さて、みんなは恋愛で悩み事ができた時にはどうしているだろうか。どんな人に相談しているだろうか。世の中には実に多くの恋愛にまつわるエピソードや記事があり、恋愛相談を専門にしている人などが乱立している。この記事ではそれらの状況を分析して、恋愛に役立つようにまとめている。構成としては、
①他人の恋愛相談に乗ることの特徴と難しさ
②質の低い恋愛コンサルタント、自称恋愛アドバイザーなどが多数存在する理由
③恋愛相談と婚活支援は、騙される人がたくさんいる
④恋愛が上手くいく基本の3点
この四つである。よかったら気軽に読んでくれ。
①他人の恋愛相談に乗ることの特徴と難しさ
恋愛、男女関係で悩む人は非常に多い。どんなに社会が便利になっても、どの国、いつの時代も、これだけは永遠に変わることはないだろう。そして、恋愛に関する悩み事は、非常にニーズが多い。だからこそ、自称“恋愛コンサルタント”のような人間が雨後の筍(たけのこ)のように次々とあふれてくるのである。
さらに、読者のみんなも、世の中の恋愛に関する記事を読んだり、SNSなどで自称“恋愛のプロ”などの人が発言する言葉を読んだり、実際に恋愛の相談に乗ってもらったりする人も多数いると思うが、「なんか違う」「何言ってるの?」と思うことも相当あると思う。これらにはちゃんと理由がある。
恋愛相談でこうなってしまう理由の筆頭は、「言葉の意味・解釈が、人それぞれ異なる」という部分にある。さらに、その「分量の度合い」も、人それぞれ大きく異なる。これは、他の分野にはない非常に大きな特徴なのだ。
具体的な相談場面の例を挙げよう。例えば、交際中の異性が休日にあまり多く会う時間を取ってくれずに悩んでいる人がいるとする。これに対し、「言いたいことははっきり言った方がいい」という助言をしたとしよう。これに関わる状況、意味、解釈は、どうなるだろうか。
相談者「休日にはちゃんと会う時間を作ってほしい」
相談者の交際相手「会う時間作ってるじゃん」
※会う時間に対する意味
①数分お茶して話す
②公園で2時間程度過ごす
③ランチしてから買い物に行く
④お互いの家で半日程度過ごす
⑤丸一日遠出して遊びに行く・・・etc。
※休日の意味
①体を休める日
②洗濯をして掃除をする日
③自分だけの趣味をやる日
④恋人と過ごす日
⑤友達と遊ぶ日・・・etc。
※相手の「ちゃんと会う時間作ってほしい」に対する言葉の解釈
①「作ってるから問題ない」
②「ちゃんと作ってるのに、何でわかってること言うの?」
③「休日ごとに家でやらなきゃいけないことが違うからやりくりするよ」
④「え?足りなかった?ごめん」
⑤「え?足りなかった?こんなに時間取ってるのにワガママ言うなよ」・・・etc。
実にこれだけ、多種多様な状況、意味、価値観が発生する。上記例はごく一部であり、人によってもっと多くの状況も起こる。「言いたいことははっきり言った方がいい」というアドバイスの元、「休日にはちゃんと会う時間を作ってほしい」と相談者が実践した言葉の例だけで、これだけ多数の「言葉の意味・解釈、分量の度合い」が関わってくるのである。
こういう特徴は、恋愛で強く反映されるかなり特徴的な部分だ。(他の相談支援職でも含まれることはあるものの、ここまで強く反映されることは少ない)
例えば、「子どもが勉強できるようにするにはどうしたらいいか」という場面で、専門的に助言するという例を挙げてみよう。
この場合、子どもの性格、学校の成績、得意科目、苦手科目、家庭学習環境、家での過ごし方、学校での過ごし方、子ども自身の得意なことや苦手なことなどが、主たる課題になる。ここで使われるであろう言葉、「成績、算数、国語、社会、英語、睡眠、友達、塾、親、家庭教師、時間・・・」これらの言葉の意味や解釈が何通りも多様になることはほとんどない。それぞれに確固たる決まった意味がある。
さらに、恋愛という行為は、極めて“主観的”な要素が非常に強くなる。「これが好き」「これが嫌い」「ああしたい」「こうしたい」といった、本人の感覚を主とした感情だ。これを客観的に役立つよう分析して、相談者に役立つよう指し示していくというのは、かなり熟練した腕が必要になる。
以上ここまで、恋愛相談の特徴と難しさを挙げてきた。つまり、恋愛、人を好きになる感情というのは、一見とてもカジュアルで気軽にできる印象を受けるのだが、専門的に深く分析して助言するという視点で考えると、実は非常に難しく、偏らない多様な視点が必要なのである。他の相談支援職と比べると、実は結構難易度が高いものである。
②質の低い恋愛コンサルタント、自称恋愛のプロなどが多数存在する理由
まず最初に、“質の高い職業”とは何なのかを定義しておく必要がある。この定義とはおおまかに以下の三つである。
(1)国家資格化されていること
(2)確固たる職業として社会に認知されていること
(3)素人がただ名乗るだけでできる代物ではないこと
恋愛におけるアドバイザー職は、国家資格は存在しない。唯一、日本恋愛結婚コンサルテーション協会という社団法人がいくつか民間資格を発行しており、専門資格といえる存在はこれのみである。が、この法人が独自に発行している民間資格であって国家資格ではないので、相談者にとってどこまで役立つかは考慮しておく必要がある。
そして、ネット上には山のように“自称恋愛コンサル”などがあふれているわけだが、これらは自分で名乗っているだけなどの素人も大量に含まれる。上記に挙げた民間資格取得者が素人よりも質が高いとするなら、自分で名乗っているだけの素人の方の人数がはるかに多数になる。主にこういった背景で、質の低い恋愛コンサルタントが大量に存在する。
これに加えて、恋愛に関するアドバイスを他人にする時は、コンサルタント本人の経験と価値観が非常に強く表れる。男女の視点を平等かつ冷静に捉えて、相談者が受け止めやすいよう助言できるのが本物のプロだが、残念ながらそういう熟練したスキルを持っている人はほんのわずかだ。場合によっては、かなり偏った差別的な思想を押し付けるコンサルタントもいたりするので、注意が必要である。
自分の経験がそのまま他人に当てはまることは、恋愛ではかなり少ない。人間の感性、外見、価値観は無限に多様だからだ。自分が経験して成功したことを、アレンジせずただそのまま語っているアドバイスは、恋愛で困っているほとんどの当事者にとっては大抵無意味になる。
さらに、男女どちらかの立場(多くは自分と同じ性別)に片寄り過ぎてアドバイスをしてしまう自称恋愛コンサルタントもかなりの数存在する。恋愛相談では、男女平等の高度な視点と、男女の生物学及び心理学的な知見が求められる。
ここで、おまけを二つ掲載しておこう。
一つ目は、恋愛コンサルがどういう仕事なのかを、わかりやすく客観的に紹介している記事だ。
二つ目は、電話で行う恋愛コンサルを男性Youtuberが実際に受けた様子が紹介されている動画だ。コンサル時の様子の音声がそのまま公開されている。無料のものと有料のもの二つ紹介されており、「恋愛コンサルとは実際にどういうものなのか」ということがリアルに伝わって参考になり得るので、この場で紹介しておく。
<参照元:恋愛コンサルタントが怪しまれる世の中だからこそ、生徒は成果が出るし講師も儲かる(はみらじブログ)>
<参照元:弱者男性が恋愛コンサルを受けた結果【マッチングアプリ】(津田圭介の終わらない恋愛)>
③恋愛相談と婚活支援は、騙される人がたくさんいる
読者のみんなの中で、“弱者ビジネス”“貧困ビジネス”“情弱ビジネス”といった言葉を聞いたことがある人もいるだろう。これらの言葉は大体似たような意味なのだが、一言でいえば「人の弱みに付け込む」ビジネスのことだ。
恋愛は(婚活もそうなのだが)、人間の弱みに付け込みやすい特徴が特に強いもので、実際の世間では詐欺まがいのことが横行している。なぜそうなるかというと、「異性と恋愛したい」「好きな人と結婚したい」という気持ちは、人間の異性を求める本能に起因するものなので、莫大なニーズがあるからだ。そして上述したように、誰でも簡単に“自称コンサルタント”“恋愛アドバイザー”などを名乗れてしまうことにより、質の低い詐欺まがいの行為も蔓延るようになる。
恋愛のアドバイスやコンサルタントは、10万円~500万円といった高額で提供されているものも非常に多い。市場原理の法則もはたらいていない。実際には、全く費用に見合っていない助言しかなかったり、「そんな高額の費用をかけなくても、他の優れた方法がある」といったことがよくあるので、利用には慎重な判断が必要である。
参考として以下のURLは、情弱ビジネスなどについてわかりやすく解説している記事である。
<参照元:笑いが出るほど儲かる「情弱ビジネス」の仕組み(STASEON)>
④恋愛が上手くいく基本の三点
最後に、恋愛が上手くいく基本を三点だけまとめることにしよう。
とはいっても、これは魔法のようなアドバイスではない。そもそも、はっきり言って、恋愛では魔法のように上手くいく方法、テクニック、アドバイスなどは存在しない。「魔法のように誰でも成功する恋愛マニュアル」などと謳っているマニュアルやアドバイスは、一部の人が成功するかもしれないというだけであって、誰にでもうまく恋愛できる方法など存在しないのである。これが事実だ。
恋愛、結婚、人を好きになる気持ち、これらは人類の永遠のテーマで、答えが出るものではない。これを前提とした上で、当ブログ作者のオレが考える基本点だけ、ここでは掲載しておこう。ただしこれは、100%成功する魔法ではなく、恋愛を含めた人生の幸福度を高める基本と考えた方が良いだろう。その結果、良い異性と結ばれる可能性は高まるといえる。
(1)普段の仕事を一生懸命やる(時には力を抜きながらのバランスも忘れずに)
仕事は人間の営みの基本だ。仕事をすれば、お金が手に入る。人と出会う。様々な外部刺激を受けることで、自己の感性が高まり、恋愛に役立つスキル、魅力を身に付けていく。
(2)自分自身を労り、自分自身と向き合う
よく休養を取り、趣味を楽しみ、自分がどんな生き方をしているか、どんな価値観を持っているか、日々向き合っていくこと。それらの力が、異性に優しく接して力になれるようになる。
(3)異性と出会う機会を意識的に確保する
恋愛は相手がいて成り立つものである。機会がなければ何も始まらない。
(作・イキルちえ)
こちらも合わせてどうぞ→<このブログの紹介>
関連記事→<恋愛・婚活の良いアドバイザー、悪いアドバイザーの見分け方~[優れた専門家と情報を見極めるコツ]~>