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子どもがYouTuber(ユーチューバー)をやる時に知っておきたい、子どもの人権の視点

 さて、みんなは子どもがYouTubeなどの動画に出ているのを見てどう感じるだろうか。今日の記事は、子どもの人権に関わる内容だ。「こういう視点を頭の片隅に持っておくと気付くことがあるかもしれない」という副次的なものなので、のんびり気軽に読んでもらえればと思う。なお、近年は動画に子どもが出てくることは全く珍しくないのだが、この記事で扱う内容は「子どもが主人公(チャンネル投稿主)として発信されている動画」を指す。例えば、「家族全員で旅行に行った動画で、その一員として子どもが映っていた」というような、構成員としての子どもを指すわけではない点は留意しておく。

 

 子どもがYouTubeの動画として登場するものはいくつかある。最も有名なのは「ゆたぼん」ではないだろうか。学校に行かない不登校であることをウリに、独自的なチャレンジ活動を行い、度々ニュースになることもあった人物である。

 この他に、難病を患っている女の子の「りおな」も知名度がある子どもだ。大人顔負けの幅広いテーマの動画を投稿しており、トーク力とユーモアの他、両親との微笑ましいやり取りが人気を呼んでいる。以下二つは、上記2名の動画の参照リンクである。

 

<参照元:https://www.youtube.com/@yutabon_youtuber/featured>

<参照元:https://www.youtube.com/@chiirio/featured>

 

 ゆたぼん君については、数年前は父親が動画作成や本人のチャレンジに関わっていることが公に明らかになっており、時にはトラブルを招くこともあってニュースに登場することもあった。りおなちゃんについては、難病治療にかかる費用を自分で稼ぎたいという気持ちから、本人が望んでYouTube活動をやっていることが明らかになっている。

 

<参照元:【りおなちゃん】「自分で足の治療費を稼ぎたい」……7歳の秘めた思いに両親は? 再生医療を再開 心の支えはYouTube 『every.特集』(日テレNEWS NNN)>

 

 この2名は背景にかなり特殊な事情があり、一般の子ども達に当てはめて考えるのは難しい側面もある。そのことを前提とした上で、話を進めていこう。

 子ども自身が、自分で動画を作り、お金を稼いでいくことは、これからも徐々に増加していくことが予想される。なぜなら、“目の前に、子どもでもできるお金を稼ぐ手段がある”からだ。できる選択肢が目の前に転がっていれば、それに飛び付く人も出てくるという、ごく簡単な話である。

 子どもが主体的に動画で情報発信をする場合、親が管理して安全に発信できるようにすることは、ごく基本だ。上手く運用すれば、子どものさらなる可能性を開き、将来の仕事などに役立つケースも増えてくるだろう。

 注意点もいくつかある。

 子どもは、大人の想像以上に“親の顔色を伺い、感情を読み取り、親の望むように振る舞う”ことは、とても多いということは覚えておきたい。(昼寝の時間などにおいて、実際に子どもは起きているが、親が近づいてくるとわざと寝たフリをするという仕草を1歳になる頃から見せることがある)

 これは個人差もあるが、親子関係において刷り込まれている“子どもの質”である。

 さらに、「ラベリング理論」が関わる点も覚えておきたい。(ラベリング理論とは、簡単にいえば、人間の行動に対してレッテル貼りをすること)

 「〇〇ちゃんは、とても〇〇が好きなんだよね~」

 このように、親が、子ども本人の気持ちを代弁するかのように子どもに言い聞かせることで、本当にそれが事実かのように映ってしまう!(それはまやかしであることもある)これは一歩踏み間違えると、親が悪意を持って子どもを操作することに繋がってしまうので注意が必要だ。

 つまり、「〇〇君は、YouTubeでこういう動画を出すのが好きなんだよね~」と親が子どもに言い続け、操作し、動画発信をお金儲けにしてしまうということも可能な社会になっている。これはもちろん、子どもの人権の視点から、やってはならないことだ。

 子どもの成長(発達)は、大人が思っている以上に早い。社会の変化も目まぐるしく早い。常に子どもの声に耳を傾け、社会に転がっているもので何ができるようになっているかを常に知っておきたい所である。

 

 最後におまけを紹介して終えよう。

 埼玉県鶴ヶ島市では、高齢者宅のゴミ出しを中学生にボランティアでやってもらうという取り組みを行っている。これに対して、「子供を労働力として使うな」「ゴミ出し出来ない高齢者の世話は福祉の仕事じゃないのか」という批判が一時期巻き起こった。読者のみんなはどう思うだろうか?

<参照元:「中学生に働かせるな」ゴミ出しボランティアに異論 高齢者宅向けで募集、募集団体に意義を聞いた(JCASTニュース)>

(作・イキルちえ)

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