状態だとする。ところが、隣の職場で働く人が「働き過ぎて疲れたから食べ物持ってきてよ」と訴えている。すると周りの人達は、隣の職場の人に次々と食べ物を運び手助けを始めた。瀕死のあなたには何もしてくれなかった。

 

 困難女性支援法に対して起こっている批判の状況、今の世間の実情は、こういう構図なのだ。

 現実的には、均等なペースで全ての人を助ける策を行うのは非常に困難だ。医療の世界ではトリアージ(傷病の緊急度や重症度に応じて治療優先度を決めること)によって治療が進められるが、この困難女性支援法は、これまで支援が手薄だった部分を改善して、新たな形で施行されたものである。(具体的には、売春防止法及び婦人保護事業から課題を抽出して練ったもの)

 しかし、現状の女性支援策というのは昔に比べて非常に手厚くなっている。逆に、男性特有の大きな社会問題は数多く放置されているのが現実だ。これに加えて、困難女性支援法を施行するにあたって、「なぜ男性支援を放置するのか」という明確な理由が一切述べられていないのが特に問題で、これが特に炎上のきっかけになったと考えられる。

「この女性支援はこれまで実現できなかった重要なものなので行いますが、必ず男性に必要な緊急的な支援も〇〇までに必ず行いますから、すみませんがもう少しだけお待ちください」といった謙虚さのある理由を発表していればだいぶ違ったのだが。(それでも批判はされるだろうが)

 

 最後に、放置されている男性の深刻な問題の統計データをいくつか紹介しておく。こういった問題は非常に数が多いのだが、ここでは三つに絞って紹介する。

①ひきこもりの男女割合(男性6割、女性4割)

<参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000073259.html(NPO法人ニュースタート様)>

②ホームレスの男女割合(男性9割以上)

<参照元:https://www.mhlw.go.jp/content/12003000/001089861.pdf(厚生労働省)>

③自殺者数の男女割合(男性約7割)

<参照元:https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/jisatsu/H29/H29_jisatsunojoukyou_01.pdf(警視庁)>

(作・イキルちえ)

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