さて、みんなは周囲にどんな人がいるだろうか。仲の良い信頼できる友人はいるだろうか。今日は良い人間関係を構築するための基本ともいえる内容をさくっと紹介する。
前提として、世の中は一つの決まった価値観で動いているわけではない。友達がたくさんいる人もいれば、全くいない人もいる。友達は絶対いたほうが良いという考えの人もいれば、ハナからそういう考えはしない人もいる。さらに、関係性の希薄な人やマウントを取ってくるような人は友達に入るのかなどの捉え方の問題もある。
しかし、ざっくり平均的に見れば、ある程度の人数の信頼できる友人を欲する人が多数派であり、その関係構築に苦労する人はそれなりに多いのではないだろうか。なぜなら、社会的動物である人間が特に恐れるものは“孤独”であり、孤独は精神や体に不調をきたすことは医学的に明らかになっているからだ。そう考えると、友達のような関係性の人は生きる上で貴重な存在といえるだろう。他にも、家族、恋人、仕事仲間なども大切な存在といえるが、この記事では「友達・友人」に的を絞り、上述した価値観の元に記述していく。
それではまず、『良い人間関係』とは、どういう関係性だろうか。
二つ挙げるなら、『幸福感をお互い感じることができる』『困った時に助け合える』が挙げられる。この二点が、生きることそのもののクオリティを上げることに繋がるものだ。
それでは、特定の人との関係を、『幸福感をお互い感じることができる』『困った時に助け合える』ように飛躍させるために、何が必要だろうか。人間関係を向上させるためには、どちらか片方ではなく、お互いの歩み寄りが必要なのは基本ではあるが、どちらか片方の大きなアクションで関係性が深まる場合が多い。その上で、この記事の目的である“大切なこと”を二つ挙げよう。
①「困った時にいつでも助けに行く」という姿勢
これは、非常に強力な信頼関係と生きる力を生み出す価値観である。出会ったその人、友達と、何度か交流し、お互いを少しずつ知っていく中で手応えを感じることができたなら、「困った時にいつでも助けに行くよ」とはっきり言語化して伝えたい。必ずや相手の心に響くはずだ。
助けるために「動くよ」と宣言している部分がポイントであり、積極的な行動力は、人の信頼を掴み取り、自身の能力を引き上げることにもつながる。この言葉・姿勢は、友人を“孤独の衣”から引き剝がし、精神や体に安定感をもたらす温かいスープのような役割を果たす。
大人になれば何事も自分で責任を持って行動するようになるので、ドラえもんのように頻繁に駆けつけて助けるということは基本的にはないだろう。それでも、仕事探しの時に一言だけ助言が欲しい時や、家族関係の悩みの際にあと一つだけ客観的な選択肢を知りたい時などはあったりする。そんな時にほんの少し力になれれば充分だ。
②プレゼントをする(他人のためにお金を使う)
人間が生きる上では、住処、食料、水、エネルギー資源、澄んだ空気、衣服、余暇活動などが必要であり、それら必要なことを手に入れるためにお金がある。そのうち幾ばくかのお金を大切な友人のために使うことがあったなら、その行為は“幸福感をお互い感じることができる”ものである。大金は必要ない。ふと思いついた時に行動するので充分だ。立ち寄ったお土産屋でハチミツを買ってプレゼントしてもよいし、仕事で使う事務用品を買っていた時に、逆立ちしているアライグマが刺繍されている愉快なハンカチなどを見つけたなら、プレゼントする価値が充分ある。
以上この二つの行動姿勢は、あらゆる人間関係を解きほぐし、あたたかい形に変えていくヒントになる。
そして、人間同士の関係を良好にするために、『対面で会い、言葉を交わす』ことは根幹になる。お互いの雰囲気、声の抑揚、考え方の違いを認め合いながら会話を交わすことは、人間としての社会性と幸福感を結びつけるからだ。
人間は誰でも、人柄が簡単にわかるほど単純ではない。コミュニケーションの質は時代と共に変化していくが、メールやSNSばかり眺めず、人に会うために足を動かして行動することは忘れないでおきたい。
(作・イキルちえ)
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