生きる知恵

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習い事やサークルに出会い目的で行くこと(恋愛、婚活)

 さて、みんなは恋人や結婚相手を探す際、どのような場で探すだろうか。現代は異性との出会いの場が少なく、恋愛や結婚が難しいと言われる。そこでよく言われるのが、習い事やサークルなどに行ってリアルの場で探すのがよいという意見である。これは確かに事実だ。マッチングアプリなどのネット上の出会いよりも、対面で確実に仲を深めることができる。

 だがその前に。読者のみんなは、以下のようなことを知っているだろうか。

 習い事とは、どんな種類があり、どんな人がどのような気持ちで、どんな苦労をしながら運営しているのか。サークルとは、どんな人の集まりで、どんな雰囲気で、どんな人がどのような思いで運営しているのか。

 おそらく、こういうことをよく把握した上で習い事やサークルに行く人は非常に少ないと思う。そして、“異性と出会うことを目的として習い事やサークルに行くとどうなるのか”それを含めて解説する。

 

 まず、習い事やサークルはどのような分野があるのか。主なものとしては以下になる。

[絵画][アート作品][茶道][陶芸] [外国語][料理][編み物][書道][手話]

[音楽分野](ピアノ、バイオリン、ギター、コーラスなど)

[スポーツ分野](スイミング、ヨガ、テニス、フットサル、野球、バレエ、体操など)

 続いて、習い事の運営スタイルとしては以下の①~③に分けられる。④はサークルの解説である。

①運営者が自宅または公民館などで開催

 運営者の個人的な趣味や副業で行うケースが大半で、小規模の場合が多く、1対1の場合も多い。スイミングやテニスのように広い場所と設備を必要とする内容を除いて、多くの分野はこの形態で行われることがある。

②株式会社が事業として開催

 街中でどこでも見られる形態。スイミング、英会話、テニス、ヨガなどの教室が多い。運営会社と運営スタッフの元管理されており、入会金と月会費を払うことで参加できる。

③カルチャーセンターが事業として開催

 ②の形態と区別が曖昧な部分もあるが、この記事では一応区別しておく。カルチャーセンターとは、『社会教育の機会を提供する民間の教養講座』のことである。運営元は場所により様々だが、株式会社が事業としてやっていることも多い。

④サークル

 公民館や体育館などの公共施設、公園、運営者の自宅などで活動している。友人知人の縁など、個々の経緯で集まって自主的に活動しているものが大半。分野は芸術、スポーツなどにとどまらず何でもあり。①の個人の運営者が行う小規模の習い事に近い形だが、習い事と異なるのは、収益や採算が第一ではなく、参加者が自主的に集まって楽しむことが第一となっている点である。

 

 以上である。

 これを踏まえて、恋愛や婚活を目的とした異性との出会いを、習い事やサークルに通うことで果たせるだろうか?ここからは、運営側の視点に立って解説していく。

 まず②と③の、株式会社やカルチャーセンターが運営する習い事から述べよう。これらの場所では、スタッフと講師が、講座の雰囲気が良いものになっているか、参加している会員に不審な所がないかを、常に厳しくチェックしている。入会、参加にあたっては「規約を守り、周囲に迷惑をかけないこと」などの基本的な契約書を必ず交わす。これらは至って当然のことで、会員からお金をもらって運営している責任がある。

 つまり・・・特定の異性ばかり気にしていたり、声をかけたりし続けていれば、それは100%すぐにわかる。輪を乱すような行為があれば、即強制退会になるであろう。

 ①と④の、小規模の習い事やサークルの場合も、基本的な傾向は同じだ。運営者は、会員が楽しく充実して過ごせているかを常に気にかけている。会員同士がお互い自然に仲良くなるのは良いとしても、輪を乱す行為に対して厳正に対処するのは、株式会社やカルチャーセンターと同様である。

 絵を描いたり、楽器を演奏したり、体操で体を動かしたり等、人間の健康と教養に役立つ活動が世の中にはたくさんある。そういう活動を支えているのが、習い事やサークルである。そして、そういう分野の活動を運営する人は、指導できるスキルを身に付けるまでに長い時間をかけた本人の努力の賜物がある。

 その積み上げたスキルを元に、運営者は、参加者や会員にその活動を楽しんでほしくて開催しているのだ。そこには、運営者にしかわからない大きな思い入れがある。

 そんな中、「異性と出会いたい」という全く違う目的の人が紛れ込んできたら?はっきり一発でわかるし、迷惑でしかない。

 まとめに入ろう。

 あえて強い言葉で断言する言い方をするが、異性との出会いを第一目的で習い事やサークルに行くのは絶対にやめるべきだ。ただでさえ出会いの少ない世の中なのにこれもダメなのかと思われるかもしれないが、人の集まる場所には、それぞれ決まった適正目的と提供内容がある。食事をするために美容室に行く人はいないだろう。

 ただし、自分が元々好きなものがあり、社会で余暇活動を楽しみたい気持ちがあれば、習い事やサークルには積極的に行くことは是非お勧めする。家族や友人など、決まった枠の人間関係以外の交流を持つことは、精神面の充足という観点でとても大切なことだ。その中で、偶然にも良い異性との出会いがあったなら、それは糸に導かれた幸運だったということだ。

(作・イキルちえ)

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