さて、みんなは心身共健康な生活ができているだろうか。今日の記事は、若いうちから高齢者になっても、頭が活発で健康な心の状態を保てるよう工夫をするという視点でお届けする。是非楽しみに読んでくれ。
人間は誰でも年をとっても衰えていくものだが、常に体と頭を動かす習慣をつけておくと、老化や認知症などはかなり防ぐことができる。体も頭も動かさず、座ってテレビやネットばかり見たり、お酒ばかり飲んでいるような生活は、人間に必要な外部刺激が足りず、あっという間に老化を招く恐れがあるので、心身共健康な状態でいる方法は知っておきたい。
今回は、「体と頭」のうち、「頭」の活動をテーマに紹介する。つまり、知的活動といえる趣味を身に付けるというものだ。これは、若いうちから自然に興味を持って身に付いていることが望ましいが、年を取ってから始めても遅くはない。
まずは、以下の四つから、自分が一番興味を持てそうなものを一つ選んでほしい。
①読書
②楽器演奏
③絵を描く
④文章を書く
これら以外にも知的活動に該当するものは色々あるのだが、ベースはこの四つと考えてよい。なぜかというと、まずこれらは、(楽器以外は)準備の手間がそれほどかからないからだ。楽器は、費用、置き場所、住宅環境でかなり変わるので、やるなら自分の生活状況に合わせて選んでほしい。
さらに、これら四つは、他人が関わらずに自分だけでやることができる。これはスタートとして重要なポイントだ。そしてこの四つ以外でも、自分のやりたいものが見つかったらそれでもかまわない。
それでは以下段階的に説明していこう。
(1)週間スケジュール化
どれか一つ選んだら、それをいつやるかを“週間スケジュールに組み込む”ことである。
物事を自然に身に付けるために最も重要なのは、内容うんぬんではなく、“その時間を確保すること”にある。毎週日曜日の9時から11時、といったように枠組みだけ決めておいて、少しずつ進めて形にしていけば良い。まずは、『決めたスケジュール通りに動くことに慣れる』ことが一番の目的になる。
(2)成果を視覚化できるようにしておく
物事を楽しみながら継続するために重要なこととして、“自分ができたことをわかりやすく知ることができる”という形が必要である。例えば読書を趣味にしたならば、お気に入りの本を置く本棚には、特製のブックエンドを用意したり、リボンなどできれいな飾りつけをしたりと、簡単なことで成果を視覚化する工夫ができる。以下はその一例だ。
(AI作成イラスト)
細かいことのようだが、こういう工夫は非常に成果につながりやすい。人間の興味やモチベーションというものは、ちょっとした脳への刺激で溢れるようなエネルギーを生み出すものである。
(3)他者の評価を、どう取り入れるかを考える
趣味を続けていくと、演奏を他人に披露したくなったり、描いた絵を他人に見せたくなったりすることもあるだろう。これは自然なことだ。そういった際、考えておきたいポイントを述べておこう。
まずは、自分は「他者の評価をどう受けやすいのか」を、よく自分の経験を振り返って再確認してみよう。人間が社会的な生き物である以上、他者の評価は切っても切り離せないものだ。自分が、他人にどう言われようと好きなことに邁進できる性格なら、友達に見せたり、様々なサークルなどに足を運んで、好きなだけ他者に見せるのも良いだろう。楽器演奏、絵、文章と違って、読書は他人に見せるものではないが、世の中には「読書会」というサークルがあるので、そういった所で良い交流先が見つかったら、さらに彩りが増すだろう。
また、他者に自分の成果を見せることを習慣化させると、「良いモノを作らなければ」という心理状態が必ず生まれる。特に、ネット上で公開したりする場合は、時には心無いコメントが来たりする可能性もある。そういった面も知っておきたい。
人は、他人に対しては、好き勝手にモノを言えるものだ。最も大切なのは、“自分自身が好きなことを楽しむこと”であり、他人のご機嫌を伺うようになっては本末転倒だ。そのためにも、人に披露することを第一にせず、自分自身で“成果を視覚化できる土台”をしっかり作ってから、好きな趣味を楽しんでほしい。
最後におまけを一つ。ゲームのドラゴンクエストなどの作曲家として有名なすぎやまこういち氏(故人)は、ゲーム音楽を作曲するだけでなく、自分でもドラゴンクエストなどのゲームを自宅で楽しんでいたようで、実際にその場面がテレビでも放映されたことがある。(ソースは失念してしまい申し訳ない)また、カメラで写真を撮ったり、野球を見たりと多趣味だったことが知られており、亡くなる前まで元気だった模様だ。そもそも知的に聡明でなければ作曲はできないので、多趣味で知的活動に溢れていたすぎやま氏の生き方は、一つの参考になるだろう。
(作・イキルちえ)
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