さて、みんなはツイフェミというものをご存じだろうか。今日の記事はかなり突っ込んだ内容にはなるが、このブログは役に立ちそうなことなら何でも遠慮なく記述していく基本方針がある。興味があるなら気軽に読んでくれ。
まず、ツイフェミとは何なのか、知っている人も多くいると思うが一応簡単に説明してから本題に入っていこう。
ツイフェミとは、「ツイッター」と「フェミニスト」を合わせた形の言葉で、ツイッター(現X)でフェミニズムの活動らしきことをやっているアカウント(人)のことだ。
フェミニズムとは、社会の性差別をなくし、女性も男性と同等の権利を獲得して生きていけることを目指す思想、活動のことだ。(日本もかつては男性優位の社会であったが、現代はその様相はだいぶ様変わりしている)ごくわかりやすい言葉で述べれば、フェミニズムの中核目的とは、“差別をなくす”“男女平等で生きやすい社会作り”の二点になる。
ところが、ツイフェミがネット上で発信している主張は、このフェミニズムの意味とはかけ離れている。主な特徴としては以下になる。
①男女平等ではなく、女性のみ優遇する主張をする。
②男性を攻撃する主張をする。(女性が対象の場合もあり)
③客観的に見て歪んだ価値観を、さも正当性があるかのように主張する。
④ダブルスタンダードの主張をする。
⑤都合の悪い事実やデータは見て見ぬフリをする。
⑥性表現に関して過剰な否定主張をする。
特に「女性のみ優遇を主張」はツイフェミの基本的な特徴で、ツイッターをはじめとしたネット上では横暴な意見が溢れかえっている。そして、基本の平等的視点で見れば、女性のみ優遇という意見は通るはずもなく、ツイフェミは嘲笑や批判の対象となっている。
ツイッターの大半は匿名なので、どんな人がツイフェミになるのかは確定が難しい部分もあるのだが、概ね30~50代あたりの女性が多く、時間を持て余しがちな専業主婦、無職、パートなどの短時間勤務の人が多いと言われている。
当人の内実としては、若い頃に自分の願い通りの人生が送れずにネガティブな感情を持ったまま中年期に入った人が多いと言われている。(これはツイフェミ本人の意見、ツイートなどを実際に見てみると容易に想像できるものだ)性的な事案に批判的な人は、過去に恋愛や男女関係でつらい経験をした人も多い可能性もある。
ツイフェミの心理面、実態としては、自らのネガティブな感情をコントロールできず、常にネットを巡回、監視してアラ探しをしている。ツイッターのツイフェミのアカウントはものすごい数のツイートをしているものが多く、まともにフルタイムで働いているとは思えないものが多い。気に入らないものを見つけたら激情的になって書き込み、攻撃する。こういう心理状態は幸せとはいえないし、冷静かつ平等的な視点など持てないのは火を見るより明らかだ。
そしてこれが大切なのだが、ツイフェミの言動の特異性として、“人を攻撃する”という点にある。攻撃対象は男性が多い。(この点は、男性嫌悪『ミサンドリスト』といえる)ツイフェミそれぞれの個人事情があるとはいえ、“事情があるから私は人を攻撃してよい”などの理屈は絶対に通用しないのだ。
例えば、2008年6月に起きた、秋葉原無差別殺傷事件をみんなもご存じだろう。あの事件の被告人の生い立ち、仕事の状況の困難さなども事件に大きく起因していることが報道された。救わなければならない人は世の中にはたくさんいるとはいえ、だからといって人を殺めることが正当化されるわけがない。
では、ツイフェミから身を守るという、この記事の目的をまとめていこう。とはいっても、これはそんなに大げさな話ではなく、とても単純な話だ。
世の中は、善人ばかりではない。何億人も人類がいれば、数%は愚かな人間はいる。愚かな人間というものは周囲のそこら中にいるのが当たり前であり、誰でもみんな子どもの頃から当たり前のようにそういう環境で生きている。ネットを開けば、ツイフェミのような類の人の情報が入ってくるという、単にそれだけの話である。
そしてツイフェミがさも炎上しているかのように騒ぎ立てている事案も、現実の世間の視点でいえば、何の影響もないことも山ほどあるのである。
例えば、みんなは「宇崎ちゃん騒動」をご存じだろうか。この問題は、2019年に宇崎ちゃんというマンガキャラクターが日本赤十字の献血キャンペーンポスターに選定されたのだが、一部の人間から、ポスターが性的表現であると問題視された。結果、ポスターは別の物に差し替えられている。
<参照元:google画像検索「宇崎ちゃん騒動 ポスター」>
これは当時、男女の問題としてはかなり大きな話題になった。なったのだが、よく冷静に見なければ、ネットだけの狭い視点に溺れ、現実の社会を見失ってしまう。現実の社会では、宇崎ちゃんの騒動はほとんど話題にも挙がらないし、ほとんど影響を与えない。
読者のみんなに聞いてみよう。あなたの家庭、友人同士の集まり、職場仲間などなど、
「宇崎ちゃんのあのポスター、すごく騒ぎになったよね。胸が強調されてて問題だよね」
「そうそう、本当だよね」
こんな会話をした人はいるか?こんな会話をしている人を周囲で見たか?
断言しよう。そんな人はほんのごくわずかだ。見たことのない人が大半だと思う。
つまり、ツイフェミのような騒ぎなど、ほとんどの人の人生に何の影響も与えないのである。あなた自身が、健康な生活を送り、友人などの周りの人を大切にし、真面目に働くことそのものが一番大切だ。実際には、「ツイフェミから身を守る」というような大げさな話ではないのである。
ネット上のくだらない騒ぎのほとんどは、その場だけで騒いでいるだけだ。現実を見失わない冷静な視点は、生きる知恵としては非常に大切である。
(作・イキルちえ)
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<参考文献>
坂爪真吾著『「許せない」がやめられない SNSで蔓延する「#怒りの快楽」依存症』(徳間書店)