さて、みんなは男性の射精がどれほど重要なものかを理解しているだろうか。この話については、これまでどれだけ勉強してきたか、どんな異性とお付き合いしてきたか、家庭教育の影響など、これまでの経験によってかなり知識の幅は変わると思う。今日の話は医学的な要素を強めると難しくなりがちなので、なるべく簡易的に気楽に読めるようにまとめたいと思う。詳しく知りたければ、ネット検索や、初心者でも読みやすい医学書を読むだけでも知識を得ることは可能だ。
人間の体の機能の中で、性に関する機能は語られることが少ない。そして現代は、“女性の体を大切に”という話はよく挙がるが、“男性の体を大切に”という話はほとんど挙がらない。そして、女性が男性と交際、結婚する場合、男性の射精(性の特徴)の重要性については最低限知っておくべきことである。
相手男性を知り、信頼関係を深めるために必要なのもあるし、性行為(セックス)による人間の子孫繁栄の根源に関わることだからだ。
射精は、男性にとって、生きる力に直結する重要なものだ。射精をすることで得られるメリットは、健康維持、病気の予防などいくつかあるが、知っておくとよいのは、ドーパミンとプロラクチンという二種類のホルモンが分泌されることである。
ドーパミンは、幸せホルモンとも呼ばれる物質で、満足感や達成感の源泉となるものだ。プロラクチンは多数の働きがあって説明が難しく、研究途上の部分も多いのだが、射精に関わる部分を一言でいうと「リラックスを促す働き」がある。このリラックス効果と共に、良質な睡眠を促すことにつながる。(つまり、性行為で男性が射精後に眠くなるのは自然な現象であり、セックス直後に無理に男性を起こし続けるのは避けた方が賢明だ)
この射精による現象と心身への影響は、計り知れないほど大きい。仕事や勉強に意欲的に向かうエネルギー量に大きな関わりがあり、健全な射精を定期的に行えていない場合と比べると雲泥の差が見られる。
これらを踏まえて、どうすればよいだろうか。
まず、男性が未成年(男の子)の場合、本人が精通を迎えてからは、自宅では男の子のプライベートな一定の空間を尊重してあげることは必須だ。(放任ではない)性の逸脱行動には注意しつつも、夜などの決まった時間は、親は一定の距離を保っておくことが大切になる。
続いて、男性が成人していて交際や結婚している女性がいる場合だが、これはシンプルな話だ。
お互いに、お互いを知る努力を普段から行うだけである。いわば、性の話、射精に関する話も、日常のコミュニケーションと同じだ。わざわざ避けるのはかえって不健全で、お互いを知って良い関係になるのを遠ざけるだけである。普段通りに相手を思いやるコミュニケーションを心がけながら、その中で、パートナーの男性の体調、性行為への意欲、性行為の今のお互いの好みなどを確認していく。その結果、お互いの良いセックスにつながっていけば充分である。
まとめに向けて、参考になり得る医療機関の情報も掲載しておこう。
<参照元:https://kitamura-health.com/attitude.html「精子についての大切な考え方」(北村クリニック様)>
そして最後にもう一つおまけだ。
以前ネット上で見かけたものなのだが、とある男女の出会いのサイトにて(マッチングアプリではなくやや特殊なもので、いかがわしいものではなく健全なもの)女性のこんなコメントがあった。
「あいつら射精することしか考えてない!もうこっちからちゃんとした人なのか審査することにした。腹立つ」
この女性の詳しい状況までは不明だが、前後の記述として、無理やり押し倒されたわけではなく、それまでの男性との出会いにて最終的に射精を求める男性がほとんどで、そのことに対して怒りと疑問を持ったという内容だった。
可能性として考えられるのは、そもそもこの女性は、男性にとっての射精に関する知識が無知であることだ。女性にとって、精神的な繋がり、安心感が重要なのと同じように、男性にとって射精は、精神の安定と生命保持に直結する重要なものだ。そういった側面をある程度知っていれば、お互いを理解し合えないまま決裂する不幸な男女の出会いを減らすことができるだろう。
(作・イキルちえ)
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