生きる知恵

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「今まで大丈夫だったから」という考えを捨てる(生きる知恵の基本)

 さて、みんなは「今まで大丈夫だったから、これをやっても平気だろう」と考えることがあるだろうか。今日の記事は、生きる上での知恵になるごく基本的で、なおかつ実践もしやすいものだ。頭の隅の引き出しを開けて軽く投げ入れる位の気持ちで読んでほしい。

 

 人間の思考の癖というものは様々にあるが、それらの一つに、『人間は、過去の学習、体験から学んだことで物事を判断している』というものがある。以下のWEBサイトが非常にわかりやすく解説しているので紹介しておこう。

 

<参照元:脳が導く瞬間の判断:直感のメカニズムとその活かし方(CENTAN)>

 

 これは脳科学の基本にあたることだ。逆に言うと、『自分が体験していないこと、あるいは今見えていない部分から、予測をして行動することは難しい』ということである。そのおかげで、「今まで大丈夫だったから、これをやっても平気だろう」と無意識に考えてしまうことは誰にでもある。

 非常に単純な話ではあるのだが、この思考の癖は、日常生活の至る所で影響を与えている。そして、日々のちょっとしたトラブルや事故は、この思考の癖が大きく関わっていることが実に多い。

 そこで以下に、「今まで大丈夫だったから、これをやっても平気だろう」という思考が起こすいくつかの事例を挙げる。これはどこにでもあるような日常的なものばかりである。

 

①ほんの2分ばかり少し片づけをする間、3歳の子どもを小さめのソファーに座らせていた。しかし2分後にソファーを見ると、子どもはソファーから転落して、おでこを床にぶつけて泣いてしまった。

(今までは大丈夫だったが、子どもはオムツが取れたばかりであり、トイレに行きたくなって、自分でトイレに行こうとして大きく体を動かしたことにより、ソファーから転落)

 

②とある40代の男性は、毎週ゴルフに行っている。この日もいつも通りゴルフ場で仲間達とゴルフを楽しんでいたが、スイングしようと体を捻った時に腰を痛め、ぎっくり腰になってしまった。

(今まではこんなこともなく大丈夫だったから)

 

③とある70代の女性は、いつも通り自転車でスーパーまで買い物に行った。しかし、やや見通しの悪いT字路を曲がった瞬間にバランスを崩して転倒し、足を骨折してしまった。

(今まで自転車に普通に乗っており、このような動きもしても大丈夫だったから)

 

 似たような経験をしたことのある読者の方もいるのではないだろうか。

 どのような年齢の人、立場の人でも、こういったトラブルはいつでも起こり得る。ただし、あえて挙げるなら、高齢者の人はより注意が必要だ。「今まで大丈夫だったから」という思考は、それまでの本人の学習や経験が生み出すわけだが、年齢を重ねた人ほど、この“過去の蓄積”に頼る部分が大きくなる。

 それに加えて、人間は誰でも加齢により衰える。それを認めたくない気持ちも作用するので、「今まで大丈夫だったから」という単一の判断に頼りがちになるからだ。

 もう一点、高齢者の人が生活をする上で注意したいのは、『今まで大丈夫だったことができなくなる“その瞬間”はいつ来るのかが、非常に予測しにくい』という面がある。(この部分は、子どもが大体何歳から何ができるようになるのかが判断できる部分とは、決定的に異なる点である)

 そういった意味でも、自転車や車の運転、激しい運動など、時には命に関わる危険を伴うことは、自分の体の具合を早め早めに先回りして判断し、それらを辞めることも必要になってくるだろう。

 

 逆に、子どもの場合は、積んでいる経験は大人より少ないわけだが、「今まで大丈夫だったから、これをやっても平気だろう」と考える思考の癖は、大人と同様である。周囲の大人が、安全に充分配慮した環境を用意することが、まずは最も重要だろう。

 上記に挙げた事例①は、3歳児がソファーから転落してしまったものであるが、子どもの成長(発達)は早い。「もうそろそろこれができそうだから、こういう対策をしておこう」という事前予知は大切だ。

 もちろん、子どもでも高齢者でもない世代の人にとっても、「今まで大丈夫だったから」という考えに囚われ過ぎないことは重要だ。物事の事前予測は実際には難しいこともあるが、「過去の学習や体験で知っていることだけで判断していないかな。もっと他の考えや方法はないかな」と考える習慣を持つだけでも、かなり生活の質は向上するだろう。

(作・イキルちえ)

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