さて、みんなはマッチングアプリが世間でどのように紹介されているかをご存じだろうか。今日の記事は、マッチングアプリの問題点を取り上げる第6回目である。
マッチングアプリは、恋愛や婚活のためのポピュラーな手段として利用されている。しかし、多くの問題も起こっており、有効な解決策もないまま放置されていることも多い。そのうちの一つに、『パパ活目的の女性が多数登録していて、まともに恋愛や婚活をしている人の弊害になっている』という点がある。
ほとんどのマッチングアプリは「何の目的で利用するか」ということを審査するシステムが構築されていない。プロフィール内容も本人次第でいくらでも詐称できるので、「会ってみたらパパ活目的だった」「詐欺の勧誘目的だった」などのトラブルが常態化している。
今日の記事では、パパ活女性がマッチングアプリに流れてくる原因になっている、ネット上の仕組みの例を紹介する。どんな内容かというと、「このマッチングアプリでパパ活ができますよ。パパを探している女性の皆さん、ここでパパ活をしましょう」と堂々と紹介している類のものだ。言うまでもないが、パパ活は売春を体のいい言い方に変えているだけの違法行為である。恋愛や婚活のために存在しているマッチングアプリでこの違法行為を行うことを紹介している事実を、問題点として認識している人も少なく、対策もないまま放置されているのだ。以下リンクはその例である。
<参照元:https://bossgoo.sakura.ne.jp/>
このWEBサイトはパパ活アプリの人気ランキングを紹介しているものだが、この中に通常のマッチングアプリが複数、堂々と紹介されている。ワクワクメール、ミントC!Jメール、PCMAXなどだ。つまり、「ここでパパ活をやるといいよ」というアドバイス対象として、マッチングアプリを紹介しているのだ。これに類似するような情報サイトは世間に多数あり、こういうものをパパ活に興味がある女性が目にして、マッチングアプリに流れてくる。マッチングアプリを正当に利用しようとしている人から見たら、迷惑この上ない。
<参照元:https://x.com/mitori_xxx/status/1719342541185941520>
そして二つ目の例だが、これはX(旧ツイッター)であるが、もうこのアカウントは凍結されていて、上記リンクをクリックしても閲覧はできない。凍結前に書かれていた内容としては、華の会メールというマッチングアプリを、パパ活女性のアカウントが「富裕層を探せる穴場のアプリ」などのコメントを添えて紹介していた。SNSでもこういう情報は氾濫しており、悪質なアカウントは凍結されることはあっても、また新たに似たような書き込み(ポスト)は出てくるので、まさにいたちごっこである。
こういった現状を、読者のみんなはどう思うだろうか。「マッチングアプリやネットの情報なんてそんなもんでしょ」と思う人もたくさんいるかもしれない。確かにそのようなドライな気持ちで冷静に判断することは必要だ。しかし、だからといって、放置して良いことではないのだ。
パパ活は恋愛や結婚とはかけ離れた行為であり、真剣に異性との出会いを求める人からしたら嫌悪感の対象でしかない。現状のマッチングアプリでは、男性が女性と会うことになったらお金を要求されたり、女性が男性と会う時に「いくらならヤラせてくれる?」と言われるような例が後を絶たない。
基本的にマッチングアプリは、リアルな出会いで恋愛や結婚をするのが難しい人が、第二の手段として利用する場合が多い。「リアルな場では難しいから、何とかここで恋人を作りたい」と意気込み、マッチングアプリで一生懸命活動し始め、その結果「お金目的」「体目的」という望んでもいない出会い方に遭遇する・・・。これは、非常に大きな精神的ダメージを受ける。決して軽く見てはいけない問題だ。また、本人のスペックの良し悪しも関係なく、かなり多様な人がこのような場面に遭遇している。
現状、特に若い世代の人達には、恋愛や結婚が難しい時代になっている。マッチングアプリのようなオンライン上の出会いが主流になるのは現代特有でもある。重要性が増すからこそ、真剣に恋愛や結婚を目指す人が使いやすい形にならなければならないし、利用する側も、現実の状況を正しく知ることも必要になる。
(作・イキルちえ)
こちらも合わせてどうぞ→<このブログの紹介>
その1はこちら→<マッチングアプリの問題点(序章)>
その2はこちら→<マッチングアプリの問題点その2(男女で利用目的が違い過ぎる)>
その3はこちら→<マッチングアプリの問題点その3(パパ活女性の大量発生)>
その4はこちら→<マッチングアプリの問題点その4(ブロックという行為)>
その5はこちら→<マッチングアプリの問題点その5(ドタキャン)>