さて、みんなは普段TVドラマを視聴するだろうか。今日の記事は、近年増加している男性差別、男性蔑視、男女分断を助長するようなコンテンツを取り上げ、検証していく内容となっている。是非最後までお読みいただければ嬉しく思う。
最初に、読者のみんなは、以下のような題名の作品が次々に目に飛び込んできたら、どのような印象を受けるだろうか。
・OUT〜妻たちの犯罪〜
・私の夫は冷凍庫に眠っている
・子宮恋愛
・夫よ、死んでくれないか
・殺した夫が帰ってきました
受ける印象は、人それぞれ異なると思う。しかし、何らかの違和感や嫌悪感を覚える人は多数いるのではないだろうか。
上記タイトルを見てすぐにわかった人も多いかと思うが、これらは全て、元々小説やアニメ作品だったものをドラマ化して放送されたものである。特に、〈子宮恋愛〉〈夫よ、死んでくれないか〉の2作品は、2025年にSNSでも話題(炎上)になり、様々な物議を呼んだ。
小説やアニメなどは、内容によってはゾーニングやフィルタリングなどで販売箇所の制限や区分けがなされていて、一定の層にとって視聴にふさわしくない作品は目に届かないよう配慮がされている。
しかしTVドラマは別だ。テレビは誰でも視聴できる媒体であり、大々的に宣伝もされている。
ここで、結論も含めてはっきり記載しておこう。
「子宮恋愛」「夫よ、死んでくれないか」などの作品がドラマ化されて世に送りだされるのは、明確な“男性差別”“男性蔑視”である。さらには、男女分断を煽り、恋愛や結婚が難しい世の中になり、少子化も促進する。世の中のほとんどの人にとって、何一つ良いことはない!
その理由と対策をこれから記述していこう。
①人はどのように物事を受け取るのかという基本と、恋愛・結婚・少子化への影響
これは至って簡単な話だ。
人間は、その“瞬間”にある物に遭遇した時、まずは「視覚」で判断する。例えば、人通りの多い都心部のお洒落な繁華街を歩いていた時、ボロボロの恰好をした浮浪者が壁際に座り込んでいたら、どう感じるだろうか?その“瞬間”は、「うわ、ホームレスだ」と、驚き避けたい気持ちが沸き起こるはずである。
「汚いもののように判断しちゃいけないな」「どんな事情があるんだろう」「この人は行政の支援を受ける方法を知らないのだろうか」などと瞬時に冷静に考えることができる人は、ごくごく一部である。
つまり、「子宮恋愛」「夫よ、死んでくれないか」このようなタイトルの作品がTVドラマとして大々的に放映されれば、「女の性欲、托卵を正当化しているじゃないか」「死んでくれないかとは何事だ」という反発を招くのは、瞬間の視覚判断という基本から考えれば当たり前の話ということだ。
(注釈:〔子宮恋愛〕は托卵がテーマであり、托卵を美談化する内容となっている)
これらは、「女は子宮で恋をするほど低俗なのか。恋愛なんかしたくない」「結婚したら死んでくれなんて思われたくない、結婚なんか嫌だ」という、“引き金の元”になってしまいかねない。女性側から見れば、「女を低俗なもののように表現してバカにするな」という気持ちを持つ人もいるだろう。
このように、男女それぞれに、異性に対する気持ちをかき乱すような出来事は、恋愛・結婚を遠ざけ、少子化の要因にもなっている視点を忘れてはいけない。
さらに、これに関連するおまけを少し記載する。
1997年のこと。〔ストーカー 逃げきれぬ愛〕〔ストーカー・誘う女〕というTVドラマが放送された。
この放送後、実際にストーカーが増加したという話が一部である。これは統計データはないのだが、参考として、ストーカー規制法が施行されたのが2000年である。ドラマ放送後の1997年以降にストーカー被害が増加し、それが契機になって3年後にストーカー規制法が施行されたという憶測も成り立つと考えられる。
②ドラマ化される意味と、「女性がやるのは許される」社会
そして、もう一つ明確になっていることは、『女性差別を助長する作品はドラマ化されないが、男性差別を助長する作品はドラマ化される』という事実である。これはもう火を見るより明らかだ。
ドラマ化されるということの意味と影響をよく考えなければならない。これは、“その内容に正当性を与え、広く流布される”ということだ。
これはSNSなどでもよく揶揄されたが、「睾丸恋愛」「妻よ、死んでくれないか」などのような作品が小説やアニメに実在したとして、それがドラマ化することは、現状の日本社会ではまずあり得ないことだろう。
性に関わる体の部位(子宮)で恋愛をする行為、「死んでくれ」という排除願望を用いた表現が、正当性と共に世の中に広まる現実は、深刻な男性差別・男性蔑視である。
③ドラマ化される背景
これはごく当たり前のことなのだが、意外と見落としている人が多いので、是非知っておいてほしい。
これらの作品は、「男をバカにするドラマを作ってやる、よし、こういう内容にしよう」と言って一から作られて送り出されているわけではない。
例えば、2022年に放送された、NHK(連続テレビ小説・大河ドラマ含む)と民放キー局5社(日本テレビ・TBS・フジテレビ・テレビ朝日・テレビ東京)の新作連続ドラマの合計数は、119作品である。
<参照元:放送番組制作実態調査報告書(総務省 情報通信政策研究所)>
これに対し、2022年に出版された、小説(文芸書)とコミック(アニメコミック含む)の合計数は、約4万4千作品である。
<参照元:公益社団法人 全国出版協会・出版科学研究所〔出版月報2023.1月号〕>
全く比較にならない程の数の違いだ。小説、アニメ、その他書籍などの出版物は、膨大な数がある。
つまり、ドラマ作品に仕立てる材料を、テレビ局側が膨大な小説やアニメなどから探してチョイスしているわけである。実際の所、小説、アニメなどは、アダルトの分野も含めて、倫理的にかなりきわどい作品はいつの時代も多数ある。そこで、わざわざ以下のようなタイトル作品のものを、テレビ局側が選んでドラマ化している“意図”というものを、読者のあなたは感じ取れるだろうか?
・OUT〜妻たちの犯罪〜
・私の夫は冷凍庫に眠っている
・子宮恋愛
・夫よ、死んでくれないか
・殺した夫が帰ってきました
④まとめ、対策
世の中には、膨大な数の娯楽作品がある。小説、文芸書、アニメ、TVドラマ、映画、ゲーム、動画など、ジャンルも多数である。そして、オレ達人間は、外部から様々な影響を受けて生きていて、それは自身の言葉、行動、思考、感性、価値観に大きな影響を与える。
もし、目の前に、差別を助長するようなもの、倫理的に問題があるようなものが出てきたら、どうすべきか?いったん冷静に立ち止まり、「なぜこのようなものがあるのか?」と、背後の状況をよく読み取ることは忘れないでおきたい。場合によっては、そのものを強く批判する必要もあるだろう。こういう行動一つ一つが、見る目を養い、自分自身の幸せな生き方につながっていくものである。
最後に一つおまけを紹介して終えよう。以下のWEB記事は、男性差別を助長し、それを正当化することが明確なものの一つである。
<参照元:夫婦円満のカギは「旦那デスノート」!? 離婚カウンセラーが教える夫婦喧嘩で冷静になるための3つのコツ(Withonline)>
背後の状況をよく読み取り、見る目を養うという点では、うってつけの材料である。よかったら参考にしてほしい。
(作・イキルちえ)
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